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今年を振り返って 12/31
今年は、色々な意味で「原点回帰」を意識するようになった年でした。
一番の要因は、ジャムスクール武蔵境が立ち上がった2013年に、塾を一番盛り上げてくれた当時の中3生が、とうとう高3生になったこと。
言うまでもなく、夏以降は高3生たちと毎日のように顔を突き合わせています。それこそ、3年前と同じように。
他の要因としては、旧教室で巣立った最後の高3生が、就活生となって顔を出してくれたこと。
旧教室で国語科を兼任した約5年前に初めて“国語”を担当した生徒。当時の私の国語力なんて、素人に毛が生えた程度のお粗末なものだったので、正直、本人の素の学力に助けられていました。
「いつの日か借りを返したい」と願っていただけに、就活のバックアップという形で力になれたことは、喜び以外の何物でもありません。
元生徒と話していると、昔を思い返す機会に恵まれます。自然と良い意味で原点回帰を意識するようになってきます。
その良き副作用の一つが、久しぶりにオリジナルのミニ模擬試験を作ったことです(過去問の寄せ集めですが)。題材を探している時、10年ぶりくらいに“ある名言”と再会しました。困った時、辛い時に、心のどこかで思い出している言葉です。
今年最後のブログは、この名言と共に、たまには“真面目”に締めくくりたいと思います。
エンちゃんのズッコケネタを期待していた方々におかれましては、誠に申し訳ございません…。
今年も本当にお世話になりました。来年も引き続き、宜しくお願い申し上げます。
皆さまが素敵な2017年を迎えられますように。
それでは、よいお年を!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
The most glorious moments in your life are not the so-called days of success, but rather those days when out of dejection and despair you feel rise in you a challenge to life, and the promise of future accomplishments.(Gustave Flaubert)
和訳超訳:人生で最も輝かしい時とは、成功を謳歌している時ではない。失意と絶望の淵から、未来を見つめて立ち上がろうとしている時である。(ギュスターヴ・フローベール)
冬期講習が始まりました 12/27
高橋:「なにぃ?明日はコタツだと?」
生徒:「部活です」
エンちゃんの空耳が日に日に激しさを増していく今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
いよいよ冬期講習が始まりました。
今回は、前期4日間・正月特訓・後期6日間という若干変則的なスケジュールで行われます。
正月特訓に関しては、教室の真ん中にコタツを設置し、お茶とみかんで「お・も・て・な・し」を実現する“まったり授業スペース”を用意したいと、個人的には妄想しています。
塾業界初となる斬新な“まったり授業スペース”。生徒だけでなく、講師も寝落ちすること間違いなし!
意図的に作り出す“授業中の寝落ち体験ゾーン”。ここ武蔵境の地から、全国へ先駆けて発信します。
…エンちゃん、ゴーサインって出るのでしょうか?
保証期間 12/25
コツコツ勉強を重ねて、しっかり大学の指定校推薦を決めた真面目なSさん。
12月24日は、彼女にとってジャム最後の授業となりました。
「近頃の若者は偉いなあ~」と思わされるのは、合格が決まってからも、何事もなかったかのように塾に来て勉強していることです。Sさんも例に漏れず、塾に足を運び続けていました。
私の時代なんて、推薦で合格が決まった日に、さっそく「教科書を燃やした」「捨てた」といった武勇伝を語る“うつけ者”が存在したというのに。まったく、この違いは何なのでしょうね。
☆ ☆ ☆ ☆
ジャムスクール武蔵境では、大学生となって巣立ってくれた生徒に「4年保証」を付けています。
保証の内容としては、就活の悩み相談や履歴書の添削など。
手前味噌な話となりますが、今年も相談に来てくれた就活生から吉報を頂きました。少なくとも“足を引っ張らないレベルの指導”ではあると、自負しております。
費用はかかりません。ただし、充実した大学生活を送っているというお土産話を持参してくださいね。
それでは、Sさん、充実した大学生活を!
メリークリスマス!
寒中水泳 12/18
都立入試でお馴染みの3文英作。
自習時間、ひたすらに練習をしていたA君。
I like to go to the sea in winter. 冬に海に行くのが好きだ。
そう書かれたA君の英文をのぞき見して、アドバイスを始めたエンちゃん。
高橋:「ただ“海に行く”んじゃなくて、“海に泳ぎに行く”とか、“動き”を盛り込んだらどう?I like to go swimming in the sea in winter.」
A君:「なるほど!」
いや、問題はそこじゃないような気が…
エトセトラ 12/13
早いもので、12月もそろそろ半ばを迎えます。
さり気なく、教室はクリスマス仕様になりました。
「クリスマスのイルミネーションなんて、大嫌いだ―――っ!!!」
“赤”と言えば、国民の大多数が“サンタクロース”を思い浮かべる12月。
赤と言えば、大学受験生の大多数が“赤本”を思い浮かべる12月。
後者の心の叫びを代弁いたしました。決して、私の心の叫びではありません。
☆ ☆ ☆ ☆
遅ればせながら(本当に遅い)➡冬期講習のお知らせを掲示しました。
今年度は、例年と比べて冬休みが一週間近く長くなっています。
「うっひゃあ~、とことん勉強させられるぜえ~っ。イエィッ!」
言うまでもなく、バナナを与えられた直後の猿のように、エンちゃんは大はしゃぎです。今年度の受験学年は、運が悪いですね。
☆ ☆ ☆ ☆
先日、教室のエアコンを掃除してもらいました。それ以降、なんか効き目が“パねぇ”っすよ!暖かさが違います。
例年、最も寒い時期である1月下旬から2月上旬にかけては、エアコン+ストーブの2段構えで乗り切っていますが、今年は出番が少ないかもしれません。
ストーブは、もち焼き専用機となるのでしょうか?
☆ ☆ ☆ ☆
時折ブログに掲載してきた英検の新形式ライティングの解答例ですが、見やすいように➡一か所にまとめました。
「せっかくの機会だから、全ての級で書いてみよう!」と馬鹿なことを考えてしまった為、追記作業に時間がかかりました。
毎回、英検が行われるたびに、少しずつ更新していく予定です。英語学習のお役に立てるのなら、これ以上の喜びはありません。
進もう! 12/10
期末テスト勉強に励む高1のK君。
分厚い英語の文法書を見ながら、不思議そうな顔をしていました。
彼の視線の先にあったものは、
なかなか非日常的な香りが漂う表現です。
私の身の回りの人物で、こんな奇行を堂々と行っても違和感を持たれないのは、言うまでもなく、エンちゃんくらいです。
K君:「せんせー、これ(踊りながら進む)って、実際にはどういう場面で見られるのですか?」
まさか、”振り返ってエンちゃんを見ろ!”とは言えないので、
小池:「リ、リオのカーニバルとか?」
K君「日本の例では?」
小池:「あ、阿波踊り!」
K君:「あ、あの~、ダンスパーティー会場とかではないんですか?」
小池:「あっ、そ、そう!それもあるね!」
K君:「…。」
最近は、常識的な風景がなかなかイメージできなくなってきました。
*注 dance one’s wayは、踊る動作以外にも、She danced her way to stardom.「彼女は踊りでスターへの道を進んだ。」(ランダムハウス英和大辞典)のような意味合いでも使われます。
昭和の香り 12/5
ジャムスクール武蔵境では、英検の準会場試験を実施しております。当塾の生徒だけでなく、一般の学生さんや社会人の方でも、お申し込みできます。
本会場での“緊張感”が苦手という方、こじんまりした塾の教室で“ゆるく受験”してみるのは、いかがでしょう?緊張感が全くない少ないので、リラックスして試験に臨むことができますよ!
次回の準会場試験日は、2017年1月21日(土)です。受験級は3級から2級となります。3級と準2級に関しては、現行形式では最後の試験です。
受験をご希望される方は、12月19日(月)までにお電話をいただくか、「メールからのお問い合わせ・ご相談」より、ご連絡ください。
準1と1級に関しては、本会場のみの受験となります。(お申し込みは、当塾からできます)
ご希望があれば、簡単な対策授業を行いますので、今回初めて英検を受ける方や、2級に新しく導入されたライティングに不安を感じる方は、お気軽にご相談ください。又は、こちらの➡コンテンツをご参照ください。
☆ ☆ ☆ ☆
英検の申し込みを受け付けていたエンちゃん。
高橋(生徒に対して):「はい、おつり200万円。」
いつの時代の八百屋のおっちゃんですか?
