思い出ぞろぞろ
教室に新しいパソコンを導入したので、データの移行作業を行っていました。
こういう作業って、なんか年末の大掃除に似ていますよね。作業を中断させる誘惑が多いという意味で。
例えば掃除中に、本棚の後ろから昔読んでいた単行本が見つかったりでもしたら、もう最後です。懐かしい本を初めから読み返しちゃったりして、気が付いた時には外が真っ暗。
私は不運?なことに、古いパソコンから10年前に作成した英語教材を見つけてしまいました。もう懐かしさでいっぱいになって、データの移行どころではなくなっていました。
2004年度は、私が大学受験の英語指導に初めて集中的に携わった年。当時のメンバーは、今でも鮮明に覚えています。みんなとっても仲良しで、お互い志望校は全て把握していました。だから、各メンバーの合格発表日は、みんな自分のことのようにドキドキしながら吉報を待っていました。
このドキドキの吉報を、グダグダにして伝えてしまったお茶目な生徒を紹介します。
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順接の「が」ってありますよね。
「桜が舞う季節になりました“が”、皆様いかがお過ごしでしょうか? 」で使われる「が」のことです。一般的に順接の「が」は、逆接の「が」と混同されるので、重要なメッセージを送る時は使用を控えるべきだと言われています。
2004年の2月下旬、これを痛感させられる電話がありました。
生徒:「あっ、せんせー!今日、大学の合格発表があったんです“が”、」
私(心の中):「ああっ、このフレーズだと、駄目だったのか・・」
生徒:「合格しました!」
私:「え、受かったってこと?・・・だよね。お、おめでとう!」
せっかくの吉報だったのです“が”、みんなで「やったあーーー!!!」と雄叫びを上げるタイミングは完全に崩されてしまい、中途半端な叫び声だけが響き渡ることに・・。
社会人となった彼と一献傾ける時は、今でもその話が酒の肴になっています。
そんな彼も気が付けばアラサー。どうりで私も歳を取るわけです。
小池