タイムスリップ

先日、私用で一つ手前の三鷹駅で下車した時のこと。

「久しぶりに…」

小雨の中、傘もささずに向かったのは、旧教室の隣のビルにあった中華料理屋さん。

当時、行きつけだったお店です。毎回、ほとんど同じメニューを食べていた記憶があります。

前回最後に食べたのは、まだ当塾が立ち上がる前のことで、およそ7年前。

旧教室はビルごと跡形もなく消えておりましたが、隣のビルとお店は、まだ健在でした。

久しぶりに入店し、懐かしのカウンタ―席に。いつも食べていたメニューを注文。

店内は内装が少し変わった程度で、テーブルの配置やメニューの種類、音量高めのBGMなどは、昔のままでした。

懐かしい変わらない味のスープを口に含むと、昔の記憶が不思議なくらいに蘇ってきました。

・卒業生に連れられて、初めてこの店に来た時の記憶。

・授業の前だったのに、うっかり餃子を注文してしまった時の記憶。

・カウンター席に座り、ふと横を見ると、そこにエンちゃんがいた時の記憶。(おまけに、頼んだメニューが同じ。)

などなど

スプーンを口に運びながら、思い出をスパイスに舌鼓を打ちました。

食べ終わるまで、10分もかかりませんでしたが、夢のタイムスリップを十分に味わい尽くせました。

ただ、唯一タイムスリップできなかったものがあります。

それは「」。

最後のスプーン2~3口が、もはや“フードファイト状態”。

「も、もう、食べられない~。お腹いっぱいだよ~」

昔は、ペロッと平らげていましたが…。

年を取り、少食になっていた自分に気付かされました。

年月が過ぎても、“思い出の味”は変わらず。変わったのは、自身の“胃袋”。

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