てにをは 11/29
中学生の期末テストが終わりました。
今回の主役はもちろん中3生だったのですが、目の前で頑張っているお兄さんお姉さんの姿に刺激を受けたのでしょうか?5教科400点越えを果たした中2生が増えるという、嬉しい副作用も出ました。
引き続き、今度は高校生の期末テストが近づいています。中3生は、いよいよ模擬試験ラッシュに突入。
そのような訳でして、まだまだ教室は賑やかです。
このような時期、生徒でごった返した教室を眺めながらよく思うのは、
「もし、講師の先生方のサポートがなかったら、どうなってしまうのだろうか?」
ということです。
「体力のピークをとっくに過ぎた私とエンちゃんだけだったら、間違いなく、ぶっ倒れている。」
毎回、頭の中でそういう結論に達します。“万が一”を考えるだけで、背筋がゾッとします。
☆ ☆ ☆ ☆
先日、講師の先生の授業が終わった時のことでした。エンちゃんも、私と同じことを考えていたのでしょうか?生徒の前で、講師の先生が如何に有難い存在であるかを、朗々と語り始めました。
そしてクライマックスあたりで、「だから、樋口先生はなぁ、将来、俺なんかが足元にも及ばない人間になるんだ!」と言おうとして、
高橋:「だから、樋口先生はなぁ、将来、俺なんかの足元にも及ばない人間になるんだ!」
生徒:「…。」
小池:「ぐわぁああ~っ。そこを言い間違えて、どーするんですかーーっっ!!」
たった一文字違うだけで、ここまで内容が逆転してしまう例も珍しいですね。
日本語って、怖い凄い。
刻まれた記憶 11/24
ある生徒から、学校の授業で扱った英文読解の内容が“ヤバかった”と話されました。
人間がコキフリを恐れる仮説が書かれていたそうです(*濁音を付けると気持ち悪いので、あえて外しました)。
「太古の昔、昆虫は巨大だった。だから当時の哺乳類は、“彼”には勝てなかった。進撃の巨人の世界のように、捕食されていたのかもしれない。その恐ろしい記憶が、DNAに刻まれている。」
そんな内容だったらしく、文中には“彼”を意味する「cockroach」という英単語が何回も登場したそうです。代名詞も含めれば、もう30回くらい。
話を聞きながら、飲んでいたコーヒーを吐きそうになりました。
生徒自身も、「正直、英語どころではなかった」との感想を漏らしていました。
基本的に、“彼”が御出現あそばされた時、平然としているジャム生&講師は少ないです。
ちなみに私は、生徒よりも先に逃げますから(キリッ)。
ところが、せめてもの救いは、エンちゃんが“彼”に全く動じないタイプであることなんです。虫類が平気なんです。
先程の長文読解の仮説に一筆加えるならば、
「太古の昔、人間が“彼”に捕食される中、猿は勇敢にも“彼”と戦っていた。まるで、調査兵団のように。その時のDNAが、まだ脈々と流れている。」
となりそうですね。
以前、某国立大学医学部の英語小論文入試で、ある生物学者の「コキフリの脚切断実験(*濁音は外しています)」が出題されたことがあります。“彼”の脚のイラストがズラっと描かれていて、英文とイラストを見比べながら問題に答えるというものです。
英語以前の問題で“アウト”だった受験生がいても不思議ではありません。大学側は「医学を志す人間は、何事にも怖気ない強靭なメンタルを持て」と伝えたかったのでしょうか?恐るべし。
微笑 11/21
中3生の内申点を決める期末テストが、いよいよ大詰めに入りました。
もちろん、中学によって試験日程は異なりますが、全体としてはトラックの第3コーナーあたりです。
自分のベスト・オブ・ベストをぶつけてきて欲しいと、願ってやみません。
☆ ☆ ☆ ☆
高橋:「ドナルド・トランプで、この先ドーナルド?」
生徒:「…あはは。はは…。」
小学生でも言わないような洒落を、正々堂々と胸を張って言ったエンちゃん。
エンちゃんの授業を受ける機会が多い生徒ほど、自然と“苦笑”が上手になります。
そんな苦笑を見ながら“失笑”を抑えるのが、私は上手になりました。
期末テストが始まった先週から、エンちゃんは午後2時に授業を始めていました。酷い洒落を平気で言った原因は、おそらく疲労かな~?と、良き方向で解釈したのですが、
その日の授業終了後、
高橋:「明日も2時から授業だ。だから、これから走って、筋トレして、ビールを飲んで寝る!」
もう何なのか、よく分かりません…
春日 11/17
授業が終わった時のことでした。一人の生徒が近づいてきて、
Yさん:「先生!このカスが!」
一瞬、体に電気が走りました。
小池(心の声):「ええーっ!!な、なんで生徒から、“カス”なんて言われなければならないのーっ!私が一体何をしたと…」
Yさんの手には長文読解のテキストがあり、指先は下線が引かれた英文を指していました。
Yさん:「先生!この下線部が…」
私の脳内には、空耳をお下品に変換する機能が備わっています。
Change! 11/12
約8年前、アメリカでオバマ大統領が誕生した時、
「ついに、changeが必要とされる時代に入った。」
そんな風に感じました。ただ、当時はまだ楽観視していました。
今回、世界中を驚かせたアメリカ大統領選の結果を目の当たりにして、
「もう、changeは始まっている。」
リアルに肌で感じました。
☆ ☆ ☆ ☆
エンちゃんと一蓮托生を誓い、ここ武蔵境の地に教室を構えてから、あと数カ月で4年が経過します。教室創設と同時に中学3年生となった生徒たちは、いよいよ大学受験を迎えます。
順調に行けば、新教室に在籍している生徒の中から、数年後のジャムスクール武蔵境を支えるナンバーワンホスト講師が誕生するかもしれません。
現在、エンちゃんや小池よりも指名の多い当塾人気ホスト講師の樋口先生や福地先生も、昔はジャムの生徒でした。講師は全員外国人教え子です。
樋口先生や福地先生の使いっぱしりアシスタントとして、こき使われている活躍している風景が目に浮かびます。
↑と、もしもこんな感じで、「初代ジャムスクール武蔵境が、新たなchange!を成し遂げて、次世代ステージへと突入できたら…」といった“夢”を、最近は見始めています。
ただ困ったことに、年をとった2名(正確には1匹と1名)は、今後とも、変わり映えしない予定です。誠に申し訳ございません。
ちなみに、次世代ステージへと突入できなかった時は、
普通に、エンちゃんと小池の授業数が倍増するだけです。ぶっ倒れてしま…。
― エン単語 奇本例文集より ―
―トランプ氏―
Republican presidential candidate Trump maintains a firm stance against China, saying, “Washington will dispatch Levi Lieutenant to the Spratly Islands.”
共和党のトランプ大統領候補は、「南沙諸島にリヴァイ兵長を派遣する」と、中国に対して強気の姿勢を崩していない。
―クリントン氏―
The Democratic Party groomed a five-meter-tall female titan as a presidential candidate.
民主党は、5メートル級の女型の巨人を、大統領候補者に仕立てた。
ふだんがプレミアム 11/8
学校の授業見学に関する話です。
Kさん:「いつも不真面目な先生は、大事な場面で復讐されます。」
8年ほど前、当時のジャム生であった女子高生から聞いた、授業見学に関するちょっぴり怖い話です。授業中の雑談にしては、ちょっと重すぎる内容でした。
私も中高生時代に経験がありますが、外部の人間が授業を見学に来る日(昔で言うところの授業参観日など)には、99パーセントの確率で、先生方の張り切り方が違います。
いつもは言葉遣いや板書が荒々しくて高圧的な先生が、いきなり自前で用意したイラストやグラフを使い、良心的な授業をしてくる訳ですよ。
そりゃあ、ビックリしますって。…生徒が。
できることならば、「毎日授業参観日であってほしいなあ~」と、中学・高校時分の私は思ったものでした。
もちろん、今更それを揶揄するつもりはありません。もう時効というか、所詮は人間ですから。
意識高い系(笑)と同じで、誰だって人生の大勝負の時には、できるだけ自分を“盛っておきたい”と思うのが自然の流れです。
私がその立場だったとしても、間違いなく同じことをしているでしょう(キリッ!)
