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今年を振り返って2022(4) 12月31日

(前回の続きになります)

今になって思うと、当時の私が下した判断は、

「近所に気になる小料理屋があったけど、とりあえず居酒屋チェーン店に入った。」

という判断と似ているものがあり、この業界で例えるなら、

「近所に塾があったけど、とりあえず大手予備校に入った。」

という事例に近いものがあると思えます。

情けないことに、今回の私の判断は、ある意味で自分自身に対する裏切りでした。

一般的に学習塾というものは、大手予備校の下位に位置する存在のように思われがちです。それは重々承知しております。

しかし、少なくとも当塾のCEOと私は、そのような気持ちは持ち合わせておりません。

もちろん、どっち方が上とか下とか、優劣の話をするつもりはありません。

双方ともにアプローチ法が異なるだけで、塾も予備校も目指す方向は同じだからです。

予備校には予備校の、塾には塾の個性というものがあります。

中3の教科書 New Crownに出てくる黒猫ゾルバのセリフ

Cats do cat things. Gulls do gull things.
猫には猫のやるべきことがあり、カモメにはカモメのやるべきことがある。

が、まさにそれではないでしょうか。

テレビに登場する有名な先生が授業を行ったり、共通テストのリサーチを全国規模で実施できるなど、予備校には予備校のすごさがあります。

一方、生徒との距離が近いゆえに、勉強だけでなく、他の要因を考慮した上できめ細かい進路指導が行えるという塾の個性も、決して捨てたものではありません。

私とエンちゃんは、塾ならではの小回りの利く指導を武器に、予備校とは違ったアプローチで各生徒の希望進路の実現に向けて奮闘しています。また、それに誇りを持っています。

こんな“想い”で仕事を続けてきたはずなのに、いざ自分が窮地に立たされた時、その“理念”をどこかで裏切ってしまったのです。

病院を選ぶ際、「大は小を兼ねるだろう」という選択をしたことが、まさにそれです。

しかし結局私は、ここで言うところの“小”であるクリニックによって救われました。

大切なのは、自身の備える個性に誇りを持ち、そして、その個性を信じること。

そんな基本的なことを忘れかけていたと、3月の当塾創立10周年を前にして気付かされました。

その代償と言っては何ですが、まだ当面の間は胃に優しい食事をしなければなりません。今年のクリスマスはチキンを一切口にできず、禁酒生活は6か月目に突入しました。

また、体をストレスから守るために、25年以上住んでいた場所を離れる結末となりました。

今は武蔵野市のお隣り小金井市の住民です。なかなか高い授業料となりました…(汗)

☆ ☆ ☆

夏期講習という一番の繁忙期に、全く使い物にならない私を見捨てなかったエンちゃんや、授業日程の変更に快く協力してくれた生徒さん、そして、引っ越しを手伝ってくれた家族の存在など、今回の件で私は様々な人に支えられました。

月並みな言葉ではありますが、「人は生きているのではなく、生かされている。」こんな当たり前のことを、今更ながら噛みしめております。

そんな周りの人たちに感謝しながら、今年はノンアルコールビールで乾杯しながら、新しい年を迎えたいと思っています。

*今回の件を通し、現在まさに慢性膵炎を患いながらも、決して絶望することなく自らの闘病記をブログ等で発信している方々がいることを知りました。そういった人々の心の強さに、私は勇気づけられました。また、私自身の視野も広がりました。現在この病に苦しむ方々のクオリティ・オブ・ライフが、医学の進歩に伴って少しでも改善されることを、心より祈ります。

☆ ☆ ☆

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

毎年恒例となりましたが、こんな冗長な自分語り文を最後まで読んでくれたあなたは、当塾の関係者か、単なる変わり者です。ありがとうございました!

それでは、マスクをした生徒の皆さん、

マスクをした保護者の皆さま、

マスクをしたご近所の皆さま、

そして、いつも素通りされるマスクをした通行人の皆さま、

今年も本当にお世話になりました。来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。

皆さまが、実りある2023年を迎えられますように。

それでは、よいお年をお迎えください。

 

今年を振り返って2022(3) 12月29日

(前回の続きになります)

そんな時、駅前にある評判の良いクリニックの存在を思い出しました。

思い切って訪ねたところ、1週間後に胃カメラ検査をすることになり、ひとまず胃酸を抑える薬を1週間分処方されました。

さっそく、食事中に驚くべきことが起きました。

いつものように背中に痛みは出たものの、その痛みが“別種の感覚”に変化していたのです。素人でも、胃に施した薬が何かしら”作用している”ことは直感で分かりました。

つまり、痛みの原因は膵臓ではなくて、胃である可能性が濃厚になったのです。

その時の安堵感は、言葉では表現しきれません。翌日、二度と食べられないと思っていた牛丼を口にした時の喜びは、生涯忘れないことでしょう。(もちろん、痛みは出ましたが…汗)

おそらくその時の私は、日本一満面の笑みで、牛丼チェーン店で食事をしていた人間だったと言っても過言でありません。

☆ ☆ ☆

1週間後、人生で初めての胃カメラを経験し、その後の診断で胃がピロリ菌に感染していると知らされました。すぐさま除菌に入りました。

ピロリ菌抗体濃度というのがあり、一般的に数値が3を下回っていると陰性(未感染)らしいのですが、私のは79でした。ぶっちぎりで感染…(汗)

数値の大きさが症状にどう影響するのかは、素人の私には分かりませんが、ヤバそうなことくらいは想像できます。

実際、私の胃はピロリ菌が原因で、かなり腫れている状態になっていました。

通常ならば、除菌した後の1年後に胃の様子を見るために再検査をするそうですが、私の場合は腫れがすごいらしいので、半年後に行うことに。

ピロリ菌に感染すると慢性的な胃炎となり、胃癌のリスクが5倍以上に高まるそうです。日本人の胃癌の99パーセントは、ピロリ菌感染によるものだと後から知って驚きました。

その一方で、胃の炎症が広がると痛みが背中の方にまで到達することがあると知り、ようやく背中の痛みに対する恐怖心から解放されました。

何はともあれ、私はこのクリニックのおかげで救われました。

もしも、そのまま“痛みと上手く付き合って”いたら、胃癌に向かって走り続けていたことになります。

☆ ☆ ☆

最初の病院を責めるつもりはありません。私自身、膵臓を疑っていたので、医師も膵臓に焦点を当てて考えてくださったのだと思います。

そもそも、私が最初の段階でショートカットせずに現在のクリニックに向かっていたら、問題はなかったはず。

結局、ショートカットしたせいで、原因が分かるまで1か月以上遅れることになったのです。

その1か月分の差がどれだけ治療に影響を及ぼすのか、素人の私には分かりません。でも、病気の治療は早ければ早いほど良いと、昔から言われています。

もしかしたら、今頃、グラス1杯のビールくらいは飲めていたかもしれません。

悔やまれるのは、今回のショートカットは自分が選んだものであるということ。

そして、この行為こそが、自分がこれまでやってきたことに対する“裏切り行為”そのものであったと、今は思えてなりません。(続く)

 

今年を振り返って2022(2) 12月27日

(前回の続きになります)

最近の医療機関は、まず近所のクリニックで診療を受け、そこから紹介を受けて総合病院や大学病院へ行くという流れになっていることを、とある総合病院のウェブサイトを見て初めて知りました。

