領収書
定期テストを直前に控えた週末の教室は、もうカオス状態でした。
エンちゃんは一つでも机を増やそうと、幾何学パズルに大奔走!
魔法の補助線を引くことで、新たに二つの机の配置に成功しました。
自身の生み出した“マジカルライン”に、かなりご満悦の様子。
そんなドタバタの中でも、教室前の歩道の花壇では、ユリの花がいい感じに咲き始めてくれました。
つぼみがたくさんあるので、これからの数日間が本当に楽しみです。
夏は、もうすぐ!
☆ ☆ ☆
先日、書店に立ち寄った際、興味を引いた教材を数冊購入しました。
手に取った書籍をレジまで持っていく行為が、本当に懐かしく思われました。
というのも、今や教材購入は、すっかり“オンライン”になってしまったからです。
「調子の悪い機械は、叩いて直せ!」
こんな昭和気質のエンちゃんでさえ、教材の購入は、もっぱらパソコン上で済ませています。
まあ、確かに便利です。本当に。
10年ほど前までは、夏期講習といった大きなイベントが近づくと、何か掘り出し物を探し求め、丸一日かけて書店巡りをしたものです。それが楽しみでもありました。
いつの間にかそれは、パソコン画面とのにらめっこ状態の一日に変わってしまいました。
さて、久しぶりに書店のカウンターで支払いをしたのですが、懐かしいわずらわしさと“久しぶり”に対面しました。
店員:「領収書のお宛名はどういたします?」
小池:「ジャムスクールで。」
店員:「えっ、もう一回お願いします。」
小池:「カタカナで、“ジ ャ ム ス ク ー ル”です。」
これは別に店員さんが悪い訳ではありません。このふざけた個性的な塾名が悪いんです。
店員さんに聞き返されることなく宛名が伝わった経験は、私個人の記憶するところでは1回だけです。それも、ジャムの卒業生がバイトをしていたというオチで…。
途中からは「領収書の宛名はこちらでお願いします。」と言いながら、「ジャムスクール」と書かれたメモ用紙を渡すようにしていました。
☆ ☆ ☆
そんなこんなで、塾名が原因となる支払い時の珍騒動は、思い返せば色々と出てきます。
最も印象に残っているのは、とある文房具店にて、
店員:「領収書のお宛名はどういたします?」
小池:「ジャムスクールで。」
店員:「はい。かしこまりました。」
小池:「(心の声)すごーい、一発で通っちゃったよ!」
世の中には、こーゆー臨機応変な人もいるんだね~!
または、もしかして塾の近所に住んでいる人かな~?
そんなことを考えながら店を出て、受け取った領収書を何気に見てみると、
お宛名「ジャム・スプーン様」
ある意味、単語と単語のつながりを重視した見事すぎる推測かと…。
清算しないで、手元に残しておきたくなったことを覚えています。