とは言えど、切なく感じるのは、生徒側もそういう“大人の事情”って、しっかり分かっているところなんです。
Kさんが、まさにそれに触れてくれました。
Kさん:「…で、普段ちゃんと教えてくれる先生の場合は、みんなで盛り上がって応えるんです。小さなギャグにも、大爆笑したり。教科書に普通に書いてある説明にだって、“目から鱗”の顔を見せたりと…。実際、何を言っているのか、よく分からない時でも(笑)」
Kさん:「なんか、見学者の前で“いい格好をさせてあげたい”と思うんです。もちろん、打ち合わせなんてしていませんよ(笑)」
Kさん:「普段は適当なくせに、その時だけ張り切っている先生に対しては、冷めた反応をします。」
聞いた話によると、大勢の見学者がいる授業の中で、わざと答えが出ない“どうでもいい質問”を浴びせるのだそうです。その先生も、部外者のいる前では適当にあしらえませんから、そのまま泥沼へ引きずり込まれていきます。
Kさん:「それだけで、授業が終わったこともあります。先生は、仕込んできたネタとか、授業で披露したかったでしょうが。」
授業で見せ場を作らせない、という形で復讐を遂げるのです。
そんな話を聞いた時、授業は先生一人でやるものではなく、生徒の協力あってのもの、という基本中の基本を噛みしめました。
当時の私は、まだ真面目に学校の説明会に頻繁に足を運んでいました。(今が不真面目という訳ではありませんが…)
説明会に参加すると、運が良ければ昼飯にありつけたり、図書カードがもらえたり、授業風景を見学させてもらえます。
いくつか私立中高の授業を見学させてもらいましたが、彼女が言っている事は的中しています。
とある中高一貫女子校で、英語の授業を見学した時、彼女に言わせれば、おそらく前者に相当する先生がいました。
知らない人間が教室にずら~っと並んでいたので、その先生はよっぽど緊張されていたのか、かなり突っ走り気味で授業をされていました。しかし、生徒の反応は、尋常でないほどに素晴らしかったんです。先生を助けようとしている生徒たちの想いが、痛いほどビンビン伝わってきました。
「この先生はきっと、“生徒しかいない授業”で、いつも真摯な姿勢で生徒に接している。」
そう感じました。
高校生くらいになると、いくら相手が先生と言えども、“大人の世界の事情”なんてものは、しっかり理解しているんです。だから、普段から一生懸命授業をしてくれる先生に対しては、こういう場面で自然と恩を返していくのでしょう。
恐ろしいほどに、見事な因果応報ですね。
Kさんのセリフは、現職の教師だけでなく、同業者の方にも、警鐘として響くところがあると思います。もちろん、自分も含めて(ドキッ!)
鳥突く 10/31
“相手がつっけんどんで、話が全く進まない状態”を、「取り付く島もない」と言います。
“船が海で漂流し、避難できる島がなくて途方に暮れている状態”が語源となります。
「いかにも事務的な対応で、取り付く島もなかった。」
ところが、「取り付く暇もない」と間違って覚えている方が、案外多いと聞きます。
「上司は忙しそうで、取り付く暇もなかった。」×
「しま」と「ひま」は響きが酷似していますので、ある意味で仕方がないことだと感じます。
個人的には、「島」が「暇」に聞こえたことで、目線が自分から相手へと移り替わり、脳内で言葉の辻褄を合わせてしまうのですから、ある意味で高度な勘違いかと…。
この表現に関し、一歩上を行く、歴代ジャム生たちの未来型解答トップ2を紹介します。
第二位 「鳥着く島もない」
“地球温暖化で海面が上昇し、いくつかの島が消滅したことで、渡り鳥の休息所が消えた”
環境保護論者のような、意識の高い論調に唖然としました。
第一位 「取り憑く暇もない」
“忙しくて、もう相手に憑依する時間が取れない幽霊”
“憑”という漢字を知っている凄さと、勘違いのギャップが華麗でした。稲川淳二氏も嫉妬するほど、怪談の季節は引っ張りだこなのでしょう。
そんな思い出の雑談をしていた時、エンちゃんとある生徒のやり取りが聞こえました。
二人のやり取りを耳にしながら、生徒目線で一つの例文が思い浮かびました。
例文:「エンちゃんに宿題を減らすようお願いしたが、取り付く島もなかった」
千里眼 10/26
ちょっと報告が遅れましたが、英検1次の結果が発表されました。
今回の大金星は、中学2年生のT君。なんと、準2級一発合格です。
2017年度から導入される“厄介な形式”を見ることなく済みそうですね、ラッキー。
中間テストでも良い結果を叩き出し、ますます勢いがついているT君。次は“2級を受ける”とか言いだしそうな勢いです。それはそれで、嬉しい悲鳴となりそうです。
☆ ☆ ☆ ☆
先日、某駅のエスカレーターの出口で、某有名予備校のスタッフらしき方が、ロゴが入ったポケットティッシュを配っていました。
基本、ティッシュを配る対象が中高生であることは、言うまでもありません。
黙々とスーツ姿の人が避けられている中、なぜか私に、突然ティッシュが渡されそうになりました。(私はスラックスにジャケットの格好。学生服ではありません。)
私が10代の学生に見えたのなら、大きくハグしてお礼の言葉を述べ、それから眼科を紹介することでしょう。
しかし、勘違いにしては、何か不自然な感じがしました。
授業中、そのことを生徒に愚痴った話したところ、
Yさん:「たぶん同じ匂いがしたんですよ。だから、思わず…」
小池:「思わず?」
Yさん:「同情というか、憐みの気持ちというか。」
小池:「全然うれしくない!」
この世界で長く仕事をしていると、自分と見た目が同年代の場合に限りますが、同業者は一目で分かるようになります。
だって、自分と照らし合わせればいいだけですから。
― 判断基準 ―(ただし、
イケメン男性に限る)“くたびれたスーツを着ていても、気にしていない”
“スラックスがしわしわでも、ワイシャツが不自然にパリッとしている”
“基本、下を向いて歩いている”
“太陽の光を浴びる時間が少ないせいで、色白である”
こんな同年代の男性を見かけると、「あ、自分がいる!」と感じてしまうと同時に、「この人も同業者かな?」と思ったりします。
(*あくまで身勝手な判断です。決して、他人を揶揄するものではありません。)
あ、そうそう、エンちゃんは完全に例外です。
― この業界に身を置きながら、昼間からジョギングに出かけ、そのまま筋トレに励んだ後に、テンションマックスで授業に臨む。
― この業界に身を置きながら、深夜ジョギングに出かけ、そのまま筋トレに励んだ後でビールを飲み、テンションマックスで寝る。
こんな生き物、日本中探してもどこにもいません。(いても困ります)
エンちゃんを見て、同業者かな?と感じた塾業界人がいたら、その方は、間違いなく超能力者と言えるでしょう。
今どきの 10/22
21日金曜日、鳥取県を中心として大きな地震が発生しました。
被災された皆様方にお見舞いを申し上げると共に、一日も早い収束をお祈り申し上げます。
*以下のブログは、20日木曜日に執筆したものになります。
高校生の2学期中間テスト対策が、佳境に入りました。
連日、夜11時近くまで延長戦が続いていますが、実はその中に、高3生も一人混ざっています。
受験勉強ではなく、中間テストの勉強です。しかもその生徒は、推薦入試は一切考えていない、一般受験組です。
大学の推薦入試で提出する成績は、3年の1学期で確定されていますので、今回のテストは“留年”がかかっていない限り、ぶっちゃけ関係ありません。一般受験組なら、なおさらのこと。
理由を尋ねたところ、
Yさん:「手を抜いたと思われたら、嫌だから。」
小池(心の声):「ま、まじで、カッ、カッコいい~っす!!」
“今どき”の高校生って、良い意味で“大粒”なんですよ。
我々の時代みたいに、学校で受験に関係のない教科の授業中に、“内職GO!”といった“小粒”じみた行為もしないようですし…。
近頃は、若者の学力が低下したやらなんちゃらと、色々と懸念されておりますが、この世界で15年以上仕事をしていて、そんなことはほとんど感じません。
ここ数年のセンター試験の問題は、難化傾向にあるんです。難化するのだから、平均点が下がるのは当然のこと。
ところが、若者を叩いて安堵感を得ている一部の我々“団塊ジュニア世代”や、ちょっと上の“バブル期入社世代”の大先輩方が、現状も知らずに、嬉しそうに「今どきの…」と盛り上がってしまう始末。
2013年、センター試験の国語の問題が激しく難化して平均点が著しく下がった時、予想通り、この世代の方々のSNSでは、“今どきの若者は…宴”が始まっていました。
「25年以上前のセンター国語(共通一次国語)と、きちんと比較した上で宴を始めてください。」
一言添えたくて、仕方がありませんでした。
教え子の中には、「自分のためだから」という理由で、センター入試の行われた1月に英検一次を受け、大学合格を決めた後にも遊ばずに2月の英検二次に向けて勉強し、めでたくダブル合格を掲げて卒業していった“今どき”の高校生もいます。
“今どき”って、“大粒”なんです。
☆ ☆ ☆ ☆
前回の続きです。
英検協会発表の、新形式準2級ライティングテストの見本です。
●あなたは、外国人の知り合いから以下のQUESTIONをされました。
●QUESTIONについて、あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。
●語数の目安は50~60語です。
