英検2級のライティングにおいて、満点を獲得した生徒さんの答案を、本人の協力を得て書き起こしました。
微々たる違いはあるかもしれませんが、ほぼ同じものと考えていただいて問題ないと思います。英検2級の取得に向けて勉強されている方だけでなく、その指導にあたられている方にとっても、一つの目安としてご参考になれば幸いです。
*掲載に関する経緯は➡こちらです。
TOPIC:
Some people say that schools should teach students more about saving and spending money wisely. Do you agree with this opinion?POINTS:
●Future lifestyles
●Parents
●Security 2020年10月実施 英検2級 準会場
生徒の満点答案
I think that schools don’t have to teach students more about saving and spending money wisely. I have two reasons. First, there are many students who work a part-time. They can learn how important money is and how hard to make money is. Second, students may make some mistakes when they use money. But I think that it is important for students to learn from their mistakes. In short, I think that learning from their mistakes is the best way for them to grow up. For these reasons, I think that schools need not teach students more about saving and spending money wisely.(103語)
特筆すべきは、使われている単語や文法がおおむね中学生範囲に収まっている点です。
それゆえ内容が“スッ”と入って来やすく、その分、説得力が増しているように感じられます。高得点獲得のカギは「そういうところ」にあるように思えてなりません。
一般的にエッセイでは「don’t」などの短縮形は使わず「do not」と書くように指導されますが、今回の結果を見ると、英検ではそういった細かいテクニカルな要素はあまり関係ないということが分かります。
また「文頭で等位接続詞は避ける」とか「TOPICはパラフレーズして書く」といった“お作法”も特に見られません。形式的なことよりも、まず自分の意見(理由を二つ)を正面から書き上げることが一番大切であると、改めて気付かされました。