今年を振り返って(3)
(前回の続きになります)
まずは、自転車で通勤するようになったおかげで、脚がつりやすくなりました行動範囲がグンと広がりました。
例えば通勤途中、小さな公園に立ち寄ってみたり、ちょっぴり遠回りして“玉川上水”沿いの道を走ってみたり。
以前はまったく足を運ばなかった場所を探訪するようになったことで、この歳になって初めて、自然を愛でるようになりました(笑)
先日は武蔵野市と西東京市の境目で、高校時代に大好きだった「とあるラーメンチェーン店」を発見。およそ30年ぶりに、変わらない懐かしのメニューを口にしました。
コロナ禍がなければ、おそらく自転車を買うことはなかったはず。こういったささやかな“福”に出会うこともなかったでしょう。
ある意味で、これは小さな「塞翁が馬」なのかもしれません。
☆ ☆ ☆
さて最後に、前回途中で放棄したテーマに戻ります。
人間の経済活動の禍福というものは、コロナ禍の明暗で見えたように、残念ながら自助努力が遠く及ばない大きな力に左右されてしまうようです。
「塞翁が馬」という自身の力ではどうにもならない運命のいたずらによって、私たちは今後も、悲し涙や悔し涙、そして運が良ければ、嬉し涙を流すのでしょう。
でも、だからこそ、私たちは下を向かずに歩き続ける必要があるのではないでしょうか?
つまり、上を向いて歩こう♪(←コロナ禍で再び脚光を浴びました)
スキヤキソング♪の歌詞では、“涙がこぼれない”ことを推奨していますが、私はこの際、“こぼれてしまっても”構わないと思っています。
だって、どんな涙だって、それは「塞翁が馬」の気まぐれにすぎないのだから。
大切なのは、どのような涙がこぼれようとも、思いつめずに前を向くこと。
立ち上がって背筋を伸ばし、再び歩き出すこと。
そして、自分にできることを続けていくこと。
それが、「人間として生きていくということ」であると、私は信じます。
— 人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)—
「だったら、ジタバタせずに、上を向いて歩こう♪」
そう心に決意しながら、新しい年を迎えたいと思います。
☆ ☆ ☆
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
それでは、マスクをした生徒の皆さん、
マスクをした保護者の皆さま、
マスクをしたご近所の皆さま、
そして、いつも素通りされるマスクをした通行人の皆さま、
今年も本当にお世話になりました。来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。
皆さまが、実りある2021年を迎えられますように。
よいお年を!