ただし、診察料の他に特別料金を5,000円支払えば、紹介状がなくても診療を受けられることが分かりました。

駅近くに評判の良いクリニックが存在することは、事前に調べて認識していましたが、

総合病院の方が検査機器が充実しているだろうから「大は小を兼ねるだろう」という“浅はかな素人考え”で、ショートカットを選択しました。

☆ ☆ ☆

まず血液検査を行い、その後、生まれて初めてCTに寝そべりました。画面上に“abdomen”と表示されているのを見て、

「ああ“腹部”のことか。今の仕事をしていなかったら、何のことだか分からなかっただろうな。」

検査中にふと、そんなことを思いました。このまま仕事が続けられるのか、そんな不安が頭をよぎりました。

その後、緊張しながら検査結果を待ちました。

☆ ☆ ☆

「膵臓じゃありません。」

医師のあっけない返答に、安堵というよりも、あっけにとられてしまいました。

「じゃあ、この痛みは一体なんなのですか?」

「可能性としては、末梢神経が○×△◇…」

といった説明を受けましたが、あまり腑に落ちませんでした。

数日後、もう一度血液検査を行いましたが、異常なし。

「だったら、この痛みは一体なんなのですか?」

食い下がるも、「膵臓じゃありません」と、原因はよく分からずで、痛み止めの薬を処方されて終わりました。

☆ ☆ ☆

結局、不安を拭いきれないので、その後は自主的に禁酒だけでなく、食事制限も行う生活を続けました。

揚げ物や炒め物は言うまでもなく、辛い物に甘い物、また野菜でさえも消化に時間がかかるものは排除し、食事は腹6分目までとしました。

とはいえ、何かを口にするたびに、程度の違いこそはあれ、痛みを感じる状態だったので、不安と恐怖は日に日に増しました。

あげくの果てに、食べること自体が恐怖となってしまい、ピーク時は2日間で口にしたものが“おにぎり1個”という状況に追い込まれました。

そんな摂生な生活を送っていたにもかかわらず、1か月後には、左腹部だけではなく右腹部にも鈍痛を感じることに。

別の病院に行こうと考えましたが、同じ病院だと前回のカルテが残っているので話が早いと思い、再訪しました。

偶然にも、同じ医師が担当となりましたが、今回は前回よりも優しい口調に感じられました。まあ、症状が回復しないので再びやってきた訳ですから、多少は謙虚になりますよね。

新たな検査の話が出るかと思いきや、「お金もかかるし…」といった口調で、あまり勧められませんでした。

結局、結論としては「痛みと上手く付き合っていくしかない。あと、ストレスの原因から離れましょう。」というものでした。

その時は、何となく納得させられましたが、よくよく考えてみると、

「つまり、原因も分からぬまま、慢性膵炎の患者さんと同じように、今後ずっと断酒&食事制限を続けながら生きていきなさい、ってことですか…。」

ある意味、最も“タチが悪い”状態じゃないかーーー!!!と悲嘆に暮れました。(続く)

 

今年を振り返って2022 12月25日

今年も残すところあと1週間となりました。

ロシアのウクライナ侵攻に始まり、終息が見えないコロナ禍に加えて急激な物価高など、暗いニュースが続く年でした。

そんな中、ワールドカップにおけるサムライ・ブルーの活躍は、多くの人に希望の光を灯してくれました。

☆ ☆ ☆

自分にとって、今年は振り返ることが多すぎる年となります。

一部の生徒さんはご存知ですが、私は誕生日を過ぎた頃から、つまり夏期講習に入った頃から、体に異変を感じ始めました。

左下腹部に鈍痛が出るようになり、食事をすると悪化する状態でした。次第に、背中にも違和感を感じ始めました。

そのため、夏期講習という塾が最も忙しい期間であったにもかかわらず、何度か早退したり、反対に遅い時間だけに授業を行う始末で、エンちゃんに多大なる迷惑をかけました。

☆ ☆ ☆

それまでの私は、恐ろしい程に“超健康体”でした。高校卒業以降は、風邪を患ったくらいでは病院に行っていません。

自らの手では何もできない病気の時のみ(帯状疱疹と百日咳)、病院に通っただけです。

だから「私は保険料を払い損している。私の体は無保険の方が絶対に安上がりだ」と生徒に自慢していたほどです。そんな自分の鼻がへし折られました。

☆ ☆ ☆

体の症状をインターネットで検索した時に、上位に出てきたのが慢性膵炎という病気でした。現在、日本で47,000人が患っていると言われる指定難病です。

その病気の初期症状と同じものが、いくつか体に見られていました。だから、少なくともその“入り口”に立っているのではないかと、怯え始めました。

恐ろしいのは、この病気は不可逆性であること。つまり、現代医学をもってしても治せません。

できることは、進行をなるべく遅らせること。一生アルコールは飲めず、食べられるものがかなり制限されます。言うまでもなく、クオリティ・オブ・ライフは低下します。

それでも、10年くらいかけて膵臓が破壊されてしまい、普通の人の5~13倍の確率で膵臓癌にかかります。膵臓癌の生存率は、10パーセント未満であり、慢性膵炎の人の平均寿命は、通常の人より10年以上短いそうです。

運よく早期で発見されれば、進行が止められる場合もあり、中には治ったという事例もあるそうですが、最初の段階で、胃の病気だと診断されて見過ごされるケースもあるとのこと。

この病気にかかる最も多い原因は、飲酒とストレス。

実は今年度に入ってから、私は住まいの騒音トラブルに悩まされていました。

新しく引っ越してきた隣人が、昼夜問わず尋常ではない生活音(衝撃音)を立てるので、何度もビックリして叩き起こされる生活が続いていました。

苦情を申し出ても一向に改善されず、ストレス過多の状態を強いられていました。それに伴い、飲酒量が増加していました。

この病気の患者の7割が長年にわたる大量飲酒の経歴があるという情報から、「自分は膵臓を痛めてしまった。もう取り返しがつかない。」という絶望に包まれました。

私の体の痛みは、胃だけが原因とは思えないほど、範囲が広がってました。

☆ ☆ ☆

病院に行く前日、誰もいない教室で、私は涙目でエンちゃんに現状を伝えました。

エンちゃんは、休暇を取ることを勧めてくれましたが、私はあえて翌日に授業を入れてもらいました。

最悪の結果を告げられた場合、いつものルーティンに身を置くことで、自分自身を見失わないようにするためです。

翌日、私は10年以上ぶりに、病院という場所に向かいました。

その時、私は大きな判断ミスを犯していました。(続く)

 

勝利宣言? 11月30日

ブログの更新が遅れてしまい、申し訳ございません。

気が付けば、明日から師走となってしまいました。

色々と諸事情があったのですが、それに関しては、また別の機会にお伝えできたらと思っています。

☆ ☆ ☆

ワールドカップが始まりました。言うまでもなく、当塾のCEOエンちゃんのボルテージは上がりまくっております。

ドイツ戦の翌日は、祝杯で二日酔いとなり、コスタリカ戦の後は、別な意味で二日酔いだったとか。

現在は、金曜日の深夜4時にキックオフのスペイン戦を最大限有意義に観戦するため、当日のプランを念入りに組み立てています。まるで、時間割を作成しているかのようです。

☆ ☆ ☆

授業中、ある生徒がチョコレートの英語のスペル(chocolate)をたずねてきました。

それをキッカケに、自然とチョコレート関連の雑談が始まりました。

そういう時に決まって登場するのが、「きのこの山」VS「たけのこの里」論争。

私は本日に至るまで「きのこの山」一筋ですが、最近の生徒たちは、圧倒的に「たけのこの里」推奨派です。

従来の私の主張は、

「きのこの山の方が、販売時期が早い(1975年)。たけのこの里(1979年)よりも先輩だ。だから、こっちが本家なんだ。」

という、あまりに幼稚なものでした。

主張に説得力がないので、結局、数の理論で毎回生徒たちに押し切られてしまって、ずっと涙を飲んできました。(授業中に何やってんだ?)

だから、今回は完全に理論武装して、この決戦に臨みました。(だから、授業中に何やってんだよ!)

