二兎を追う者は
自称“週末ランナー”を気取る私は、休みの日=“RUNの日”と決めています。
前回お伝えした通り、27日(水)は、夏期講習の“前”前半と“前”後半に挟まれた中休みの日でした。つまり、私にとっては絶好のRUNの日です。
ただ、前回27(水)に関しては、一つ心配事がありました。
配信から一週間が経ち、すでに400人以上の摘発者を出したという、例の“可愛い怪物を探しにスマホを持って外へ出よう”アプリ。
ここ一週間は、私の帰宅時間である深夜においてでさえ、駅や公園の周辺でスマホを持って徘徊している人をチラホラ見かけます。
もちろん、昼間だろうと深夜だろうと、スマホを持って歩きまわるのは、言うまでもなく個人の自由です。
とは言えど、ひたすらスマホと“にらめっこ状態”で歩かれてしまっては、すれ違う側が、あらかじめ“予測”しておかないと、面倒なことに巻き込まれます。(*もちろん、きちんとマナーを守っている方が大半であることは承知しております。ごく一部の人の例です。)
万全を期して、27日(水)のRUNは、人が少ない夜を選びました。
なるべく目立つように、シャツは白と黄色の蛍光色。腕にはLEDライト。そしてポケットには小銭を入れてジャラジャラ音。シューズも、一番明るい色をチョイス。もはや“プチ仮装RUN”でした。
それでも、約1時間の間に「予測していなかったら、危なかったかも?」と思われる場面に、二度も遭遇しています。
「人間は、二つのことに、同時に集中できない。」
そう思わざるを得ませんでした。
☆ ☆ ☆ ☆
翌日28日(木)、夏期講習の“前”後半を迎えた日。
気分を一新させようと、購入してから一度も着ていないワイシャツに腕を通しました。
パリパリした生地の感触。封を切ったばかりの新品特有の香り。新しいが故に、はめにくいボタン。
小さな新鮮さを楽しみながら、いつもより入念な身支度を行いました。
電車の中、さり気なく腰に手を当てた私は、“大変なものを忘れた”ことに気が付きました。
「ズボンにベルトをしていない・・」
蒸し暑い夏です。言うまでもなく、上着なんか着ていません。ベルトの有無はごまかせません。
もう、完全に丸見え。言い逃れできないノックアウト状態でした。
不自然なほどにカバンを腰の位置まで持ち上げ、背中をドアに押し付け、何とか武蔵境駅まで耐えました。駅からは、逆に開き直って、堂々とスキップ通りの中を闊歩しました。
どうやら私は、上半身(ワイシャツ)の身だしなみに、すっかり気を取られてしまい、下半身(ズボン)の身だしなみには、集中できていなかったようです。
「やっぱり、人間というのは、二つのことに、同時に集中できない。」
そう、心から実感しました(笑)
ベルトを忘れても気付けなかったのは、おそらく、お腹周りが“ベルト代わり”になっていたからでしょう。
この蒸し暑い時期、キンキンに冷やしたビールは、何よりのごちそうです。どうやら調子に乗って、ガブガブ飲み過ぎていたようです。
「ベルトの着け忘れ防止」を取るか、「冷たいビール」を取るか、難しいところです。