夜は目玉焼き
自他ともに認めるミラクルな男、U君。
2月のど真ん中、彼の成し遂げた偉業に度肝を抜かれなかったジャム生はいません。多くの生徒が勇気をもらいました。
そんな「時の人」U君ですが、現在でもジャムに足を運び、自習という名目で大好きな読書に励んでいます。
「あさげ、時々めし」ならぬ「読書、時々自習」が、今の彼のスタイル。
とは言え、高校から出された課題にそろそろ手を付けないとヤバいらしく、最近は少しずつ、鉛筆を握り始めています。
彼が読んでいた英語の課題を、ちょっと覗かせてもらいました。
「その家族の朝は、45個の目玉焼きを作り、45人分のコップに牛乳を注ぐことから始まる。」
こんな感じで始まる内容でした。
レストランの話ではありません。
45人の子どもを持つ夫婦の話。
夫婦の実子は2人か3人。あとは養子です。さらに程度の差こそあれ、養子の全員が身体に障がいを抱えています。
そんな大家族のお話です。
最後に紹介された夫婦の言葉は、私の荒んだ心を浄化してくれました。
読み終わって、
小池:「ああ~、感動したら、お腹が空いてきちゃったよ。まあ、これで晩飯のメインディッシュは、もう決まりだな~。」
U君:「はい?」
小池:「普通は朝に食べるものだけれど、なんかもう、無性に口にしたくなってきた。」
U君:「牛乳ですか?」
小池:「ち・が・う・だ・ろーーーっっ!!!」
☆ ☆ ☆
何となく、ちょうど1年前の3月17日に掲載した➡ブログを読み返しました。
その最後の方で、
一生懸命に小文字で英単語を書いている小6生たちを見ながら、
「6年後か…。」
新しい始まりの歌。
遠くから聞こえる前奏に、耳を傾けました。
感慨にふけった自分語りを読み、「1年前の自分を殴りたい!」という恥ずかしさと、自分は「生涯、中二病から抜け出せない人間である」と、再認識した次第です。
ただ、ここに登場する小6生は、現在、凄いことになっているんですよ。
(続く)