炎の英検
週末は、教室で英検の準会場試験が実施されました。
今回は、中学1年生が早くも4級に挑むなど、チャレンジ受験が目立ちました。一見すると、単なる記念受験にも思われそうですが、そんなことはありません!この日に備えて、本気で準備をしてきました。
中でも、血の滲むような対策をさせられた可哀想な生贄生徒を2名紹介します。
まずは、3級に挑んだSさん。まだ不規則動詞を習い始めたばかりの中学2年生。
言うまでもなく、“不定詞”やら“動名詞”といった“中ボス”との対面さえ、本来はまだまだ先の話です。何とか“中ボス”を倒して、やっと4級受験というのが普通の流れ。
にもかかわらず、中3修了程度の学力が要求される3級受験を、彼女に熱く“勧めて”しまったエンちゃん。事の重大さを認識したのは一週間前のこと。
“責任を取って”、ここ一週間は中2内容の先取り授業と並行しながら、来年に教わるはずの“受動態”や“現在完了形”といった“大ボス”にも、無理やり引き合わせていました。
学年1位を取るような彼女にとっても、これは明らかに法定外の速度。連日、エンちゃんから圧迫した白熱した授業を受けさせられる彼女の姿が、もう不憫で不憫で・・。
Sさんの異常な凄いところは、前日の最後の対策授業で、なんとボーダーの6割を取ってしまったこと。もう大金星は目の前!Sさんだけでなく、エンちゃんも。
そしてもう一人は、2級に挑戦した小学生の男の子。
帰国子女とは言えど、2級あたりになると単語の意味自体が抽象的なので、道のりは決して楽ではありません。civilization「文明」とか、culture「文化」など、小学生でなくてもイメージしにくい言葉に、色々と悩まされました。
似たような意味の単語に言い換えたり、場合によっては日本語を置き換えてみたりと、リフレーズは試行錯誤の連続。
「文明」の意味を何とか伝えられてホッとした矢先、“じゃあ、「文化」とはどう違うの?”とか突っ込まれたり・・。授業中は、何度も青ざめました。教える立場でありながら、色々と学ばせてもらいました。
私にとって、彼の合格は大きな意味を成しそうです。
授業をしている中で、昔のある生徒を思い出しました。
生徒「せんせー!refer to~(*言及する)って単語、何かわかりやすい言葉で“言及して”くれませんか?」
小池「もう、十分わかってるじゃないかー!」