●解答は、解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお、解答欄の外に書かれたものは採点されません。
●解答がQUESTIONに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。QUESTIONをよく読んでから答えてください。QUESTION
Do you think students should take part in club activities at school?【準2級・満点解答例】
I think that students should take part in club activities. I have two reasons. First, students can make friends. For example, I met many nice people when I joined the art club. Second, they can become healthier. If they join a sports team, they will exercise every day. That is why I think they should join club activities. (58 語)
部活には入るべきか?というテーマに対し、自分の考えを50~60語の英文で書きなさいという問題です。
満点解答例の大意は、
「部活には入るべきだと思う。私は美術部に入ったことで、たくさんの素敵な人間に出会い、友達になれた。また、運動部に入れば、毎日運動するので健康になる。だから入るべきだ。」
といった感じの内容です。
今後、英検対策が一番盛り上がるのは、おそらく準2級かもしれませんね。
準2級と言えば、中学生でもチャレンジする生徒が沢山います。ところが“きちんと書ける英単語の量”がまだ乏しい状態なので、50語以上の英作文を書くのは大変なこと。(旧形式では全部マークシートだったので、“その手”の心配はありませんでしたが。)
そんな準2級に挑む中学生に対する支援として、今後おそらく“テンプレート”を使った対策法が、各方面からじゃんじゃん広まると個人的には予想しています。
上記のサンプル解答にも、テンプレートが見られます。
テンプレート部分を(テーマ再現部を含めて)太字にしました。
QUESTION
Do you think students should take part in club activities at school?【準2級・満点解答例】
I think that *students should take part in club activities. I have two reasons. First, students can make friends. For example, I met many nice people when I joined the art club. Second, they can become healthier. If they join a sports team, they will exercise every day. That is why I think *they should join club activities. (58 語)*テーマ部の再現
テンプレートに当てはめれば、短時間で半分近く出来上がります。あとは残りの部分を、自分で頑張って書くだけです。
今回の見本に関しては、テンプレートだけで(テーマ部を含めて)25語以上あります。もちろん、テーマ部が長ければ、もっと伸びていきますし、最後の「That is why~」を「For these two reasons, I think that~」と格好つけて書けば、さらに4語増えます。(笑)
準2級は使用語数が少ないだけに、テンプレートの影響力が、他の級と比較にならないでしょう。
とは言え、テンプレートに頼ることについては、賛否両論あります。
最も懸念されるのは、露骨な語数稼ぎです。
協会発表の解答の見本には、2つの理由部にそれぞれ2文が使われていますが、テンプレートを悪用すると、こんなもの↓だって書けてしまいます。(太字がテンプレート)
QUESTION
Do you think students should take part in club activities at school?I think that *students should take part in club activities at school. I have two reasons to support my opinion. The first reason is that students can make friends. The second reason is that they can become healthier. For these two reasons, I think that *they should join club activities. (50 語)
*テーマ部の再現
大意:「部活には入るべきだと思う。友達が作れる。健康になる。だから入るべきだ。」
自分の意見は、わずか8語です。指定語数が少ない準2級ならではの、“けしからん解答”です。
仮にこんな露骨な解答で、それなりの点数が取れてしまったとしたら、「それって、ヤバイんじゃないの?」となってしまいます。
他には、「そもそも、質問の段階で理由を2つ書け!とあるのに、わざわざI have two reasons.と書く必要があるの?」といった指摘もあります。
ただ、これに関しては、協会の解答自体がこの形式となっていますので、現状でそこまで考える必要はないと感じます。
結局、合格を最優先に考えるならば、「将来は、テンプレートなしで書いてやる!」と心のどこかで誓いながら、割り切って“程々に使用しながら臨む”ことが、現状ではベストだと思われます。
「大人になる」ってやつですね…。
↓解答例ですが、今回は少し変わり者の視点に立っています。絶対「エンちゃん」が激怒しそうです。エンちゃんのモットーは、この真逆ですから。
【解答例】
I do not think that students should join club activities. To begin with, students’ primary job is to study. Club activities prevent students from having enough time to study. Also, most clubs have a strict seniority system. Junior students have to obey their seniors even when the seniors are wrong. Therefore, what is the point of participating in club activities? (60 語)
大意:入らなくていいと思う。学生の本分は勉強であるのに、部活をしていると勉強時間が削られる。それに、厳しい年功序列があって、下級生は上級生にどんな時も服従しなければならない。だから、入っても意味はない。
*高校2年生の教科書に登場する単語の範囲内で書いています。ネイティブチェックは行っておりませんので、至らぬ点はご了承ください。
マーベリック 10/19
前回、あわん(合わん)発言で、講師を爆笑させたT君。
T君と言えば、ジャムスクール武蔵境“ぼっち”会の初代会長を務めた人物。
aやoneには1という意味があるので、やはりご縁があるのでしょうか。
自然の流れで、T君と懐かしの“ぼっち”談義が始まりました。
そんな中、ふと思い出したのは、以前見たことがある「孤高のグルメ」という番組。
主人公は“一人焼肉の店”に入り、店内を見まわしながら「いるぞいるぞ、一匹狼たちが」と二ヤリ。
ネガティブなイメージの“ぼっち飯”を、斬新な程にポジティブなスタンスでとらえた名言であると、感銘を受けたのを覚えています。
“ぼっち”とは「群れずとも生きていける、たくましさの裏返し」という見方もできるのでしょう。
そのような“仮説”に立った上で、私からT君に一つ提案をしました。
小池:「“ぼっち”を、これからは“一匹狼”と呼ぶのはどう?」
T君:「え?」
小池:「ぼっち飯は狼飯で、一人カラオケは狼カラオケ。ファミレスのお一人様は、狼席にご案内~♪ なんか、カッコ良くない?」
T君:「…良くないです。」
☆ ☆ ☆ ☆
2017年度の第1回英検より、「準2級」「3級」にもライティングテストが導入されると、英検協会より発表がありました。
「とうとうこの時が来てしまった~」とワナワナしながら、早速協会のサンプル問題を眺めました。
問題形式は、質問に対して自分の意見と、その理由を2つ書くというものでした。3級は25~35語で、準2級は50~60語。
これって、語数は異なれど、形式は2級と同じです。ちょっとビックリしました。
英検協会発表【3級サンプル】*実物に日本語訳は付いていません。
What is your favorite season?
(一番好きな季節は?)
