奇遇な風景
なんとなく教室を巡回していた時のこと。
手に握っていたホワイトボードマーカーを、うっかり落としてしまいました。
考えてみれば、マーカーを落とすなんて10年以上記憶にありません。
感慨に浸り始めた2秒後、
「こ、こ、これは!」
目の前に映った光景に、勉強中の生徒からも、歓声と笑い声が湧き上がりました。
わずかに壁に寄りかかってはいますが、ホワイトボードマーカーが直立していたのです。
小池:「た、た、立ったーーっ!クララが立ったーーっ!」
こんなことってあるんですね。今でもビックリ。
☆ ☆ ☆
22時40分を過ぎた頃、居残り勉強をしていた高校生のS君が、帰り支度を始めました。
高橋:「あれっ、もう帰っちゃうの?」
S君:「今日は45分までって決めていたので。ちょうど問題のキリもいいし、このへんで終わります。」
高橋:「まだ“4分”も残っているじゃないか?あと“100問”は解けるだろ!」
と、意味不明な冗談を言ったところ、
隣りにいた高校生Yさん:「じゃあ、まず“せんせー”が解いてくださいよーっ!」
と、まさかの真面目なツッコミが横から入りました。
完全に想定外だったツッコミだったゆえ、一瞬たじろいだエンちゃん。そんな時、当人のS君から救いの手が差し伸べられました。
S君:「あ、小学生の計算ドリル持ってきましょうか?」
今年も残すところ、あと20日ですね。