小池:「そう、確かに君たちの言う通り、たけのこの里は、チョコとクッキーの両方が味わえる。」

生徒たち:「でしょう!きのこの山って、チョコの部分以外は、ただのクラッカーだし。」

小池:「確かにその通りだ。一方、たけのこの里は、チョコとクッキーがそれぞれ単体で楽しめる。それゆえお得だと言いたいんだろ。」

生徒たち:「そうです。クラッカーだけ食べたって、味がしないですよ。」

小池:「でも、きのこの山のクラッカーって、私は白米のようなものだと思うんだ。」

生徒たち:「??」

小池:「チョコというおかずが、クラッカーという白米に乗っている。なんとも素敵な組み合わせではないか。」

小池:「たけのこの里だと、チョコとクッキーというおかずの二品提供になる。朝食がアジの干物と納豆だけだったら、何か寂しくないかい?白米が欲しいだろ。」

生徒たち:「…。」

小池:(心の中でガッツポーズ)

僕はこの日を忘れない。

 

恥ずきこと風の如し 10月25日

先日、甲府駅前で撮った“武田信玄”像を生徒に見せながら、

小池:「さて、歴史の問題だ。ここに写っている戦国武将は、だーれだ?」

T君:「ヒントくださーい。」

小池:「現在の山梨県、甲斐の国の武将だよ。」

しばらく沈黙だったので、

小池:「それじゃあ、大ヒントだ。ライバルは上杉謙信。」

*クリックで拡大

Aさん:「分かったーー!風林火山の人だ。」

Iさん:「ああ、知ってるー。風林火山の人。」

T君:「せんせー、風林火山ですよね。」

勝手に改名されてしまいました。

☆ ☆ ☆

昨日、私用で杉並区の区民事務所に住民票の写しを取りに行きました。

前回そこを訪れたのは、当教室が誕生した直後の2013年4月。かれこれ10年近く前になります。時が流れるのは、本当にあっという間です。

約10年振りとはいえ、何となく見覚えのある風景を横目に見ながら、用紙に必要事項を記入して受付へ。

しばらくして、

事務員:「1通ですよね?」

小池:「はい、1通です。」

なぜわざわざそんなことを聞くのだろう?と不思議に思いながら、何気に自分の提出した用紙に目を向けると、

必要な枚数を書く枠内に、

自分の年齢を書いていた…。

 

いきなり冬 2022 10月7

1年前も、このタイトルで投稿した気がします。

急にガクンと寒くなりました。昨年同様、私は夏服から合服をすっ飛ばして、いきなり冬服を着て出勤する羽目になりました。

冬服を着て授業を行っていた私の横には、昨日まで使っていた扇風機が鎮座していた有様。

今年も昨年同様、カオスな状況でした。

☆ ☆ ☆

小池:「ああ、カレーのいい匂い。」

コロナ禍以降、換気を良くするために、教室の窓は夏冬問わず開けっ放しになっています。

そのため夕方になると、ご近所さんが準備している夕飯の香りが、風に乗って教室に運ばれてくることがあります。

小池:「美味しそうなカレーライスの香りだ。」

そんな私の独り言をキャッチしたエンちゃん。以前にもお伝えしたように、当塾のCEOは、食べ物の匂いに人一倍敏感だったりします。

高橋:「この匂いは、カレーライスではなく、カレーピラフだ!!」

小池:「??」

高橋:「そう思わないか?H君。」

H君:「はい。これはカレー粉の匂いだと考えられます。煮込んだカレーのルーとは少し違います。」

高橋:「やっぱり、そう思うか。」

小池:「…。」

二人とも、すもいことに間違いありませんが、明らかに何かがずれているような…。

スマートな彼女 9月10

先日、味噌汁を手に持ったまま寝落ちしたというエンちゃん。

惨状は推して知るべし。

☆ ☆ ☆

社会科の授業中、当塾で癒し系講師として名高い齋藤先生が、小学生に「バーコード」について説明していました。

説明を聞いていた小学生、バーコードの付いている商品を見てみたくなったのでしょう。エンちゃんの机に置いてあったペットボトルの緑茶を見て、

小学生:「あの~、高橋せんせー。その綾鷹(あやたか)ちょっと見せてくださ~い!」

高橋:「禿鷹(はげたか)?

何をどう勘違いすれば、そこにたどり着くのでしょうか?

☆ ☆ ☆

大学の付属校に通うTさん。前回、不思議なスマートキャラとしてブログに登場したのは、➡中学2年生の時

そんな彼女も、高校3年生になりました。

コロナ禍のせいで、夏休みの部活合宿は取りやめになったそうです。高校最後の夏休みの思い出が、学校の宿題と塾だけになってしまいました。

大学付属校に通うメリットの一つって、受験を気にせず学校生活を思いっきり楽しめることだと思うのですが、コロナ禍でそういった楽しみは、大きく奪われてしまいました。

とはいえ、学部を決める大切なテストを控えているので、しんみり感傷に浸っている暇はありません。現実は残酷です。

in earnest 「本気で」

この熟語を眺めながら、意味を尋ねてきました。

小池:「”本気と書いてマジと読む(古い!)”ってやつかな。」

Tさん:「でも、earnって“金を稼ぐ”って意味の動詞ですよね。」

小池:「でも、だからといって、earnの最上級とかって、やめてよ。」

Tさん:「そんなこと言いません(笑)。動詞に最上級ってあり得ないので。」

小池:「そうそう♪」

Tさん:「全く別物なんですね。何か、覚えやすい方法ってないですか?」

小池:「それは、あんまり考えたことなかった…。」

Tさん:「じゃあ、“本気(マジ)で金を稼ぐ”と覚えます。」

小池:「あ、それ、うまいかも!」

相変わらず、スマートです。

 

考える人 9月1日

夏期講習が終了いたしました。

後期は比較的穏やかな日が続き、「汗だくで出勤&しばらく使い物にならない」という状態は回避できました。

コロナ禍に入って以降、3年連続で”金魚すくい大会”を挟まない夏期講習となりましたが、エンちゃんが日帰りで甲子園に行ってファールボールを持ち帰ってくるなど、熱い話題はそれなりに存在しました。

来年こそは、皆でワイワイ金魚すくいができる状況に落ち着いてほしいと願うばかりです。

☆ ☆ ☆

Be kind to the elderly.
答/老人には親切にしなさい。

この英文を和訳したS君の答案を見て、

小池:「連日暑いから、銅像に水でもかけてあげるのかい?」

S君:「??」

小池:「もう一回、読み直してごらん。」

S君:「ああぁっ!」

― 人には親切にしなさい。―

S君:「老人が”考”人になってる!」

小池:「まさに、考える人だね。」

S君:「べ、べ、別に、考える人に優しくしたって、いいじゃないですか。」

小池:「ひ、ひ、開き直ったなーーっ!」

 

教室は今日も平和です。

 

ぼくの夏休みの思い出 8月21日

中学生が悩む英語の単元の一つに、文型というものがあります。

主語をSと呼び、目的語をOと呼び、補語をCと呼んだりするのですが、慣れるまではちょっと厄介。

これをフル活用していくのは、主に高校生以降ですが、中学生の段階でもサラッと触れています。

暑い夏の夕方、ちょっと、ぼーっとしていた時に(こら)、中3生のS君が文型の質問をしてきました。

小池:「どれどれ」

S君:「せんせー、OとCの見分けがつかないんですけど…。」

小池:「え?」

ぼーっとしていた頭で3秒ほど真剣に考えて、

小池:「近所に眼科ってある?きちんと視力検査した方が…。」

S君:「そっちじゃ(CとOの文字が同じに見える)、ありませーーん!!」

☆ ☆ ☆

前回、当塾のCEOは、体内年齢が驚異の20歳前後であると紹介いたしました。

その未知なる生命体エンちゃんですが、講習の中休み日、なんと高校野球を観戦するために、息子さんと一緒に甲子園日帰りで行ってきたそうです。

家を朝5時台に出発し、東京駅から新幹線に乗り、観戦を終えて兵庫県の西宮から自宅に戻ってきた頃には、深夜0時を回っていたとか。

やることが無茶苦茶すぎです。

第一試合の途中から観戦し始めて、第二、第三試合、そして第四試合の途中まで球場にいたとのことですが、甲子園に行ったことは初めてだったらしく、えらく感動して帰ってきました。

スポーツ大好きのエンちゃんのことですから、当然、神宮球場や東京ドームには行ったことがありますが、甲子園はオーラが違うらしく、球場自体も大きく感じられたそうです。

電車の関係で、やむなく第四試合の途中で席を立って通路を歩いていた時、「ピーーーッ!!」という笛の音と共にファールボールが飛んできたそうです。高校野球といえば、硬球が使われます。石ころみたいに固いボールです。

*クリックで拡大

なんとエンちゃんは、荷物を持っていない方の手で、飛んできたボール素手で受け止めたそうです。

もはや、すもいのレベルです。
*すもい=すごいとキモイを合わせた言葉

甲子園ではファールボールは持って帰れるそうで、現在、そのボールは思い出の記念品として、教室の入り口に堂々と飾られています。

もしも、エンちゃんが小学生だったら、「ぼくの夏休みの思い出」というテーマで、最高の作文が書けることでしょう。

 

サステイナブルスクール 8月12日

S君:「来週の予定ですけどぉ~、分かんない訳じゃないんですけどぉ~、よく分かんないんです~。」

小池:「その日本語が、よく分かんないです~。」

☆ ☆ ☆

夏期講習の前期が終了し、現在は中期の真っただ中。

思い返せば、前期は猛暑だったり、大雨だったり、天候がかなり不安定でした。

「中期こそは!」と1週間分の天気予報を眺めたところ、猛暑日のロイヤルストレートフラッシュ…(汗)

幸いにも夏期講習前、専門業者に依頼して教室のエアコンを徹底的にクリーニングしてもらっています。

恐ろしいほど効きが良くなりましたので、猛暑でもご安心を。やっぱ、餅は餅屋ってやつですね。

そのエアコンから放たれる涼しい風さえも、生暖かくしてしまうほど暑苦しい男熱い男である当塾のCEOエンちゃんですが、外見が全くの別人になっていることにお気づきでしょうか?

