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*文末に追記事項がありますので、そちらもご参照ください。

前回の続きです。

新形式の英作文に関して一番知りたいのは、「何割とれたらOKなの?」ということです。

しかし今回に関しては、初回であるがゆえ、この部分が全くの未知数なんです。

そこで、従来から英作文が課せられている準1級や1級の事例に目を向けました。そして、英作文パートの合格者平均点が、合格最低点と同じ7割前後であることに着目いたしました。

2級のボーダーは「6割」なので、「6割とれたらOK?」という仮説が浮上してきます。

もしこれが正しければ、初回に限っては「短時間でサクッと書き上げて、慣れた旧形式の問題でガッチリ勝負!」という作戦でも、かなり戦えそうです。

そこで今回は、塾としてはあり得ない(*正確には、あってはならない)、サクッと書き上げることに特化した解答例を提示してみます。

解答例は、中3でも真似できそうな「Aタイプ」と、少し改良した「Bタイプ」の2つを用意しました。

ただ、「Aタイプは」、我ながら「ゲスの極み」のような代物になります。

「試験時間が残りわずかしかない。でも、英作文の0点は阻止したい!」といった、緊急でやむを得ない場合を除いて、使用は推奨できません。

*使用上の注意!「試合に勝って、勝負に負ける」といった後味の悪さだけが残ります。


These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future?
最近、インターネットで買い物をする人がいます。将来、もっと多くの人がそうすると思いますか?


質問に対しては、答えやすいYesの意見で書きます。

誰でもサクッと思いつく理由は、

①「いつでも買えるから」②「商品が配達されるから」

といったところでしょう。

③「値段が比較できるので、安く買える」といった理由等も当然ありますが、今回はそういった凝った内容は避けます。

―非模範解答A (予想得点率30~40%)
I think more people will do so in the future. The first reason is that you can buy things anytime. Even when you are too busy to go shopping, you can buy things anytime. The second reason is that items are delivered to your house. Even if you are so sick that you cannot go out of your house, items are delivered to your house. For these reasons, I think more people will buy things on the Internet in the future.(81語)

―非模範解答B (予想得点率40~60%)
I think more people will buy things on the Internet in the future. First, you can buy things anytime. Even when you are too busy to go shopping, you can order what you need online. Second, items are delivered to your house. Even if you are so sick that you cannot go out of your house, you don’t have to ask someone to go shopping for you. For these reasons, I think online shopping will be more popular in the future.(81語)

<冒頭部>

質問文「Do you think more people will do so in the future?」をそのまま流用します。

Do you think~で聞かれているので、主語を入れ替えるだけです。

A/「I think more people will do so in the future.」

ただ、以下のBのように、“do so”の内容をきちんと反映させると、印象は良くなります。質問文にそのまま書いてあるので、決して難しくはありません。

B/「I think more people will buy things on the Internet in the future.」

<理由提示部>

理由の書き出しは、それぞれFirst/Secondが普通ですが、バレバレの語数稼ぎと見なされても構わないのなら、Aのように、The first reason is that~/The second reason is that~で始めるという姑息な手もあります。

いよいよメイン部分です。

①「いつでも買えるから」までは問題ないと思いますが、その後に続く1文が、実は、なかなか思い付かないものなんです。多くの方は、大抵ここで時間を奪われてしまいます。

そんな状況に陥ってしまったら、ifやwhenで始まる従属節を入れて内容を繰り返すのはどうでしょう。

A/~you can buy things anytime. (Even when you are too busy to go shopping,) you can buy things anytime.

「~いつでも物が買える。(忙しくて買い物に行けない時でさえ、)いつでも物が買える。」

もちろん、日本語的にも??な感じはいたします。減点は避けられないでしょう。でも、先へ進むことができます。

ちなみに、以下のBのように、繰り返しの部分を言い換えられると、少しまともに見えます。

B/~you can buy things anytime. (Even when you are too busy to go shopping,) you can order what you need online.

②「商品が配達されるから」に関しても、①と同様のやり方です。(商品=items等が浮かばないなら、質問文のthingsを流用します。)

A/~items are delivered to your house. (Even if you are so sick that you cannot go out of your house,) items are delivered to your house.

「~商品が配達される。(具合が悪くて家を出られなくても、)商品が配達される。」

これも??な感じはいたしますが、ひとまず先へ進むことはできます。

この“先へ進む”というのが、非常に大切なんです。いくら気の利いたことが書けても、理由が1つだけだったり、語数が80語に達していなければ、その段階で採点の土俵には乗れないのです。条件を満たさないで“キラッと光る天才的な1撃”を放つより、条件を満たして“つまらない凡人的な2撃”を放った方が、点数は上回ってしまうのです。

ある意味で、馬鹿らしいと言えば馬鹿らしいのですが、試験というのは、結局そういうものなんです。矛盾に迎合する術を身に付けていくのも、ある意味で、私が嫌いな言葉である「大人になる」ということなのでしょう。

以下のBのように、別の表現で言い換えられると、少しまともになります。

B/~items are delivered to your house. (Even if you are so sick that you cannot go out of your house,) you don’t have to ask someone to go shopping for you.

<結論部>

冒頭部を繰り返します。

For these reasons,の後に冒頭部を再び書いて、一応完成。

だからと言って、For these reasons, I think more people will do so in the future.といった“コピペ”は避けましょう。

“do so”のままだと謎過ぎます。中味を書きましょう。大丈夫、質問文にちゃんと書いてあります。

A/For these reasons, I think more people will buy things on the Internet in the future.

もちろん、以下のBのように、言い回しを変えた方が、印象は良くなります。

B/For these reasons, I think online shopping will be more popular in the future.

全体的に中味が薄いので、高得点は望めませんが、一応解答の条件はクリアしているため、30%以下ということはないと思います。

サッとメモ程度に書き取って、Bのように改良しながら書いていくのが理想的だと考えます。

 

placard_man_1smileこの「ゲスの極み」解答法は、一応生徒にも伝えました。

しかし、ある意味で嬉しいことに、

それぞれから、「正攻法で挑みます!」と言われました。

結局、この対策法は、塾内に限っては無駄に終わってしまいそうです。

「試合に負けたって、勝負には勝ちたい!」

生徒たちから、ブレない心の強さを見せられたこと、心に刻みたいと思います。

どうやら、対策授業の方は、まだしばらく“辞書あり”で進んでいくことになりそうです。

IMG_0438*追記

この原稿を書き終わってから、新しい情報を耳にしました。それによると、「リスニング」「ライティング」「語句・長文読解」が、「33%」「33%」「34%」の配点となり、ボーダーは、なんと6割→7.8割に大きくアップするとのことです。

ビックリ仰天で、思わずホワイトボードに、コーヒーを吹き出してしまいました。

まだ真相を確認中ですが、正式な情報が判明した段階で、それに対応した解答例を提示して参ります。