今年を振り返って2024
今年も残すところ、あと2日となりました。
12月に入ってから、年末のブログは何を書こうかなあ~と考えていましたが、今年は不思議なことに、ネタが「なーんにも」思い浮かびませんでした。
気付けば29日になってしまい、さすがに焦りを感じました。
最終手段として「よし!以前に書いたものを、適当にパクろう!」という邪道な発想に至り、以前の大晦日のブログを漁ったところ、2018年の大晦日に大学の指定校推薦について自分の考えを述べたものを見つけました。今回は“これ”をちょっと焼き増したいと思います(笑)
頑張った者がきちんと報われる。私のような昭和生まれの老害は、そんな根性系ファンタジーに魅力を感じてしまうのです。
指定校を目指すのは、ギャンブルではなく、コツコツ貯金してお金を増やすことに似ています。
社会人になった時、家庭を持った時、親になった時、大切なのはどちらでしょうか。
この考えは、今でも変わらないと思います。
実際に当塾では今年、指定校推薦や総合型で7名の生徒が大学進学を決めました。
指定校合格者の中には、定期テストで毎回学年1位をキープした化け物も猛者も存在します。その生徒が唯一2位に甘んじたのは、高1最初の中間テストのみ。後は最後まで1位を維持しました。
大抵の高校生は、定期テストの2週間くらい前から対策を始めるものですが、その生徒が開始したのは毎回3週間以上前。
試験直前期になると、もうやることがなくなってしまい、自ら予想問題を製作して解く有様でした。さらには、それを学校のクラスメートに解答まで付けて配布し、クラスの赤点阻止&平均点底上げに貢献していました。
基本的に指定校を狙う生徒は、ライバルに良い点を取ってほしくないもの。しかし彼は、ライバルも含めて予想問題をばらまいていました。マザーテレサも驚きの博愛主義者でした。
彼は現在も当塾に通い、TOEICなどの勉強に励んでいます。本当に脱帽します。
彼以外にも、指定校合格が決まった後も塾に残り、勉強を続けている生徒が複数います。
確かに、指定校で合格した人の中には「一般だったら手が届かない大学に、俺入っちまったぜ~。へへ~♪」みたいに毒づいて、一般受験組をイラつかせる不逞の輩もいるでしょう。
しかし、先ほど紹介したような真摯な人間がいることも事実です。大学に入ってから成功するのは、そういった人間でしょう。
一方で不逞の輩は、考えを改めないと遊びすぎて単位を落とし、「翌年から指定校枠の取り消し」という土産を、母校に捧げてしまうオチが待っています。
私は、指定校を勝ち取った真摯な生徒たちの活躍を、心から祈っています。
ぜひ、素敵な大学生活を!
さて、このままでは本当にブログの”焼き増し”で終わってしまうので、今回は一般受験に対する肯定的意見を述べてみたいと思います。
☆ ☆ ☆
悲しいかな、一般入試は冷酷なサバイバルゲームです。「ここにいるみんなで合格しよう!」では成り立ちません。
限られた枠を奪い合う受験生にとって、お互いはWIN-LOSEの関係でしかなく、そこにWIN-WINは存在しません。
その上、運という要素が大きな影響力を誇ります。例えば試験当日の受験倍率。この倍率の乱高下により、大学間の難易度はサクッと入れ替わります。
実際、昨年の大阪大学外国語学部インドネシア語専攻では、募集定員10人に対し、受験者数が10人という珍事がおきました。倍率は1倍。
天下の阪大で、さすがに全員合格はないだろう?と思っていたところ、そのまま全員合格。ニュースにもなりました。
これは極端な例ですが、それでも大学の一般入試では、こういった運の要素も大きく働きます。一般受験生はこういった理不尽にも、耐え忍ぶしかありません。
しかし、だからこそ、
試練を乗り越えて合格した時の喜びは、何物にも代え難い宝物として心の中に宿り続けるのではないでしょうか(続く)