始まりの歌
高橋:「…という訳で、明日の授業は○○を△△で…」
小池:「なんか、やっと塾っぽいミーティングになりましたね。5年を経てやっと。」
高橋&小池:「は、は、ははは(苦笑)」
☆ ☆ ☆
ジャム内で、その存在を知らない生徒はいない高1のYさん。
授業中に投げかける質問は、剃刀のように鋭く、思わず「なるほど~」と勉強させられることも。
授業後に残していく忘れ物は、生徒時代の吉田先生のように激しく、「またかー」と絶叫してしまうことも。
そんな個性派キャラのYさんが、学年が上がることに対して、突然悲鳴?を上げていました。
Yさん:「だってぇ~、4月からもう、高2ですよ。」
小池:「そうだね~。勉強がもっと複雑になってくるね~。」
Yさん:「ああ~っ、高2だなんて、もうどうしよう!お婆ちゃんになっちゃう!」
小池:「…。だったら、福地先生はミイラで、俺は化石かい?」
☆ ☆ ☆
前回お伝えした通り、当教室は新学期に入りました。
とは言えど、この時期はどうしても、心にぽっかり穴が開いてしまいます。
これまで毎日のように顔を突き合わせてきた高3生が、ポツッと姿を消してしまう寂しさに見舞われるからです。
受験英語とも、しばらくはお別れです。
そんな中、私を待っていた新学期最初の授業は、中1の先取りを希望する小学6年生たちの英語の体験授業でした。
高3から小6へ。
前日までの私は、高3生に受験英語を教えていました。
翌日の私は、小6生たちにアルファベットの小文字の書き方を教えています。
ゴール地点から、スタート地点へ。
単なる偶然か、それともエンちゃんの嫌がらせ粋な演出か?
しばらく、違和感を覚えていましたが、
一生懸命に小文字で英単語を書いている小6生たちを見ながら、
「6年後か…。」
新しい始まりの歌。
遠くから聞こえる前奏に、耳を傾けました。