【3級・満点解答例】
My favorite season is summer. I like summer the best because my school has a long vacation. Also, my friends and I can go swimming in the sea.(28語)
(大意:夏が好き。長い夏休みがあるし、海に泳ぎに行くことができるから。)
次回の英検が、旧形式の最後となります。2級の時と同じく、駆け込み需要が出てしまうのでしょうか。
この3級の新形式問題ですが、都立入試でお馴染みの3文英作の練習にうまくリンクできればいいなあ、と現在模索中です。
<だいたいOKだと思う解答例>
My favorite season is winter. We can enjoy Christmas and New Year’s holidays in winter. Also, it is a lot of fun to play in the snow.(27語)
(大意:冬が好き。クリスマスや正月があるし、雪の中で遊ぶのは楽しいよ。)
*中学3年生の教科書に登場する単語の範囲内で書いています。ネイティブチェックは行っておりませんので、至らぬ点はご了承ください。
準2級は、また次の機会に。
秋の英検が実施されました(2) 10/15
整序問題の答え合わせで、間違いを指摘されたT君。
T君:「a one…という語順では、“あわん(合わん)”と言うことなのですね。」
講師:「…悔しいけど、面白い。」
☆ ☆ ☆ ☆
前回ご紹介した英検2級のエッセイ解答例に関してですが、「反対意見は?」というご意見を、今回もいただきました。
正直、今回の出題に関しては、前回お伝えした通りいろいろありまして、書きやすいとされる賛成意見でも、骨が折れました。
反対意見となると、もはや骨折覚悟の取り組みとなります。理由1に関しては、我ながら屁理屈すぎて、全身骨折にしか見えません。
大雑把ではありますが、日本語の大意も載せました。前回の投稿分(10月10日)にも、新たに追記いたしました。
<解答例 反対意見>
I do not think people today have bad manners. Nowadays, it is very common to see people using their smartphones in public spaces, such as trains and restaurants. They are always staring into their smartphone screens even when they are with their friends. As a result, public places are much quieter and more comfortable than in the past. Also, Japan is a popular tourist destination that attracts millions of foreign visitors. This is because the politeness of the Japanese is highly renowned throughout the world. For the two reasons mentioned above, I do not think people’s manners have gotten worse.(100語)
大意:マナーが悪くなったとは思わない。みんながスマホに熱中しているので、おしゃべりに興じる人が減り、電車やレストランといった公共の場所が、昔と比べてずっと静かで快適になった。それに、日本には多くの外国人旅行者がやって来る。日本人の礼儀正しさが高く評価されているからである。以上の理由で、マナーが悪くなったとは思わない。
*ネイティブチェックは行っておりませんので、至らぬ点はご了承ください。
英検合格を目指す方々のお役に立てたら幸いです。
秋の英検が実施されました 10/10
土曜日、英検の準会場試験が実施されました。新形式になって2回目を迎えます。
2級のライティング問題と対面しましたが、正直、前回と比べて“難化”したと感じました。正確には、問題文の意図が一部“??”という理由で、“難化”なのですが。
●以下のTOPICについて、あなたの意見とその理由を2つ書きなさい。
●POINTSは理由を書く際の参考となる観点を示したものです。ただし、これら以外の観点から理由を書いてもかまいません。
●語数の目安は80~100語です。
●解答は、解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお、解答欄の外に書かれたものは採点されません。
●解答がTOPICに示された問いの答えになっていない場合や、TOPICからずれていると判断された場合は、0点と採点されることがあります。TOPICの内容をよく読んでから答えてください。TOPIC
It is sometimes said that people today have bad manners. Do you think that people’s manners have gotten worse?
POINTS
●Education
●Technology
●Traditional culture
「人々のマナーが悪くなったと言われるが、そう思うか?」という問題です。
ごく単純な見方をしてよいのなら、(*後からもっと複雑であると判明しますので、注意!)
「人々のマナーが悪くなったと言われるが、そう思うか?」
― あなたの意見(賛成or反対)を示せ。その理由(それを選んだ理由)も2つ書け ―
という質問に解釈できます。
賛成意見ならば、
「電車に乗っていると、大声で話している人がいる」とか、
「相変わらす、路上でタバコを吸っている人を目にする」とか、
「歩きスマホの問題、ポケモン騒動」など、
誰もが一度は体験している例が、うじゃうじゃ浮かびそうです。
反対意見だとしても、
「歩きたばこは、昔の方がひどかった」とか、
「実際はマナーを守っている人の方が多い。例外が目立つだけ」など、
ある程度の体験談ならば、十分に用意できそうです。
しかし、1つ気になるのは、参考としてPOINTSに列挙されている単語です。
education(教育)やtraditional culture(伝統文化)など、単なる体験談で使うにしては、ちょっと内容が”高尚”です。
仮に、この観点で書くことが必須だとするならば、
「人々のマナーが悪くなったと言われるが、そう思うか?」
― あなたの意見(賛成or反対)を示せ。その理由(社会がそんな状況である理由)も2つ書け ―
と質問文を解釈するのが適切でしょう。
賛成意見ならば、
「家庭や学校での教育(Education)に問題がある、なんたらかんたら・・」
「スマホが普及(Technology)したせいで、うんたらかんたら・・」
「昔ながらの伝統を重んじる姿勢が(Traditional culture)欠けてきた、なんたらかんたら・・」
という展開が待っていそうです。
しかしこれでは、間違いなく一気に“難化”でしょう。考えすぎだと信じつつ、自分なりに解答例を書き始めました。
ところが、
月曜日の13:00に協会より発表された解答を見た限りでは、後者に近いものでした。なんと恐ろしや。
<解答例 賛成意見>
I think people’s manners have gotten worse. First, I often see some people talking loudly on their mobile phones in public transport with no regard for the people around them. Regrettably, the advance of technology has made people forget the importance of being considerate toward others. Also, as the number of nuclear families has been increasing, fewer young people have had the opportunity to share time with their own grandparents. Many young people today have not been given a chance to learn important things in life, such as politeness and humility, from their grandparents, so people today have bad manners. (100語)
―大意―
マナーが悪くなったと思う。
理由1/公共の乗り物では、携帯で話している人をよく見かける。テクノロジーが進化した一方で、人間は思いやりの心を忘れてしまった。
理由2/核家族が主流となり、祖父母から礼儀とか謙虚さといった教えを受ける若者が減った。
*ネイティブチェックは行っておりませんので、至らぬ点はご了承ください。
正直、前者の解釈をして、自身の体験談で理由を2つ埋めた方もいると思われます。
「あなたの意見とその理由を2つ」という聞き方は、今回の問題に関して言えば、”その”が指す対象が少し曖昧に感じられます。
「あなたの意見(賛成or反対)とその理由を2つ書きなさい。」と聞かれたら、
➡「あなたの意見(賛成or反対)と社会がそんな状況である理由を2つ」ではなく、
➡「あなたの意見(賛成or反対)とそれを選んだ理由を2つ」
と解釈するのが自然の流れだと思います。そうなれば、個人の体験談がメインとなるのが一般的だと思われますが、いかがなものでしょうか?(偉そうにすみません)
さて、前回合格を果たしているSさんに、このライティング問題を見せたところ、「前回取ってて、よかった~」と本音をちらり。
ちなみに、上から5つ目の「●解答がTOPICに示された~0点と採点されることがあります。」の一文は、前回は見かけませんでした。
内容から推測するに、新形式となって最初の回では、“かなりぶっ飛んだ答案”がゴロゴロしていたのでしょうか?
なんか、ちょっと気になったりします。
秋の香り 10/5
「ああ、深呼吸が幸せ~。」
毎年、金木犀(キンモクセイ)の香りの到来とともに、秋が来たんだなあ~、と実感します。
三度の飯より金木犀の香りが好き?である私にとって、この時期に行うジョギングは、はしゃぎたくなるくらい快適です。
唯一の心配事は、
「どうか、ジョギングコース上に、ポケモンが出現いたしませんように!」
☆ ☆ ☆ ☆
今週末の土曜日は、英検の準会場試験が実施されます。
新形式になってから、2回目を迎える英検。
前回ご相談の多かった2級のエッセイに関してですが、今回も僭越ながら、自分なりに解答例を作成してみます。合格を目指して勉強に励む方々のお役に立てれば、幸いです。
ちなみに今回の英検に関しては、当塾生の参加人数は少なくなりました。
良い意味で、前回きちんと合格してくれたからです(笑)
いよいよ中3生にとっては、大切な中間テストシーズン。
金木犀の香りをいっぱい吸いこんで、テンションMAX状態で、授業に臨んで参ります。
ピーターパン そろってます! 9/30
先日、“もみじマーク”と“初心者マーク”の両方を付けた車が、目の前を通り過ぎていきました。
事態がのみ込めず、しばらくぼーぜん。
もみじマーク・・70歳以上の高齢者
初心者マーク・・免許を取って1年未満の初心者
両方満たしているということは、運転者は70歳を過ぎてから免許を取ったということなのでしょうか。
「なんか、超すごくない?」
素直に感動を覚えてしまいました。
長年この業界で仕事をしていると、生徒たちに“希望”や“目標”の大切さを語る機会が、頻繁に訪れます。
「次回、生徒に話せる素晴らしい素材に出会えた!」
しばらく、幸せな気分に浸れました。
ところが、ふとしたきっかけで、この目撃情報を父に話してみたところ、笑いながら、
「孫が免許を取って、おじいちゃんの車に乗っているんだよ。」
確かに・・。
常識的に考えて、間違いないでしょう。あっさり現実に戻されてしまいました。
自分が、いかに現実を知らず、大人になれないピーターパンであることか、改めて気付かされます。
一方、同じ目撃情報をエンちゃんに話したところ、
「す、すげえ~!やっぱり人間に限界なんてないんだ!うおおぉ~!」
あの松岡修造氏も負けそうな熱い口調と、少年のようなキラキラした目で、すっかり感動モードに入ってしまいました。
「ここにも、ピーターパンがいる。」
ちょっぴり、安心しています。
inconvenience store 9/23
コンビニでお馴染みのconvenient(便利)という単語。
「じゃあ、convenientの反対語(不便)を書いて?」
そう聞くと、unconvenientと書いてしまう生徒が少なくありません。
正解はinconvenientなのですが、un-としてしまいがちなのは、happy(幸福)→unhappy(不幸)や、lucky(幸運)→unlucky(不運)の影響でしょうね。
「単語のルールが全部同じだったら、暗記が楽になるのに~。」
これは、みんなの願いでしょう。
☆ ☆ ☆
inconvenient(不便)という単語を使う必要がありました。
O君も例にもれず、最初はun-で書き始めました。指摘されてin-に直しましたが、次はconvenient自体のスペルを書き間違え、指摘され、書き直し、また間違いを指摘され、再び書き直し・・、繰り返すこと3回。
やっと、この1単語を書き上げ、
O君:「うわ~、もう本当に“不便”だな!」
さり気なく、周りの生徒を爆笑させました。
達人達 9/17
遊園施設で「太鼓の達人」を楽しむ1歳8ヵ月になる姪っ子の写メが送られてきました。
しかも、ママとじいじの3人で。親子3代でおめでたい・・
☆ ☆ ☆
少し難しめの英会話問題で悩んでいた高校2年生のEさん。
ちらっとのぞいたところ、Helloで始まっていたので、
小池:「おっ、電話の場面だね。」
Eさん:「おでんのタネ?」
小池:「どうして、そう聞こえるの~」
そんな彼女は、空耳の達人。
秋の英検 9/14
ジャムスクール武蔵境では、英検の準会場試験を実施しております。
本会場での“緊張感”が苦手という方へ。
こじんまりした塾の教室で“ゆるく受験”してみるのは、いかがでしょう?
