あの日も今日も
先日、実家から突然電話がかかってきました。
「東京の大雨、大丈夫?」と、心配してのことでした。
幸い、武蔵野市では建物の浸水被害はほとんどありませんでしたが、大田区や目黒区では70件を超える浸水があったそうです。
そんな中、ふと思い出したのが、2005年9月の善福寺川の氾濫。偶然にも、ちょうど20年前の出来事です。
当時、杉並区に住んでいた私にとって、善福寺川に架かる橋は、駅に向かう時に必ず渡る場所でした。
あの氾濫の日、善福寺川のそばに開校して1年ほど経つ塾が、あろうことか、どっぷり水に浸かっているのを目撃してしまいました。
「あちゃ~、授業は再開できるのか?」と目を見張りつつ、「生徒たちは、どうなるんだろう?」と、部外者ながら心配になりました。
約1週間後、塾は無事に再開していました。生徒たちを迎えている姿を横目で見て、ほっとしたことを今でも覚えています。
あれから、ちょうど20年。
先日、久しぶりにその場所を偶然通りかかりました。あの塾は元気に営業中でした。
災害を乗り越え、地域に根付き、今でも学びを支えている。そんな姿に、同業者としてちょっぴり胸が熱くなりました。
あの日も今日も、学びを支える人たちの思いや努力は変わらない。
東京の街の喧騒の中にも、小さな奇跡が息づいていることを改めて実感しました。