ギガジャティス
とある“意識高い系”会社のミーティング風景
Aさん:「この新規プロジェクトの特徴は、うんぬんかんぬん…」
周り:「ふむふむ。」
Aさん:「それに、副次的ベネフィットとして期待できるのが、うんぬんかんぬん…」
周り:「ふむふむ。」
Aさん:「コストパフォーマンスの面でも、うんぬんかんぬん…」
周り:「ふむふむ。」
Bさん:「っていうか、」
周り:「(イラっ)」
それまでの話の流れを一切無効化し、その上、主導権も奪ってしまう恐ろしいフレーズ、「っていうか、」。
まさに、ドラクエ7に登場する「魔力を無効化する呪文“ギガジャティス”」に相当する厄介な呪文です。
不運にも、Bさんが上司だったりしたら、部下のモチベーションは、一瞬でガタガタですよ。
そのため、「っていうか、」の使用には、慎重になるべきです。
ところが、最近では驚いたことに、この魔の呪文を「ところで、= by the way」という意味だと勘違いしている輩がいると聞きます。
「っていうか、」自体を、誤用しているのです。
“悪いアイテム”を正しくないやり方で使用していたら、マイナスとマイナスで、プラスじゃないか!
こんな楽観的な世界に生きていられたら、なんとも幸せですが、残念なことに現実世界では、単なる混乱の元にしかなりません。
例えば、もしもエンちゃんが、「っていうか、」を誤用して使い始めたら、教室内の会話はどうなってしまうでしょうか?
<実験的な誤用風景>
生徒A:「せ、せ、せんせーっ!やりましたー!英語のテストが30点も上がりました!」
エンちゃん:「おおっ、よかったな。っていうか、数学は?」
生徒A:「…。」
エンちゃんの意図 →「ところで、数学の方も上がったのかい?」
生徒への伝わり方 →「英語の点数なんて俺には関係ないんだよ!肝心の数学の点数は、一体どうだったんだよ!」
近頃は、良い事にも悪い事にも、「え、やばーい!」という言葉が使われています。誤用だとしても、私個人としては誤解を招かない範囲であれば、こういう使い方も「あり」だと思っています。でも、「っていうか、」の誤用は、ちょっと危険かと感じます。
☆ ☆ ☆
っていうか、10月7日に教室で、英検準会場試験が行われました。(早速、誤用しました。)
「意識が高すぎて、全く参考にならない!」と好評を博しているライティングの解答例ですが、今回も全く反省することなく、同じテイストで作成を開始しました。
もちろん、授業においては、手ごろでパパっと書ける解答例を伝えていきます。
時間の合間を縫って作成しておりますので、のんびりペースとなります。次回の英検までには仕上げる予定です…。