緊張感が全くない少ないので、気持ち悪いほどリラックスして試験に臨むことができますよ!
当塾の生徒だけでなく、一般の学生さんや社会人の方でもお申し込みできます。
☆ ☆ ☆ ☆
次回の準会場試験日は、10/8(土)です。受験級は3級から2級となります。
受験をご希望される方は、9/15(木)までにお電話をいただくか、「メールからのお問い合わせ・ご相談」より、ご連絡ください。
準1と1級に関しては、本会場のみの受験となります。(お申し込みは、当塾からできます)
☆ ☆ ☆ ☆
ご希望があれば、簡単な対策授業を行いますので、今回初めて英検を受ける方や、2級に新しく導入された英作文等に不安を感じる方は、お気軽にご相談ください。
一人でも多くのチャレンジャーに出会えることを、楽しみにしております。
新形式の2級を受験する予定で、遠方に住まわれている方におかれましては、こちらの➡ブログ① ➡ブログ② ➡ブログ③が、少しでもお役に立てたら幸いに思います。
活 9/10
大学受験生の必須アイテムとなる赤本が、いよいよ本格的に活動を開始する時期が迫ってきました。
赤本と言えば、各大学ごとに内容が異なるのは当然ですが、たった一つだけ、どの大学の赤本を眺めても共通する内容があります。
それは、一番最初のページにある「はしがき」。
毎年文面が変わるので、実は読むが楽しみだったりしています。最近の中で印象的なものは、2015年の「はしがき」でして、
― 最近少し気になっている言葉として「合格保証」「就活」「婚活」などがある。いずれも人生における各人の活動を単純にモデル化しハウツー化しようとしているように思われ、何か引っかかるものを感じる。普通はどれをとっても相当大変なことなのであるが、割合簡単に実現できるように見えるうえ、つい受け入れてしまいがちである。*中略あり
― 人は自分で努力や工夫をせず、他によって用意されたもので目標を達成してしまうと、遅かれ早かれ目標であったものはその価値を失い、色褪せてしまう。
「○活」という言葉が乱用される現状に対する警鐘と、受験という人生の一大イベントは、何より自分の力で切り開いてこそ意味がある!という熱いメッセージが感じられました。
初めて読んだ時は、大きな衝撃でした。
時は流れて、2017年の赤本が書店に並ぶようになった今日、「終活」という言葉を耳にするようになりました。
「終活」とは、自身の死後に、残された家族が相続やら墓場やらの問題で困らないように、本人自らが事前準備をしておく活動のことです。
「人間は、死ぬことを考えて生きているのではない。生きることを考えて生きているのだ。ただ、結果としての死があるだけだ。その結果だって、ゴールでもなければ、目的でもない。」
↑常日頃そう思っている私にとって、「終活」なんて言葉はちゃんちゃらタブーなのですが、残された家族の現実をしっかり直視するという点では、勇気が必要な行動だと高く評価しております。
ところが、この「終活」という言葉を初めて耳にした当時、私の思考は赤本を読んで衝撃を受けた時のまま停止しておりました。この「終活」というフレーズを、「就活」や「婚活」と同じような言葉の括りで考えてしまいました。
「なんだとー!サクッと簡単に死ぬ方法を、単純モデル化してハウツー化するのか!その内、意識高い系の終活とか登場しちゃうのか?世も末だ、まったく。」と憤慨しかけました。
今になって思うと、ひたすら恥ずかしい限りです、まったく。
ところで、エジプトのピラミッドですが、建造は王の生存中に始まりますので、これも一種の「終活」と言えるのでしょうか?「終活」は紀元前から存在?
こちらは「残された者のため」ではなく「自身の権力の象徴」であったり「死後の世界でも王であり続けるため」の準備活動です。目的が全く違いますね。
自分のためではなく、全てはお客様のうまいのために愛する家族のために。
「終活」という、ある意味しんみりしてしまう言葉から、現代人の心には、ピラミッドをはるかに凌ぐ壮大な「思いやり」が宿っていることに気付かされます。
ひまわりレスキュー その後 9/3
8月23日付の「ひまわりレスキュー」で、エンちゃんによって救出された一本のヒマワリですが、おかげ様で元気に咲いています。
現在は、命の恩人?とも言える道路標識に、すっかりベッタリ状態。
もう一本、樹木の陰で運よく守られたヒマワリの方は、
よほど居心地が良いのか、今ではその樹木と一体化しちゃいました。
一瞬、樹木からヒマワリが咲いているようにも見えてしまいます。
*撮影日 8.31 クリックで少し拡大します
お急ぎ便 8/31
最近の“エン語録”より
その62(2016.8.23)
― 眠そうな顔をしていた生徒に対して ―
高橋:「洗面所に行って、顔で水を洗って来い!」
いよいよ、夏期講習は最終日を迎えます。
振り返ってみると、リオオリンピックで睡眠不足に悩まされたり、台風でヒマワリが飛ばされそうになるなど、今年も相変わらず、波乱万丈な夏期講習でした。
そんな中、今回の夏期講習で、講師&生徒共に一番のサプライズとして記憶に残っているのは、
エンちゃんが、*Amazonのプライム会員であると判明したこと。もう、これに尽きます。
*ライオンの変装をしたゴールデンレトリバーが、赤ちゃんに近づいていくCMで有名ですね。
エンちゃんと言えば、自他共に認めるアナログ人間であり、調子の悪い機械は“叩いて直そう”とする塾内一の昭和気質の人間。インターネットではなく、アウターネットに生きようとする漢です。
とは言え、そんなエンちゃんのおかげで、急遽必要になった市販教材が即座に手に入ってしまいました。まさかの方向から飛んできたスーパーファインプレーに、生徒&講師共に驚きました。
なんという“先見の明に溢れるお方”なんだ!と感激しておりましたが、本人の話によると、無料お試しキャンペーンに申し込んで、そのまま放置しておいたら、いつの間にか有料のプライム会員になっていた・・どうだ、凄いだろ!との事。
「結果オーライじゃ、ダメですか?」
さあ、来年はどんな混乱出来事が待ち構えていることでしょう。
まずは、8月31日という夏休み最後の日を、悔いなくしっかりと過ごしましょう。
それでは、講師の皆さん、エンちゃん、そして何より生徒の皆さん。本当にお疲れ様でした。
ひまわりレスキュー 8/23
リオオリンピック閉会式の余韻に浸る時間を奪うかのように、昨日、台風9号が首都圏を直撃しました。
上陸のピーク時は、低く唸るような風の音が不気味に響き渡りました。
とは言っても、エンちゃんは“家が隣りにある”という理由で、小池は“他にやることが何もない”という理由で、二名はいつも通り教室に参上しておりました。
「終日待機かなあ~」と期待して予想していましたが、不思議なもので、こんな日でもエンちゃんの顔を見たがる生徒がいるため、普段よりは少ない人数ですが、授業を行っていました。
3時くらいになると、雨と横風が一段と激しくなってきて、
教室前の歩道に咲くヒマワリは、なす術もなく倒れ始めていきました。
メインとなる大きなヒマワリの茎が3本あるのですが、1本はもはや手遅れ状態で、ほぼ根元から倒れていました。
外の景色を眺めながら、「今年のヒマワリは、もうこれで最後。」正直、そう思わざるを得ない状況でした。
ところが、目を疑ってしまったのは、ずぶ濡れになりながらも、ひもでヒマワリの茎を道路標識のポールに結び付けようとしている“エンちゃん”の姿。
「エネルギーを注ぐ対象が、どこか違うでしょーっ!!」といった常識的なツッコミも忘れて、思わずその雄姿に見入ってしまいました。
ヒマワリの茎をじっと見つめる眼光は、授業中に生徒を見つめる眼光よりも、2倍以上鋭く輝いていました。
教室を飛び出してヒマワリの救出にあたったエンちゃんの活躍があって、現在は2本のヒマワリが残っています(もう1本は、隣りの樹木の陰で、運よく守られました。)
以前お伝えした、夏期講習期間のハイエラーキーですが、多少訂正が加わりまして、
金魚すくい ≧ ヒマワリ >> 超えられない壁 >> 授業
が最新版となりました。
密かな楽しみ 8/20
午後4時半ごろ、西日が強く差し込んできました。
高橋:「お金をかけずに、日焼けできるチャンスだろ?」
☆ ☆ ☆ ☆
相変わらずエンちゃんが暑苦しい夏期講習ですが、いよいよ後期日程に突入しました。
講習期間の密かな楽しみと言えば、やはり休み時間に食べるお弁当でしょう。
しかし、この時期になると、いつもお世話になっているスーパーのお弁当メニューは、もう大方食べ尽してしまっています。そのため、最近はお惣菜の単品とライスの組み合わせ等で、日々新鮮さを保ち続ける工夫をしています。
我ながらヒットだと思った組み合わせは、「焼きそばとホットドック」。
炭水化物が口の中で喧嘩する感覚がたまりません。
「ラーメンとライス」に特に違和感を感じない人ならば、間違いなくお勧め!
