ひまわりレスキュー
リオオリンピック閉会式の余韻に浸る時間を奪うかのように、昨日、台風9号が首都圏を直撃しました。
上陸のピーク時は、低く唸るような風の音が不気味に響き渡りました。
とは言っても、エンちゃんは“家が隣りにある”という理由で、小池は“他にやることが何もない”という理由で、二名はいつも通り教室に参上しておりました。
「終日待機かなあ~」と期待して予想していましたが、不思議なもので、こんな日でもエンちゃんの顔を見たがる生徒がいるため、普段よりは少ない人数ですが、授業を行っていました。
3時くらいになると、雨と横風が一段と激しくなってきて、
教室前の歩道に咲くヒマワリは、なす術もなく倒れ始めていきました。
メインとなる大きなヒマワリの茎が3本あるのですが、1本はもはや手遅れ状態で、ほぼ根元から倒れていました。
外の景色を眺めながら、「今年のヒマワリは、もうこれで最後。」正直、そう思わざるを得ない状況でした。
ところが、目を疑ってしまったのは、ずぶ濡れになりながらも、ひもでヒマワリの茎を道路標識のポールに結び付けようとしている“エンちゃん”の姿。
「エネルギーを注ぐ対象が、どこか違うでしょーっ!!」といった常識的なツッコミも忘れて、思わずその雄姿に見入ってしまいました。
ヒマワリの茎をじっと見つめる眼光は、授業中に生徒を見つめる眼光よりも、2倍以上鋭く輝いていました。
教室を飛び出してヒマワリの救出にあたったエンちゃんの活躍があって、現在は2本のヒマワリが残っています(もう1本は、隣りの樹木の陰で、運よく守られました。)
以前お伝えした、夏期講習期間のハイエラーキーですが、多少訂正が加わりまして、
金魚すくい ≧ ヒマワリ >> 超えられない壁 >> 授業
が最新版となりました。