2~3年くらい前の卒業生だったら、すれ違ったくらいでは本人だと気が付けないでしょう。

まず、見た目がギャル男にオシャレになっただけでなく、体形がかなり絞られました。

先日、数年前の自身の免許証の写真を見て、その激しすぎるビフォーアフターぶりに、本人も仰天していたほど。入塾して日の浅い生徒は、言うまでもなく写真を見て仰天していました。

体の内部もかなり改善されました。すでに50歳を超えるCEOですが、体内年齢を測定してもらうと、実年齢よりも25歳以上若いらしく、もはや正確な値が出せないとのこと。

何だかもう、訳が分からないことになっています。

少なくとも分かることは、エンちゃんの肉体は20歳前後であるということ。

体脂肪は11%くらいとか。もはや、数学の先生というカテゴリーとは別のベクトルに位置する生命体になってしまいました。

健康であることは素晴らしいのですが、生徒に対する「俺の腹筋(シックスパック)見るか?」という冗談が、その内セクハラとして訴えられるのではないかと、心配ではあります。

そんなCEOが、私用で最近ビジネスホテルに泊まった時のエピソード。

基本的にビジネスホテルの洋室って、土足で室内に入るものです。

そのため、何となく床に手をつくのに抵抗感があったとのことで、日課の腕立て伏せや腹筋運動を、ベッドの上で行ったとか…。

「まったくもう、バランスがとりにくくて仕方がなかったよ。」

と、不満を漏らしておりました。

当塾は、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成に、微力ながら尽力していきます。

 

鏡の国のおじさん 7月24日

25日から、夏期講習が始まります。

ふと数えてみたら、今回でちょうど10回目。

開校して10年目ですので、当たり前といえば当たり前ですが。

☆ ☆ ☆

すでにエンちゃんから、大学生になったら講師として搾取されるように命じられている“中学2年生”のH君。

当塾で初となる➡英検合格体験談を書いた逸材ですが、そんな栄光にあぐらをかく様子は全く見せません。

簡単に思われる問題に取り組む際も、全力投球です。その真摯な姿勢には感動さえ覚えます。

丸付けの時、

H君(真剣なまなざしでテキストを手渡ししながら):「お願いします!」

ある和訳の問題で、

H君の解答抜粋 ― 彼は夜10時に寝て、翌朝6時に寝た

小池:「豪華な二度寝だね~。」

H君:「あ“っ。」

弘法も筆の誤り、とはよく言ったものです。

☆ ☆ ☆

小池:「あ、そのままでいいよ。」

生徒が私に教材を渡そうとしたり、見やすいように教材を逆さまにすると、伝える言葉です。入塾して間もない生徒に伝えることが多い気がします。

授業中は当たり前ですが、私は生徒と正対しています。学校の教室風景を思い浮かべていただければ、分かりやすいと思います。

当然、私の方から見ると、生徒の教材は逆さまに映っています。

手元に同じ教材がある時は問題ありませんが、学校のオリジナル教材や模試等の場合は、その場で現物とにらめっこしながら説明を行うことになります。

そんな時、なるべく私は正対したまま、生徒の手元に現物を残した状態で文字を読むようにしています。つまり、逆さまから読んでいます。

この方が生徒にとって手間が省け、説明も聞きやすいからです。もちろん、板書は逆さまではありません(笑)

この仕事をして20年以上経ちますが、気が付けば、逆さまで文字を追いかけている時間の方が、私の人生の中では多くなってきたように思えます。

もちろん、プライベートで文章を読む時は、正面からです(当たり前だ)

ただ近頃は、鏡の国の中から文字を眺めている時の方が、気持ちが落ち着いているようにも感じられます。

世間で言うところの、いわゆる“職業病”なのかもしれません。

数日前までは、「こんな特技、直接社会の役に立たないし、無意味な職業病だよ。」と、自虐ネタにして生徒に語っていました。

先日7月20日、自身の誕生日を自覚した時、「おそらく、もう人生の折り返し地点は過ぎてしまったな。」という意識が、ふと頭をよぎりました。

その瞬間から不思議なもので、社会の役に立ちそうにない“この特技”が、

「20年以上の歳月をかけて、生徒から頂いた宝物なんだよ」と、

言えそうな気がしてきました。

明日、そんな宝物と共に、10回目となる夏期講習を迎えたいと思います。

 

特別ゲスト 6月28日

なんか、という間に梅雨が明けてしまいました。

いきなり”the 夏“という世界に放り込まれて、かなり戸惑っています。

☆ ☆ ☆

Bさん:「せ、せんせー。なんか、すっごい大きな蚊がいるよ。」

いつも冷静沈着でクールな高校生Bさんが、ちょっと動揺していました。

小池:「うわっ、なに、マジかい?」

殺虫剤を取りに行こうとして、席を立った時、

高橋:「あ、大丈夫!こいつは血を吸わないよ。」

機械の故障なんて叩けば直る!と豪語する自他ともに認めるド昭和人間エンちゃんの七不思議の一つが、変なところで非常に博学なところ。

エンちゃんと知り合ったのは20世紀にさかのぼりますが、いまだに正体がよくつかめません。

この大きな蚊らしき生き物は、後で調べて分かったことですが、「ガガンボ」という昆虫。

別名「カトンボ」とも呼ばれており、蚊と間違う人も非常に多いとか。寿命はわずか10日だそうです。一般的な蚊の寿命が30~40日と言われますので、かなり短いですね。

吸血は一切せず、花の蜜を好むそうです。なんともファンタジックな生き物。

確かに、よくよく考えてみると、体調が2.5センチもある蚊が実際に人間の血を吸っていたら、毎年夏が来るたびに、間違いなく日本列島で連日悲鳴がこだましているはず。

コロナ禍以降、教室の換気を頻繁に行っている関係上、窓に網戸をしておりますが、入り口の自動ドアの開閉時に、どうしても“ゲスト”が正面から舞い込んできてしまうことがあります。

もちろん、ゲストが血を吸う”蚊”のような人間にとっての害虫ならば、我々は“神聖なる授業の冒涜者”とみなし、文明の利器である殺虫剤を構えて正義の刃を振りかざします。

そして万が一、人類の天敵である黒く光る“彼”が出現するといった超緊急事態に遭遇した場合には、授業を中断し、講師一丸となってフル装備で“彼”の成敗に向かうことでしょう。

おそらく、先頭がエンちゃんで、私は最後尾で後方支援に徹することになると思われます。

そんな臨戦態勢を敷いてはおりますが、その一方で、無害なゲストに対しては(テントウムシなど)、我々は殺生を好みません。そっと両手で捕まえて、外へ逃がすようにしています。