一度「巻き寿司とアジフライ」を試しましたが、これに関しては、我ながら少し反省。
今度試してみたいと思っているのは「餃子とたこ焼きorお好み焼き」。これも、炭水化物の攻撃が激しくなると予想されます。
ジョギングの前日あたりに摂取すると、抜群の効果をもたらしてくれそうですが。
今年も大・大盛況!金魚すくい大会2016 8/18
帰省ラッシュのピーク日だった8/11(木祝)にも関わらず、100名ほどの方々に参加いただけました。
お盆の真っ只中であったため、いつもならお越しいただける方々に、参加いただくことができなかったわけですが、
「もしも、お盆と重なっていなかったら、果たして教室内はどうなってしまったやら」
考えるだけで恐ろしい・・。そんな1日でした。
今年も、使用したポイの枚数は2,000枚を超え、気が付けば、アッという間に終了時刻の22:00。
朝8:30から準備をしてくれた樋口先生をはじめとして、お手伝いをしてくれた卒業生・在校生のみなさん、ホントにありがとう!!
今年も嬉しい悲鳴をあげることができました。感謝してもしきれないほどの思いでいっぱいです。
(高橋)
US presidential candidate “Stamp” 8/14
昨日8月13日から、夏期講習の後半戦がスタートしました。
ちなみに、折り返し地点の“ど真ん中”にあたる金魚すくい大会ですが、今年も大盛況の内に幕を閉じることができました。参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。(大会の模様は、近日中に掲載します。)
私自身は、3~4日ほど夏休みをいただいておりました。昨日13日は、十分にリフレッシュした上での、久しぶりの授業となりました。
英語の授業中、スタンプstamp(切手)とスタンプstump(切り株)の違いを説明して、そのまま何気なく雑談に突入した時のこと、
小池:「そうそう、アメリカのスタンプ候補が・・」
生徒、無反応のまま、数秒が経過。
小池:「アメリカの大統領選だよ。テレビとかで知ってるよね?」
生徒、引き続き無反応状態・・
Yさん:「トランプ(Trump)です。」
夏休みとは言えど、リオ五輪のメダルラッシュのせいでおかげで、睡眠不足が続いています。
気付かぬ内に、エネルギーが消耗していたようです。ウケ狙いとかではなく、素で間違えました。
切手を気持ちを張り替え切り替え、8月31日に向かって、ロングスパートをかけて参ります。
他者からのアテンション 8/10
小論文の授業で、姜尚中氏の「悩む力」を題材とした入試問題に取り組みました。
― 自分自身に「私はなぜ働いているのか」と問うてみることがあります。すると、いろいろ考えた挙げ句、他者からのアテンションを求めているから、という答えが返ってきます。お金は必要ですし、地位や名誉はいらないと言ったら嘘ですが、やはり、他者からのアテンションが欲しいのです。―
ディスカッションが始まり、
Sさん:「私は、まだ働いたことがないので、ぼんやりとしか分かりません。」
小池:「人間というのは、他人から存在を認められる為に働いている、ってことなんだけど。」
Sさん:「何か、身近な例とかありませんか?」
数秒後・・
小池:「振り返ってごらん。それを実践している”お方”が立っているよ。」
Sさん:「・・なるほど。」
良い意味でも悪い意味でも、その存在を認められている“お方”は、一年中「生徒&講師スタッフ&小池からのアテンション」を全身に浴びながら、“働く”ということを、体現されておられます。
気付けば、夏期講習は折り返し地点。我らが“体現者”と共に、復路もしっかり走り続けましょう!
解釈もそれぞれ 8/8
夏期講習も中期に入り、4日が過ぎました。
ここ数日は猛暑日なので、教室の大きなエアコンが大活躍しています。
もしも、昨年の自動ドアのように、いきなりエアコンが故障してしまったら・・考えるだけでも、恐ろしくなります。
教室前のヒマワリは、今日数えただけで5つ確認できました。これから、まだまだ増えていくと思われます。非常に楽しみです。
☆ ☆ ☆ ☆
理系なのに、国語が大の得意という変わり種のO君。英文法問題を解いていました。
I love the girl all the more for her being poor.
