あさげ、時々ジャム
小池:「だからぁ~、“あさげ”だよ。あ・さ・げ。インスタントのお味噌汁。知っているでしょ?」
T君:「なんですかぁ~、“あさげ”って~?」
小池:「お主、ゆるせーーん!!」
エンちゃん:「ここは殿中(教室)でござる!お控えなされよ!」
☆ ☆ ☆
「あさげ、時々めし。」
このCMを覚えている方は、いらっしゃるでしょうか?
味噌汁の“あさげ”をおかずにして白飯を黙々と食べるというCMで、放映当時は、かなり衝撃的でした。
私は昔から“あさげ”の大ファンです。時に「晩酌のおつまみ」にすることさえあります。
世の中の“のんべえ”の方々に、
「あさげ、時々ビール」
を広めたいと思っている程、あさげに対する愛情は深いといっても過言ではありません。
そんな私にとって、あさげの存在自体を知らないという中3生T君の態度には、かなりイラつかされました傷つけられました。
私はなんとかしてT君をぎゃふんと言わせてやろう!T君に“世界遺産である和食”を代表するメニュ「あさげ」「味噌汁」の素晴らしさを啓蒙してあげよう!と、復讐心使命感を抱くに至りました。
私とT君とのやり取りをニコッとしながら聞いていた高2のKさんに、援軍を求めたところ、
小池:「あさげ、当然知ってるよね?」
Kさん:「はい、知っていますよ~。美味しいですよね~。」
最高の援護射撃をいただきました。
小池(ニヤニヤしながら):「ほらほら~、K君。みんな知っているよ。知らない方がおかしいんだって~。」
K君:「だって、知らないものは、知らないんで~。」
ところが、その直後、
高橋:「若者は知らないかもしれないな。知ってるのは、うちらみたいな年寄りだけかも。」
Kさん:「・・・。」
エンちゃんから余計な横槍が入り、私は大切な援軍を失ってしまいました。
☆ ☆ ☆
埒が明かないので、iPadであさげの画像を拾って、T君にそれを見せました。
T君:「あ、さっき食べてきましたよ。うちは時間がないときは、いつもこれですよ!あれ、旨いっすよね~!」
小池:「・・・。なんだ、同士じゃないか!」
世代を超えた、不思議な連帯感の芽生えを感じました。
とは言えど、長年に渡って商品名を知らずに、“あさげ”を食してきたというT君。
良い意味でも悪い意味でも、偉人の素質を漂わせていると、私は感じてしまいます(援軍求む!)