今年を振り返って(2)

(前回の続きになります)

むかしむかし、まだ私が受験生だった時の話。

英語がある意味で恐ろしく不器用だった私は、暗記科目の日本史を狂ったように勉強していました。地雷原である英語をカバーするためです。

「誰でも努力すれば報われる暗記科目」のおかげで大学生になれた私にとって、歴史という科目は、最も公平で”夢の詰まった”科目であると思えてなりません。

ただ、私は経済系の学部に入学したため、授業で歴史に触れる機会は、ほとんどありませんでした。まあ、当然と言えば当然ですが。

でも、必死に身に着けた知識が生かせないのは、正直残念でした。時を経て、言うまでもなく、歴史の知識はキレイに抜けていきました。

結局、歴史の勉強は大学に入る手段にすぎず、意味がなかった、と在学中に実感しましたが、まだ心のどこかでは抵抗していました。

しかし、社会に出て、英語を教える仕事が板につき始めると、「やっぱり、意味がなかったんだ」と認めざるを得ませんでした。

☆ ☆ ☆

あれから20年以上を経た今年の夏、授業中にある高校生が、学校の日本史の授業であまり理解できないところがある~、と私に質問してきました。

平安時代の荘園制度や摂関政治の仕組みといった、どこかで聞き覚えのあるフレーズでした。

とは言え、歴史を必死に勉強していたのは遥か昔の話。私の記憶庫は、とっくに蜘蛛の巣が張っています。

もちろんその生徒は、冗談半分で英語講師である私に質問したにすぎません。回答は期待していなかったはず。

でも、ふと私の方で興味が湧いてしまい、次回までに調べておくと約束してしまいました。

その日の授業終了後、教室の地下室からテキストを適当に選び、家に持ち帰って何気に読み始めましたが、この突然の同窓会が、予想外に盛り上がる結果となりました。

忘れた記憶を掘り返すという作業自体と、受験という縛りがない状態で純粋に知識を得ていく作業が、なんとも楽しくて仕方がなかったのです。

☆ ☆ ☆

この日をきっかけに、趣味を兼ねた日本史のやり直し勉強が始まりました(笑)

幸いにもちょうどその頃、歴史検定という試験が11月末に行われていることを知りました。

メジャーな英検や漢検とは違って、開催は1年に一回のみ。失敗したら次回は来年。まるで入試のようです。しかも、結果発表は翌年の1月。

目標が設定されたことで、勉強にある程度のメリハリが生まれました。それからの3か月はあっという間でした。

仕事の関係上、英語の資格試験はある程度経験してきましたが、他教科は初めてです。

英語と比べ、会場の空気感はどう違うだろう?そんなことを考えながら、会場の水道橋駅近くの大学へ向かいました。水道橋で電車を降りたのは、実に15年ぶりでした。(続く)

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