特別ゲスト

なんか、いう梅雨が明けてしまいました。

いきなり”the 夏という世界に放り込まれて、かなり戸惑っています。

☆ ☆ ☆

Bさん:「せ、せんせー。なんか、すっごい大きな蚊がいるよ。」

いつも冷静沈着でクールな高校生Bさんが、ちょっと動揺していました。

小池:「うわっ、なに、マジかい?」

殺虫剤を取りに行こうとして、席を立った時、

高橋:「あ、大丈夫!こいつは血を吸わないよ。」

機械の故障なんて叩けば直る!と豪語する自他ともに認めるド昭和人間エンちゃんの七不思議の一つが、変なところで非常に博学なところ。

エンちゃんと知り合ったのは20世紀にさかのぼりますが、いまだに正体がよくつかめません。

この大きな蚊らしき生き物は、後で調べて分かったことですが、「ガガンボ」という昆虫。

別名「カトンボ」とも呼ばれており、蚊と間違う人も非常に多いとか。寿命はわずか10日だそうです。一般的な蚊の寿命が30~40日と言われますので、かなり短いですね。

吸血は一切せず、花の蜜を好むそうです。なんともファンタジックな生き物。

確かに、よくよく考えてみると、体調が2.5センチもある蚊が実際に人間の血を吸っていたら、毎年夏が来るたびに、間違いなく日本列島で連日悲鳴がこだましているはず。

コロナ禍以降、教室の換気を頻繁に行っている関係上、窓に網戸をしておりますが、入り口の自動ドアの開閉時に、どうしても“ゲスト”が正面から舞い込んできてしまうことがあります。

もちろん、ゲストが血を吸う”蚊”のような人間にとっての害虫ならば、我々は“神聖なる授業の冒涜者”とみなし、文明の利器である殺虫剤を構えて正義の刃を振りかざします。

そして万が一、人類の天敵である黒く光る“彼”が出現するといった超緊急事態に遭遇した場合には、授業を中断し、講師一丸となってフル装備で“彼”の成敗に向かうことでしょう。

おそらく、先頭がエンちゃんで、私は最後尾で後方支援に徹することになると思われます。

そんな臨戦態勢を敷いてはおりますが、その一方で、無害なゲストに対しては(テントウムシなど)、我々は殺生を好みません。そっと両手で捕まえて、外へ逃がすようにしています。

小池:「これは、どうします?」

高橋:「血を吸うわけじゃないので。」

Bさん:「それじゃあ?」

高橋:「う~ん…」

小池:「それじゃあ、観賞用ということで、そのままにしておきましょう♪」

Bさん&高橋:「…。」

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