今年を振り返って2022

今年も残すところあと1週間となりました。

ロシアのウクライナ侵攻に始まり、終息が見えないコロナ禍に加えて急激な物価高など、暗いニュースが続く年でした。

そんな中、ワールドカップにおけるサムライ・ブルーの活躍は、多くの人に希望の光を灯してくれました。

☆ ☆ ☆

自分にとって、今年は振り返ることが多すぎる年となります。

一部の生徒さんはご存知ですが、私は誕生日を過ぎた頃から、つまり夏期講習に入った頃から、体に異変を感じ始めました。

左下腹部に鈍痛が出るようになり、食事をすると悪化する状態でした。次第に、背中にも違和感を感じ始めました。

そのため、夏期講習という塾が最も忙しい期間であったにもかかわらず、何度か早退したり、反対に遅い時間だけに授業を行う始末で、エンちゃんに多大なる迷惑をかけました。

☆ ☆ ☆

それまでの私は、恐ろしい程に“超健康体”でした。高校卒業以降は、風邪を患ったくらいでは病院に行っていません。

自らの手では何もできない病気の時のみ(帯状疱疹と百日咳)、病院に通っただけです。

だから「私は保険料を払い損している。私の体は無保険の方が絶対に安上がりだ」と生徒に自慢していたほどです。そんな自分の鼻がへし折られました。

☆ ☆ ☆

体の症状をインターネットで検索した時に、上位に出てきたのが慢性膵炎という病気でした。現在、日本で47,000人が患っていると言われる指定難病です。

その病気の初期症状と同じものが、いくつか体に見られていました。だから、少なくともその“入り口”に立っているのではないかと、怯え始めました。

恐ろしいのは、この病気は不可逆性であること。つまり、現代医学をもってしても治せません。

できることは、進行をなるべく遅らせること。一生アルコールは飲めず、食べられるものがかなり制限されます。言うまでもなく、クオリティ・オブ・ライフは低下します。

それでも、10年くらいかけて膵臓が破壊されてしまい、普通の人の5~13倍の確率で膵臓癌にかかります。膵臓癌の生存率は、10パーセント未満であり、慢性膵炎の人の平均寿命は、通常の人より10年以上短いそうです。

運よく早期で発見されれば、進行が止められる場合もあり、中には治ったという事例もあるそうですが、最初の段階で、胃の病気だと診断されて見過ごされるケースもあるとのこと。

この病気にかかる最も多い原因は、飲酒とストレス。

実は今年度に入ってから、私は住まいの騒音トラブルに悩まされていました。

新しく引っ越してきた隣人が、昼夜問わず尋常ではない生活音(衝撃音)を立てるので、何度もビックリして叩き起こされる生活が続いていました。

苦情を申し出ても一向に改善されず、ストレス過多の状態を強いられていました。それに伴い、飲酒量が増加していました。

この病気の患者の7割が長年にわたる大量飲酒の経歴があるという情報から、「自分は膵臓を痛めてしまった。もう取り返しがつかない。」という絶望に包まれました。

私の体の痛みは、胃だけが原因とは思えないほど、範囲が広がってました。

☆ ☆ ☆

病院に行く前日、誰もいない教室で、私は涙目でエンちゃんに現状を伝えました。

エンちゃんは、休暇を取ることを勧めてくれましたが、私はあえて翌日に授業を入れてもらいました。

最悪の結果を告げられた場合、いつものルーティンに身を置くことで、自分自身を見失わないようにするためです。

翌日、私は10年以上ぶりに、病院という場所に向かいました。

その時、私は大きな判断ミスを犯していました。(続く)

コメントを残す

お知らせ

前の記事

勝利宣言?