今育児?
東北弁とか九州弁って、その内容は理解できなくとも、すぐに方言であることは分かります。
ある意味で外国語に聞こえたりもするので、誤解を招くといった心配はありません。
一方、標準語の言い回しを別な意味で用いたりするタイプの方言は、結構面倒くさいことが起きたりするものです。
私の地元山梨では、「走る」ことを「とぶ」と言います。
比較的年配の世代が東京見物に来て、皇居の周りを走っているランナーを見たら、
「たくさん人がとんでるね~。」
間違いなくそう発言するでしょう。周りの人は、思わず空を見上げてしまうかもしれません。
また、疲れていることやキツイことを、「えらい」という言葉で表します。
例「今日は暑くて、えらかった。」
上京したばかりの頃、駅の階段をスタスタ登る知人に「ちょっと待って~。えらいよ~!」と呼びかけた時、不思議な顔をされたことを、今でも覚えています。
「ただいま~!今育児?」*いくじ=何時
「おかえり~!飛んできて、偉かったでしょう?」
そんなやり取りをしたことを思い出します。
そんな「とぶ」や「えらい」ですが、実は複数の県で使われている方言なんだそうです。
「なんだ~、同じような仲間がいっぱいいるんだ~」と安堵感を覚えました。
「全国方言辞典」を見て、*画像はクリックすると拡大します。
トップバッターというのが、ちょっと気になりますが(笑)