小池:「これは、どうします?」

高橋:「血を吸うわけじゃないので。」

Bさん:「それじゃあ?」

高橋:「う~ん…」

小池:「それじゃあ、観賞用ということで、そのままにしておきましょう♪」

Bさん&高橋:「…。」

矛盾突破? 6月20日

M君:「よく、限界を突破しろ!とか言うじゃないですか。その言葉、あまり好きじゃないんですよ。」

充実した高校生活を送っている様子の新高1のM君。突然、変なことを言い始めました。

小池:「ど、どうして?」

M君:「到達できる最高値を“限界”と呼んでいるのに、それを超えろって矛盾しませんか?」

小池「確かにそうだけど。」

M君:「超えたら、最初から限界なんて存在しないことになります。」

小池:「う~ん。」

なんとも面白い屁理屈ロジックだと感心しながら、ふと元プロ野球監督のセリフを思い出し、その場を切り抜けました。

小池:「だったら、“限界が見えてからが勝負だ”」

M君:「なるほど。」

☆ ☆ ☆

6月14日、教室内の通信機器(主にパソコン)を入れ替えました。

考えてみると、前回の購入は開校1周年を迎えた後の2014年4月16日(➡当日のブログ)でした。

偶然にも、4月16日を逆さまにすると、6月14日。

これを、単なる偶然だと片づけても良いのでしょうか?(はい、構いません。単なる偶然です)

その日以来、8年以上ずっと大切に使い続けてきました。

2020年のコロナ禍突入時にも、その機器を使ってオンライン授業を行っていました。

今になって思うと、2台のパソコンともオンライン授業で使うには、かなり貧弱なスペックでした。

何といっても、オンライン授業に必要な“ウェブカメラ”と“マイク”が、そもそもパソコンに標準装備されていない有様でしたので。

あたふたしながら機材を求めてアマゾンを徘徊し、ポチりまくった2年前が思い出されます。

幸いなことに、授業は問題なく行うことができましたが、今になって思い返すと、かなりギリギリのボーダーを走っていたように思われます。

例えるなら、原付で首都高速を走行していたようなものです(50ccとはいえ、性能的には首都高の制限速度60km/hまで到達しますので)。

前述のM君がその存在自体の矛盾を指摘する“限界の境界線”というラインを、実際に何度も行き来していたものと思われます。

今だから笑える話ですが、どう見ても狂った走り方使い方をしていたのは明らかでしょう。

引退した古いパソコンには、感謝しています。コロナ禍において、大黒柱として塾を支えてくれました。本当にお疲れさまでした。

新しい通信機器は、今のところ「何でもかかって来いやーーー!」のハイスペックです。

正直、原付からフェラーリに乗り換えたような感覚を覚えます(もちろん、フェラーリに乗ったことはありませんが)。

あまりにレスポンスが良いので、速度違反で捕まらないか心配です(笑)

 

かけすぎ注意 6月13日

牛丼チェーン店の「七味唐辛子」って、あまり“辛くない”ことで有名です。

でも、独特な味わいと風味があるので、個人的には大好きだったりします。

あまりに大好物ゆえ、時にふりかけ状態になることも。

“常識の範囲内”で、味噌汁から丼ものに至るまで、タップリふりかけて食事を満喫しています。

先日、〇亀製麵(←ある意味で伏字になっていない)に行った時のこと。

こちらの七味唐辛子は、きちんとした唐辛子です。当たり前ですが、しっかり辛い七味唐辛子です(しつこい)

ところが、私は何を勘違いしていたのか、牛丼チェーン店に入った時のノリで「つけ汁」にドバドバと“本物”を投入。

そのまま自分が犯していたミスに気付かず、汁に浸したうどんを大きくすすりました。

数秒後、

言うまでもなく、思いっきり咳き込む羽目に…。慌てて水を流し込みました。

コロナ禍というのに店内で咳き込んでしまい、ちょっと肩身が狭くなるような思いでした(笑

みなさん、辛みには気を付けましょう(訳が分からん)

 

報われる努力 6月6日

ご無沙汰しておりました。

ブログの更新がないと、教室でこれといった珍事が起きていないように思われがちですが、実は、大規模地殻変動を繰り返しておりました。

一つは、5月以降、新しい講師が2人加わったこと。これで、3月を含めると3人になります。

今年引退された講師は吉田先生だけですので、トータルで2名増えたことになります。

講師紹介欄には、まだ1名分しか掲載されておりませんが、その内、コッソリと残りの2名を追加していく予定です。

講師を増やした理由としては、単に私とエンちゃんが授業をサボりたかった…、というふざけたものではなく、授業の厚みをさらに増したいという思いからです。

例えば、同じ文系でも、社会学部と文学部の講師では守備範囲が重なるとはいえ、得意とするストライクゾーンは若干異なります。

理系だと、もっと顕著でしょう。

生徒が投げる全ての球を、できるだけストライクゾーンのど真ん中で打ち返してやろうじゃないか!というエンちゃんの暑苦しすぎる熱意から、今回の運びとなりました。

実際、講師は増えましたが、私もエンちゃんも、特に仕事量は減っておりません…(泣)

☆ ☆ ☆

新高1となったジャム生たちが、最初の中間テストを終え、いよいよ答案の返却が始まりました。

もちろん、高校によってテスト日程はバラバラであるゆえ、現在、中間テストの真っただ中!というレアな生徒も若干名います。

今回、素晴らしいスタートダッシュを切った新JKがいます。

中学生時代は、勉強が好きとか、得意とか言える生徒ではなかった彼女。

「高校では、みんな同じスタートラインに立っている。だから成績は、やったもの勝ちだ!」

今回、その言葉を信じて頑張ってもらいました。

そんな彼女が、高校生になって最初の定期テストで、クラス総合1位という結果を持ち帰ってきました。

本人も、まだ喜びの実感が湧かない(分からない?)様子。

高校って、こういうことが起きるのです。

正直、中学校というのは、特に都内の公立中学は、生徒の学力がバラつきすぎなんです。

極論、毎日ゲーム三昧の生活を送ってきた小学生と、難関有名私立中学を目指しながらも残念な結果に終わり、そのまま公立中に進学してきた生徒が、同じ机を並べている状態なのです。

中学受験って、かなり異常な世界です。

かなり昔ですが、社会の問題で、開成中学とお茶の水女子大学で同じような入試問題があったという珍事もあるくらいですから。

そんな中学受験を経験した者たちのストックというのは、普通に小学生時代を過ごした普通の中学生が、テスト前に“ちょこっと本気”で勉強したくらいでは、到底ひっくり返せません。

それゆえ、都市部の公立中学で定期テストの問題を作られている先生方は、そういったバランスの配慮に苦労されていると聞きます。

そして、実際に定期テストの問題を見る限り、大抵“どちら側の生徒”であっても、ストックとは関係なく、教科書や授業内容を真面目に復習してテストに臨んだ生徒が、それなりに点を取れるように作られているケースがほとんどです。

ただ、時おり、“ちょっぴり易しめ”はともかく、教科書からかなり脱線した“かなり難しめ”に偏ったテストを作られる先生も散見します。テスト問題を見れば、一目瞭然です。

そのような場合、残念ながらストックの有無が、そのまま影響することもあります。つまり、普通の生徒が、普通に努力した分だけ、普通に点数が上がるという保証は下がります。

中学時代に彼女が苦手としていた教科の定期テスト問題からは、言いにくいですが、“そういった類の空気”が若干感じられていました。

昨年の秋には、「どうせ、努力は報われないんだ」

そんな悲しい言葉を、口にしたこともありました。

そして4月、ピカピカのJKとなった彼女が中間テストを直前に迎えた頃、

「今回、もし不甲斐ない結果だったら、なんて声をかければいいのだろう。」

私には正直、そんな不安もよぎっていました。

でも、ふたを開けてみたら、

「得意教科がクラスで1位だった。」

これだけも、彼女にとっては大きな喜びのはず。

ところがどっこい、それにプラスして、

「クラスで総合1位だった!」

嫌というほど、努力が報われていました(笑)

これまでの経験から言えるのは、高校の最初のテストで好成績を収めた生徒は、ほぼ間違いなく、3年間良い成績を維持し続けるということ。

努力にしろ、偶然にしろ(?)、最初に高順位を叩き出すと、最後まで維持しておきたいと思うのが人の常だからです。

大学の付属校に進学した高校生であっても、それは全く同じです。

高1の最初に好成績を取った生徒は、3年間しっかりと成績上位をキープし、“内部生あるある”の壮絶な学部争いに翻弄されることもなく、スルッと第一希望の学部に入っていきます。

数年前には、学年1位をキープし続けて指定校推薦を取り、さらに上位の大学へ進学していったケースもありました。➡高校部 T.H君

努力が報われることを実感できた彼女の3年後が、今から楽しみです。

 

もしもし 5月11日

ピりりり~っ♪(着信音)
高橋:「はい、ジャムスクールの高橋です。」

ピりりり~っ♪(着信音)
高橋:「ハロウ~。」

ピりりり~っ♪(着信音)
高橋:「はいは~い。」

ピりりり~っ♪(着信音)
高橋:「あいあいさー!」

ピりりり~っ♪(着信音)
高橋:「おいっ、なんで昨日さぼったんだよーっ!!

