ゼロパーセント(2)

(前回の続きです)

「これで、ピリ辛メンマを美味しく食べられる。」

天に感謝しながら、私は早速、お酒のコーナーに向かいました。

私はノンアルコールビールというものを買ったことがありませんでしたが、「〇○○ゼロ」と書かれている缶が目に入ったので、

「これがアルコール0%で、味がビールてやつか~♪」

ウキウキしながら商品を手に取り、カゴに放り込みました。

☆ ☆ ☆

教室に戻って、

全員:「いただきま~す!」

缶のフタを開けようとした時、ふと目に止まったのは「お酒」と書かれた文字でした。

小池:「あれ、どうして?アルコールゼロじゃないの?」

缶としばらく睨めっこして…愕然。

私がカゴに入れたのは、ゼロはゼロでも、アルコールがゼロではなく、糖質プリン体ゼロという発泡酒だったのです。

缶を手に取った時に、きちんと確認しておくべきでした。生徒にいつも「まず、問題文をきちんと確認しなさい!」なんて偉そうに言っておきながら、「このざま」です。

高橋:「レジで“年齢確認ボタンを押してください”って言われたので、なんかおかしいとは思ったけど。」

小池:「ぐぅああぁぁん!」

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