めだかスクール(2)
前回の続きになります。
私立中学と高校の期末テストが、やっと終わりに近づきました。
私立中生や高校生の場合、教科書が特殊だったり、そもそも使ってなかったりする故、準拠教材というものがほとんど存在しません。
そのため、定期テスト直前期は、生徒からの質問集中砲火を全身で浴び続ける状況が続きます。
一斉授業のように、決められたペースで授業を進行するなんて、夢のまた夢。
とはいえ、タイミングによっては、全員がアウトプット作業(問題演習)に集中してしまい、私はただ様子を眺めるしかない状態に陥る…という場面も、まれに到来します。
そうなると、私はただ、じっと口を閉じているしかないわけでして、何か自然と寂しくなるわけです(笑)
先日、久しぶりにそんな場面が到来しました。
口を閉じてから5分後…
小池:「ううっ…。」
小池:「だ、誰か〜。か、かまって~」
生徒:「…。」
高1生Sさん:「あ、せんせー、今日、通学の時にですね~…」
令和を生きる弱冠16歳のJKから、昭和の団塊jr.のポンコツがなだめられるという異様な光景が繰り広げられました。
☆ ☆ ☆
帰宅時、いつものように武蔵境駅から上りの中央線に乗りました。三鷹駅に途中停車し、吉祥寺駅に向けて発車する時、“お馴染みの発車ベル”が聞こえてきました。
それを耳にした瞬間、Sさんとのやり取りが、ふと頭をよぎりました。
私は自分を戒めるかのように、「めだかの学校♪」の2番の歌詞を噛み締めました。
めだかの学校の めだかたち ♪
だれが生徒か 先生か ♪
だれが生徒か 先生か ♪
みんなで 元気に 遊んでる ♪
さあ、今年も、いよいよ残り20日です。