これらは全て、当塾のCEOが電話に出て、“最初に発する言葉”のほんの一例にすぎません。

頭は大丈夫か?と心配されるかもしれませんが、CEOはきちんと電話のディスプレイに表示された発信者の名前、又は電話番号を見て対応を使い分けております。ご安心ください。

とはいえ、電話器に登録されている名前は、実は半数に満たなかったりします。

CEOによれば、数学を教えている人間の本能ゆえか、数字の羅列である電話番号は記憶しやすいとのこと。

電話番号を見るだけで、自然と生徒名だけでなく、その保護者の携帯電話かどうかさえも判別できるそうです。

ある意味で、ストーカーレベルのすもい特殊能力に近いものがあります。(*すもい:すごいとキモイを合わせた形容詞と言われる)

ただ、注意しなければならないのは、表示された電話番号が生徒の携帯であっても、保護者の方がその携帯を使ってかけている可能性もあるということです。

先日のこと、

ピりりり~っ♪(着信音)

高橋:「ハイホーー!

数秒後、

高橋:「…あ、ジャムスクールの高橋です。」

久しぶりに、やらかしたようでした。

でも、こういったチョンボは年に数回しか見られません。遭遇された方は、貴重な経験だったとお考えいただき、どうぞ寛大な御心でお許しください。

 

*2022年合格体験談ですが、近日中に追加を予定しております。また、当塾としては前代未聞となる➡英検合格体験談を掲載いたしました。

 

アナログテクノロジー? 5月2日

5月に入りました。

遅ればせながら、すでに突入している連休中の教室の予定をお知らせいたします。

例年通り、毎日開いています。

以上。

生徒&講師&小池:「休みがないんかぁぁーーーっっ!!」

そんな悲鳴が聞こえてきそうですが、ご安心ください。あくまで、教室はスタンバイOKで連日開いています、という意味です。

テストが近い人は毎日教室に足を運んで自習や授業を入れるもよし、そうでない人は、気が向いた時にエンちゃんにラブコールを送るもよし。もちろん、家族の皆さまと楽しい時間を過ごすもよし。生徒&講師が連日教室に監禁される訳ではございません。

それぞれ、思い思いの時間をお過ごしください。

あ、一人だけ例外がいました。教室の隣に住む当塾のCEOは、連休中の家族サービスを放棄して、毎日教室に来る予定です。

☆ ☆ ☆

帰宅してドアを開けた瞬間、

「うあぁ~っ、またかぁ~。」

仕事帰りによくスーパーに立ち寄るのですが、三回連続で買い忘れをやらかしました。

買い忘れ防止のため、教室を出る時に「買い物リスト」をメールでスマホに送っていましたが、メール自体を見忘れるというオチ。

そのため、今回はあらかじめ“ふせん”に書き、それを教室の自分の机に貼っておきました。もちろん、帰宅時にそのふせんを持って帰るつもりで。

その様子を見ていた中3生のTさん。以前紹介した➡円周率の彼女も、気づけば受験学年になりました。

勉強に対する意識が変化してきたようで、天敵とされるエンちゃんから嫌がらせのように授業や自習を組まれても、文句を言わずに取り組んでいます。

買い忘れの件をポロっと伝えたら、

Tさん:「たぶん今度は、その“ふせん”を持ち帰り忘れると思うよ。」

鋭い指摘が入りました。

Tさん:「だったら、今のうちにふせんをスマホに貼っておくのは?」

クリックで拡大します

小池:「そうか、そうしよう!」

その日の帰り、いつものスーパーで買い物中、案の定、私の頭から「買い物リスト」は抜けていました。

レジに並びながら何気にスマホに手を伸ばした時、ふせんの感触に気付きました。

小池(心の声):「おおっ、Tさん、神!」

Tさんの何気ない提案のおかげで、スマホの背面に貼られたふせんの存在を思い出し、やっとこさ、4回目にして買い忘れなく家路につくことができました。

何となく、スマホという最新デジタルテクノロジーの“究極の無駄遣い”に思えて仕方がないのですが、まあ、細かいことは気にしないことにします。

☆ ☆ ☆

2022年の合格体験談ですが、順次、掲載を始めております。

そして今年度はなんと、当塾としては前代未聞の「英検合格体験談」の掲載も予定しております。

もちろん、➡以前ブログで紹介した英語学習の常識を破壊し続ける現在中2の生徒の体験談です。近日中に公開しますので、お楽しみに。

*追記 ➡公開しました!(5月5日)

 

134か月 4月10日

令和に入った頃から、携帯電話の機種交換を催促する通知が、私の元に頻繁に届くようになりました。

内容は全て、私のガラケー回線が2022年3月31日以降に使えなくなるというもの。

今や時代は「5G」ですが、私のは3G。完全なる周回遅れです(いや、それ以上)

毎回、「今なら無料でスマホ、又は4G対応のガラケーに交換できますよ!」という謳い文句が添えてありましたが、ずっと放置してきました。

巷では、スマホを使っていない人は“機械音痴系”だと思われる風潮があるようですが、私自身、機械には明るい方だと思っております。

でも、私にとってスマホというのは、ザックリ言うと電話機能が付いたパソコンに過ぎず(ザックリしすぎだろ)、自宅にパソコンがあり、職場にパソコンとiPadがあり、通勤電車に乗る時間が約10分という環境で生活している私には、必要性を感じなかったのです。

あのアナログの化身として知られるエンちゃんでさえ、スマホを使い始めて何年も経つというのに、私はずっとガラケーのまま放置してきました。

しかし、最終のご案内という“意味深な通知”が届いたことにビビり、慌てて携帯ショップに向かったのは、3月30日のこと(ギリギリ過ぎだろ)

もちろん、こんな時期に機種交換にやってくるようなズボラな客ですから、店員さんも“そういう系”だと想定していたと思われます。

実際、最初におススメされたのは、二つ折りの4Gガラケーでした(汗)

事情を話し、普通にスマホの機種選びに入りました。

店員さんが私の顧客データを見て驚いていたのは、前回の機種交換から、なんと「134カ月」も経過していたということ。約11年。あまりの無頓着ぶりに、自分でも驚き呆れました。

店員さんの経験では、これまでの最長記録が100カ月届くか届かないだったとか。ぶっちぎりで、記録を更新して差し上げました。

何だかんだで、手続きが終わるまで1時間位かかった故、そのまま教室へ直行することに。

休み時間になり、ふと月末だったことを思い出して、

「そうだ!明日までだった。危ない、忘れてた。」

私が初めてスマホを手にして、教室のWiFiに接続した後に行った記念すべき最初の動作、

それは、

Yahoo!ニュースや、Youtubeの閲覧ではありません。メールアドレスや電話番号の移行でもなく、着信音の設定でもありません。

家賃の振り込みでした。

 

Marking the 9th Anniversary!(2) 4月2日

(前回の続きとなります)

3月31日、当塾で長年講師を務めてくれた吉田先生が、大学卒業&就職に伴い、とうとう最後の授業を迎えてしまいました。

生徒時代を含めると、吉田先生とジャムは、かれこれ10年来のつながりとなります。

吉田先生に対する生徒側からの需要は高く、4月1日に入社式を控えているにもかかわらず、なんと我々は、前日の3月31日まで授業をお願いしていました(ブラック過ぎだろ…)

毎年3月27日、当塾が開校記念日を迎える度に、吉田先生は教室に花束をプレゼントしてくれました。今回初めて、こちら側から授業終了後に花束をプレゼントすることができました。なんか、感慨深いものを感じます。

「生涯中2」を貫く私にとって、大人の世界に旅立っていく卒業生や講師の姿を見ると、うらやましく感じると同時に、若干の寂しさも覚えてしまいます。

そんな状況で、私が一つ心に願うことがあります。それは、卒業生や元講師が、未来にふとジャムのことを思い出した時、

「あれは、私の黒歴史だった~、ぐぁああ~。」

と悲しむことがないように、凛とした塾であり続けたいということです。元関係者が記憶から抹消したいと思うことがない塾を目指して、さらなる歩みを築いていく所存です。

さて、講師紹介欄では「忘れ物番長」の異名を持つ吉田先生ですが(*残念なことに、紹介文はあと1週間ほどで消えてしまうかと思われます)、講師になって以降は、忘れ物のバリエーションこそ減りましたが、中味が過激になりました。

一例を紹介しますと、

初めて英検1級の一次試験に挑んだ際、時計を忘れるという大快挙を達成。臆せずにそのまま特攻し、体感で時間を計りながら問題を解き、見事に突破。その後ストレートで二次合格。

TOEICに関しては、時計を忘れずに受験できた回数の方が少ないという伝説を創設。

彼女の「忘れ物番長」としての異名は、さらなる進化を遂げながら、見事な伏線回収を成し遂げていきました。

天は二物を与えずとは言いますが、私から見たら、ある意味で三物以上与えられています。

そんな“超個性的”な彼女が、長きに渡って当塾の一翼を担ってくれたことは、本当に幸運以外の何物でもありません。

今は、彼女の残してくれたレガシー(ジャム=単なる変な塾)を大切に守り続けることが、我々に課せられた新たなる使命だと感じています。

ジャムスクール武蔵境の創設時から、ずっと共に歩んでくれた大切な仲間の門出を祝うと共に、新天地でのさらなる飛躍を心から全身全霊で祈ります。

今まで本当にありがとう!!

Marking the 9th Anniversary! 3月28日

3月27日より春期講習が開幕いたしました。

同時に、私の給料泥棒シーズンは、あっけなく閉幕いたしました(泣)

☆ ☆ ☆

夕方、一足先に授業を終えた吉田先生が、

吉田:「放課後、顔出しても大丈夫ですか?」

高橋:「あ、もちろん全然大丈夫だけど、何かあった?」

吉田:「あ、お花を…」

高橋&小池:「…。」

高橋&小池:「ぅぁぁぁあああ’あ’あ”あ”ーーーっ!!」

なんと、二人そろってうっかり忘れていました。

3月27日は、当塾の開校記念日です。

吉田先生の一声がなかったら、普通にやり過ごしてしまうところでした(汗)

というわけで、改めてみなさま、

ジャムスクール武蔵境は、ついに開校9周年を迎えました。我々はいよいよ、10周年に向けて走り始めます!(← もはや説得力がない)

吉田先生、いつも本当にありがとう!

嬉しいことに、今年も吉田先生からお祝いのお花をいただきました。

吉田先生からは、開校1周年の生徒時代から今年に至るまで、毎回プレゼントをいただいております。本当に嬉しい限りです。

放課後はもちろん、思い出話に花が咲きました。ただ、今回が例年と違うのは、どことなく寂し気な雰囲気が漂っていたこと。

そうなんです。3月末、我々は当塾にとって非常に大きな存在とお別れしなければなりません。

もしかして、開校記念日をうっかり忘れていたのは、3月末を迎えたくないという現実逃避が、無意識のうちに作用していたのかもしれません。(続く)

 

ホーンテッドジャム 3月24日

おととい3月22日は、停電におびえながら節電に励んだ一日でした。

私自身、午前中は自室のエアコンを切って様子を見ていましたが、さすがに途中でギブアップ!温度設定を低めにして、エアコンと共に午後を迎えました。

ただこんな日に限って、ヘアカットの予約を入れてしまったため、小一時間ほど、わざわざ厚着をして外に出る羽目になりました。

道すがら、節電を心がけている店舗がチラホラと目にとまりました。看板や室内の照明が薄暗くなっています。

「やっぱり、そうなるよね~。」

感心しながら、ふと頭をよぎったのは、

「ところで、今の教室の状況は?」(*現在の私は給料泥棒ウィーク中につき、おとといの出勤時刻は午後7時でした)

一番気になったのが、教室の看板の照明。

4個の電球で構成されていますが、構造上、教室の正面全体を照らす役割も兼ねています。

電球の操作は単純明快。スイッチオンで全開、オフで真っ暗。間引いたり、暗めにするといったハイカラな機能は、備えておりません。

つまり、教室の正面を全開で照らすか、暗闇に沈めるかの二択となります。

「スイッチオフだと正面が真っ暗闇だ~。だから消さなくても誰も責めないよね。仕方がないよ~」

「でも、なんだかんだ言って、生真面目なエンちゃんのことだから…。でも、それだと完全に…」

2つの可能性が、頭の中を駆け巡りました。

さて、いよいよ出勤時間。

ドキドキしながら教室の200メートル手前まで接近。答え合わせが始まりました。

「あれは、一体…」

左上の看板の先に電球が存在します。

いうまでもなく、看板の照明は完全にオフ。真横からだと、存在感はほぼ皆無。

正面に近づいて、やっと明かりをキャッチ。中に生徒の姿を確認。

室内から漏れるぼんやりした光と、エンちゃんの叫び声が、ひたすら絶妙な不気味さを演出。

新しいお化け屋敷がオープンしていました。

 

静寂とサプライズ 3月12日

深夜、帰宅後に手を洗おうとしていた時のこと。

「あれ、いつまで待っても冷たいなあ~。あっ、給湯器のスイッチ、押してないや~。」

凍える手でスイッチを押して、再び蛇口の前へ、

「あれ、今日はずいぶんのんびりペースだな~。ていうか、ぜんぜん暖かくならない。」

「え、もしかして、給湯器が故障?えーっ、ちょっとぉ、マジで勘弁して~。こんな寒い日に風呂に入れないなんて~(だんだん、オロオロし始めてくる)」

ふと蛇口を見て、

「あ、の方を回してた。」

めでたし、めでたし。(ある意味で、頭がめでたい!)

☆ ☆ ☆

都立高校の合格発表、そして大学受験組のアンカーを見送り、現在の教室は、束の間の静寂を迎えております。

「さあ、春期講習までの2週間は、とことん給料泥棒を楽しむぞー!」と私は気合い満々。

ところが不思議なことに、気付けば毎日平均3コマは授業をしている気がします。これはどう考えても、時間割作成者である当塾のCEOエンちゃんの嫌がらせ以外の何物でもありません。

さて、本題となりますが、「合格そくほー new」のコーナーでお知らせしている通り、今年度は中学3年生全員が、第一志望に無事合格を果たすことができました。

ナンダカンダいっても、ふたを開けてみたら、出願した高校の全てに合格できていた!という喜ばしい結果です。

「どうせ、受かりそうなところしか、受けさせていないんでしょ!」

そんな悲しい解釈をされる人もいるかと思われます。でも何を隠そう、当塾には今年度も、チャレンジ受験組が例年並みに(いや、それ以上に)存在しております。

最後の最後まで諦めずに志望校に戦いを挑み、その結果「信じられない合格をねじり取る!」これ以上の快感って、他に存在するのでしょうか。

塾講師(*私)にとって、これこそ、極上のご褒美(*アルコール摂取に次ぐご褒美)であることに、間違いありません。

新高1生の皆さん、本当によかったね!

☆ ☆ ☆ ☆

「本当に、一体、一対、一帯、一隊、いったい、ど・う・い・う・こ・と ですか?」

先日行われた英検の合格発表ですが、これも、かなりサプライズな内容となりました。

➡年末のブログでも紹介した「英語学習の常識を、良い意味で破壊し続けている」中1生が、そのまま快進撃を続けて、今回は準2級を突破しました。

特に、私が思わずトイレに逃げたくなってしまうほど驚いたのは、1次のライティングが満点だったこと。

年末ブログの繰り返しとなりますが、彼の文法に関する持ち駒は、中1終了の知識と、ラスボス関係代名詞の”さわり”だけですよ。

だから、もう“わけワカメ”すぎて、頭の処理が追いつきません。私の中で、彼はスーパーサイヤ人に昇格しました。

そしてもう一人、高校生から準1級の合格者が出ました。帰国子女といった反則枠特別枠ではなく、紛れもない純ジャパ枠です。

私にとっても、今までは最上位でも2級までの需要だったので、準1級はとても新鮮で、対策授業はわくわく感を抑えきれませんでした。

1次のライティングでは、惜しくも素点であと1点で満点でした(講師としては、これが一番嬉しかったりして…、コラ!)。やったね、おめでとう!

 

あと2週間もすれば、当教室は9周目のゴールテープを切って、開校10周年に向かって走り始めます。今回は生徒の皆さんから、素敵な追い風をプレゼントされた思いがします。

 

2222.2.22 2月24日

都立高校入試が終わりました。

当日は、電車などの遅延の関係で、試験開始時刻が1時間遅れるという小さなハプニングもありました。

会場に早めに到着し、元々予定されていた開始時刻に向けて集中力を高めていたというM君は、いきなり間が抜けてしまった…とのこと。

以前から申し上げているように、昨今の大学付属高校人気の影響を受けて、今年も都立受験者はそれほど多くはおりません。

とは言え、毎年のことですが、“やり切った感”を漂わせて教室に戻って来た生徒達の姿を見ると、自然と嬉しさを覚えてしまいます。

これで、やっとこさ教室に平穏な日々が到来するかと思いきや、翌日から始まった公立中の期末対策で例年通りエンちゃんがやたらに張り切っているため、何の変化も期待できません…。

ところで、お気付きの方もいるかと思いますが、最近の教室にはダンベルが転がっています。もちろん、エンちゃんの私物です。

時折、それを持って筋トレをしながら自習をしている生徒に近寄ってきますが、生徒の皆さま、そういう時は平静を装いながらそのまま自習に励みましょう。

かまってもらえずに諦めて去っていくのを待つのが、最善の危険回避策です。皆さまのご無事を、お祈りしております。

☆ ☆ ☆

Y君:「そういえば今日って、2月22日ですよね。」

高3生のY君が、ふと言いました。

小池:「??」

Y君:「今年って、2022年です。」

小池(まだ気付かない):「ええと…。」

Y君:「今日は、2022年の2月22日なんです。」

小池(やっと気付いて):「おおーっ、2がいっぱいだー! ← 小学生並みの語彙力…」

ちなみに、フルコンボとなる2222年2月22日を迎えるには、あと200年待たなければなりません。

 

大器晩成 2月4日

昨日2月3日は節分でした。その日の仕事を終えた私は、

「今日は恵方巻を買って帰ろう ♪」

意気揚々と家路につきましたが、見事にそのまま買い忘れてしまいました。

仕方がないので、せめて今年の恵方である「北北西」にビールグラスを傾けて、節分に乾杯することにしました。

そして、お風呂上がり、

キンキンに冷やしたグラスを「北北西」に傾け、待ちに待った液体を注ぎ始めましたが、

気付けば、醤油でした。

おそらく、罰が当たったのでしょう…。

☆ ☆ ☆

授業中のこと、過去にテストで“やっちまった珍解答”の談義が始まりました。

とある中学男子が、小学生の頃の体験談を話してくれました。国語の四字熟語のテストで、

( )に当てはまる漢字を書き入れなさい。

( )器( )成

という問題が出た時(答/大器晩成)、まだその四字熟語を知らなかったという彼は、頭をフル回転させて、意味が通る組み合わせをその場で必死に創作したそうです。

そうして、彼が創造力を駆使して書き上げた答案は、

(便)器(完)成

ある意味、天才的な創作力に溢れており、まさに大器晩成そのもの。すでに、将来の就職先として、TOTOを視野に入れていたのでしょうか。

ただ、驚嘆だけでなく、大爆笑も伴う内容ゆえ、しばらく自身の笑いが止まらなくて授業になりませんでした…。

 

雪合戦 1月8日

冬期講習も大詰めに近づいた6日、2022年最初の雪が舞いました。

都心で雪が10センチ近く積もったのは、4シーズンぶりだとか。

慣れない多めの雪であったことに間違いありませんが、首都圏で1,300人もの方が怪我を負ったというニュースには驚きました。

さて、そんな6日当日のこと。

降り続く雪を教室から眺めながら、クリスマスから勉強ざんまいでストレスが溜まっていたと思われる中3生たちが“やりたい”と叫び出したものがあります。それは“雪合戦!”

本来、休み時間に生徒を野放しにするようなことは許しておりませんが、今回に限り、当塾のCEOであるエンちゃんが特別に許可を出しました。

早速休み時間になると、中3生らは近くの公園に繰り出し、大はしゃぎで雪合戦に興じ始めました。

あまりに雪合戦が楽しかったのか、生徒たちは次の休み時間にも公園に繰り出しました。

休み時間が終わると、授業or自習と向かい合い、次の休み時間になると再び公園に繰り出すという、ある意味でポジティブなループを繰り返していました。

生徒たちはかなり体力を使い果たしていたはずですが、夕方になっても、授業中に眠たそうにしている生徒はいませんでした。

むしろ、普段よりも冴えている感じさえしました。来たるべく次の合戦に備えていたのでしょうか(笑)

なんとも微笑ましく感じたのは、別の中学に通う生徒たちが、みんなクラスメートみたいに仲良く教室を出ていく姿。

夕方の休み時間、私が飲み物を買うために教室外に出た際には、姿は見えませんが、大はしゃぎで雪をぶつけ合っている生徒たちの“悲鳴”が聞こえてきました。

興味深いことに、お互いを名前で呼び合う声も。

合戦を終えて戻ってきたとある中3の女子は、ここ最近で一番楽しい!と喜んで話してくれました。

塾としては何もしていませんが(全て雪のおかげ)、そんな言葉を聞くと、何とも嬉しい気持ちになってしまいます。

たった1日ですが、雪合戦を通じ、学校の枠を超えてすっかり打ち解けたようです。現在は、休み時間に談笑している光景を目にします。

わずか10センチの雪。

冷たい雪は、もう溶けてなくなりましたが、暖かいプレゼントを残していってくれました。

謹賀新年2022 1月1日

さあ、いよいよ2022年が幕を開けました。

マスクをした生徒の皆さん、

マスクをした保護者の皆さま、

マスクをしたご近所の皆さま、

そして、いつも素通りされるマスクをした通行人の皆さま、

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

☆ ☆ ☆

大晦日から始まった恒例の正月特訓。

今回も、コロナ禍に配慮した形で開催しています。

お楽しみの食事は、前回と同じで、一人ひとりに小分けされたデリバリー食となりました。

みんなでオードブルやピザをわいわい取り分けていたあの頃が、非常に恋しく思われます。

早く前の状態に戻ってほしいなあ~と、食べ物を口に運びながら改めて感じました。

「食事中は私語厳禁!」というルールは、前回と変わりません。

ただ、今回明らかに違うのは、教室に流れているBGMが、「エンちゃんの、エンちゃんによる、エンちゃんのためのポップアイドル曲」で構成されていること。

食事をしながら、無意識のうちに音楽の好みがエンちゃんのテイストに同期されていきます。

ところで、

たしか前回の正月特訓では、担当する授業が時間割の都合で午後開始だったゆえ、私が大晦日に出勤して最初に行った仕事は、食事でした。

「働かざる者、食うべからず」の定理を身をもって覆したと、調子に乗っていました。

願わくば今回も…、という淡い期待はありましたが、そうはエンちゃんが問屋が卸しませんでした。

☆ ☆ ☆

*見た目は狂っていますが、真面目に取り組んでいます。(クリックで拡大します)

二日目の元旦には、な、なんと、サンタクロースが勉強しにやってきちゃいました。

サンタの衣装を身にまとった彼ですが、新年のカウントダウンは、自宅で勉強しながら過ごしたそうです。

「大晦日の11時59分から、2分間勉強しながら年を越しました。」というオチですが…。新年から教室に爆笑を提供してくれました。

一つ気になったのが、“元旦にやって来るサンタクロース”って、

「遅いのか、それとも早すぎるのか?」

かなり謎ではあります。

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それでは、日々是暴走のジャムスクール武蔵境を、本年もよろしくお願いいたします。

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