―私は、彼女の貧しさゆえに、いっそう彼女を愛している。
ちょっと怪しげな?英文が登場しました。
小池:「ところで、beingの前に、herを書き忘れちゃだめだよ。」
動名詞に関して、ありきたりの説明に入りました。
小池:「…という訳で、herを書き忘れちゃうと、“私は、自分の貧しさゆえに、いっそう彼女を愛している”に聞こえちゃうんだ。」
O君:「・・・」
小池:「どうしたの?」
O君:「別に問題ないと思いますよ。」
小池:「え?“自分が貧しいから、彼女を愛する”の?」
O君:「私が彼女の“ヒモ”である可能性も。」
小池:「待て。」
金魚すくい大会 2016 8/5
毎年恒例の金魚すくい大会!今年は、8月11日(木祝)に開催いたします。
ジャムスクール武蔵境の社訓第一条に記載されている、年間を通じて最も優先される行事、金魚すくい大会。
多くの方にご参加頂きたいとの思いから、祭日に日程をあわせました。
昨年同様、小さなお子様でも楽しめるように、破れにくい4号ポイや破れないネットタイプも、たっぷり用意いたします。
もちろん、金魚はすくい放題!回数なんか無制限!時間の許す限り、心ゆくまですくってください。希望される方には、お好きな金魚を差し上げます。
参加費用はかかりません。ご家族やお友だちなどお誘い合わせの上、是非ご参加ください。当日はジュースやお菓子だけでなく、“大人向け”の麦ジュースやおつまみも、お楽しみいただけます。
では、8月11日(木祝)にみなさんとお会いできることを、楽しみにしております。
二兎を追う者は 7/29
自称“週末ランナー”を気取る私は、休みの日=“RUNの日”と決めています。
前回お伝えした通り、27日(水)は、夏期講習の“前”前半と“前”後半に挟まれた中休みの日でした。つまり、私にとっては絶好のRUNの日です。
ただ、前回27(水)に関しては、一つ心配事がありました。
配信から一週間が経ち、すでに400人以上の摘発者を出したという、例の“可愛い怪物を探しにスマホを持って外へ出よう”アプリ。
ここ一週間は、私の帰宅時間である深夜においてでさえ、駅や公園の周辺でスマホを持って徘徊している人をチラホラ見かけます。
もちろん、昼間だろうと深夜だろうと、スマホを持って歩きまわるのは、言うまでもなく個人の自由です。
とは言えど、ひたすらスマホと“にらめっこ状態”で歩かれてしまっては、すれ違う側が、あらかじめ“予測”しておかないと、面倒なことに巻き込まれます。(*もちろん、きちんとマナーを守っている方が大半であることは承知しております。ごく一部の人の例です。)
万全を期して、27日(水)のRUNは、人が少ない夜を選びました。
なるべく目立つように、シャツは白と黄色の蛍光色。腕にはLEDライト。そしてポケットには小銭を入れてジャラジャラ音。シューズも、一番明るい色をチョイス。もはや“プチ仮装RUN”でした。
それでも、約1時間の間に「予測していなかったら、危なかったかも?」と思われる場面に、二度も遭遇しています。
「人間は、二つのことに、同時に集中できない。」
そう思わざるを得ませんでした。
☆ ☆ ☆ ☆
翌日28日(木)、夏期講習の“前”後半を迎えた日。
気分を一新させようと、購入してから一度も着ていないワイシャツに腕を通しました。
パリパリした生地の感触。封を切ったばかりの新品特有の香り。新しいが故に、はめにくいボタン。
小さな新鮮さを楽しみながら、いつもより入念な身支度を行いました。
電車の中、さり気なく腰に手を当てた私は、“大変なものを忘れた”ことに気が付きました。
「ズボンにベルトをしていない・・」
蒸し暑い夏です。言うまでもなく、上着なんか着ていません。ベルトの有無はごまかせません。
もう、完全に丸見え。言い逃れできないノックアウト状態でした。
不自然なほどにカバンを腰の位置まで持ち上げ、背中をドアに押し付け、何とか武蔵境駅まで耐えました。駅からは、逆に開き直って、堂々とスキップ
通りの中を闊歩しました。
どうやら私は、上半身(ワイシャツ)の身だしなみに、すっかり気を取られてしまい、下半身(ズボン)の身だしなみには、集中できていなかったようです。
「やっぱり、人間というのは、二つのことに、同時に集中できない。」
そう、心から実感しました(笑)
ベルトを忘れても気付けなかったのは、おそらく、お腹周りが“ベルト代わり”になっていたからでしょう。
この蒸し暑い時期、キンキンに冷やしたビールは、何よりのごちそうです。どうやら調子に乗って、ガブガブ飲み過ぎていたようです。
「ベルトの着け忘れ防止」を取るか、「冷たいビール」を取るか、難しいところです。
甘い派?しょっぱい派? 7/27
夏期講習の“前”前半が終了いたしました。
“前”後半は、28日(木)から始まります。
本日間違って塾に来てしまった生徒は、隣のエンちゃん家で、遠慮なく特別授業を受けてくださいね。
ちなみに、中期参加者にとっては、まだ6分の1が終わったに過ぎません。あと残り1カ月、連日に渡りエンちゃんの顔を見ることができ講習が続きます。
☆ ☆ ☆ ☆
ジャムには、午前中に教室で自習(or授業)を受け、お弁当を食べてから学校の部活(or講習)に行き、夕方に再びジャムに戻って自習(or授業)励む猛者が、何名かいます。
高2のEさんも、そんな猛者の一人。
語法の説明をしていた時、下記のような英文が登場しました。
I mistook the sugar for salt.「砂糖を塩と間違えた。」
小池:「昔、一度だけ、やらかしたことがあるんだよなあ~!」
Eさん:「私もありますよ。でも、全然問題なかったです!」
小池:「えっ!ど、どうして?」
Eさん:「卵焼きだったので。」
なるほど・・。
4日後 7/25
高橋:「今日で、講習4日目なんだぞ!9分の1が終わってしまうんだぞ!」
エンちゃんの数字感覚は、常人と“若干”ずれています。
☆ ☆ ☆ ☆
教室前の歩道でグングン成長するヒマワリが、いよいよ“つぼみ”を付けました。
あと数日も経てば、ユリの花とヒマワリのコラボが実現するかもしれません。
それまで、何とか持ち堪えて、ユリの花!
☆ ☆ ☆ ☆
毎年恒例の、金魚すくい大会!
今回の開催日は若干遅くなり、8月11日(木)「山の日」となります。この日は、国民の祝日にあたります。
実のところ、エンちゃんから「金魚すくいは、土日祝日に行うべきだ!」という通達が入ったため、この日に決まりました。
当塾における“夏期講習の序列”というのは、4年連続で、
「金魚すくい>>超えられない壁>>その他の業務」となりそうです。
来年こそ、入れ替えを!
3年後 7/20
今から3年前、英検協会から届いた合否結果に、我々は愕然としました。
この地に教室を構えて、初めて迎えた英検2次の合否発表。
結果は、1名を除いて全員合格。
喜びの声というものが、上がりませんでした。唯一落ちた1名が、合格確実の生徒だったからです。
―――――
当時、中3生だったその生徒は、すでに練習の段階から群を抜いていました。英文を恥ずかしがらずに堂々と音読できる上、質問に対する返答も適切でした。
どの講師が模擬面接をやっても、「余裕で合格だね!」と太鼓判を押されていました。
私自身も、「○○さんって、こんなに英語を話すのが上手だったの?」と尋ねてしまったほど(失礼しました!)。
それだけに、彼女が“満点に1点足りない”のではなく、“合格最低点に1点足りない”という評価を受けたのが、最初は冗談にしか思えませんでした。
もしも、1つや2つ、面接官からの質問に間違えて答えた箇所があったとしても、彼女の場合、アティチュード(態度)の点数や、音読の点数が抜群に良いはずなので、不合格なんて、到底考えられなかったのです。
合否結果をドキドキしながら待っている生徒に、不合格を告げる時の辛さほど、筆舌に尽くしがたいものはありませんでした。
―――――
11月に再チャレンジした彼女は、言うまでもなく、“満点に1点足りない点数”で、ぶっちぎりの合格を決めていました。
面接官によって、多少評価のバラつきがあるのは仕方がないことです。とは言えど、彼女の件に関しては、正直「なんだかなぁ~」という感想を持たざるを得ませんでした。
さて、昨日7月19日、英検協会から第1回目の新英検の結果が届きました。
ちょうど3年前、悔し涙を飲まされたその生徒は、まさに3年後の今、英作文導入で敷居が上げられた新英検2級において、堂々と合格を果たしました。
3年前の“こと”があっただけに、彼女の挑戦と成功は、大きな喜びとして心に染み入ります。
できることならば、3年前の彼女に教えてあげたい気持ちです。
不遇に対して文句も言わず、それをバネに変えて頑張った彼女。
なんか、勇者の背中というものを見せてもらった気がします。
Sさん、本当におめでとう!
ねじれ 7/17
「私の夢は、看護師として社会に貢献したいと思います。」×
→「私の夢は、看護師として社会に貢献することです。」○
先日、机の中を整理している時に、昨年と一昨年の夏期講習で使用した原稿用紙のコピーを見つけました。
小論文の授業は、生徒が書いた原稿をその場でコピーして、その上に添削していく形を取っています。そのため、原稿が100枚あれば、コピー原稿も100枚存在します。
夏期講習期間中、机が原稿用紙の山に埋没したことは、言うまでもありません。
この原稿の著者たちは、今や立派な大学1年生、もしくは2年生。原稿のコピーは、卒業生たちの歴戦の跡のようなものです。
冒頭のような“ねじれ”に“小並感”も溶け込んだ絶望的な絶妙な初期作から、思わず唸ってしまう“快心の一撃”を放つ後期作まで、そこにはさまざまな成長の歴史がうかがえます。
歴史をたどっていく楽しさに夢中になり、思わず10作品ほど読み続けていました。
気が付けば終電が迫っていて、危うくエンちゃんの家に一泊する羽目に・・
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主語と述語の関係が意味的に成立しない文を、“ねじれ文”と言います。
都立入試の国語でお馴染み「200字作文」の添削中、よく拝見します。
例えば、
「エンちゃんの夢は(主語)、*トライアスロンに出たいと思っています(述語)。」×
→「エンちゃんの夢は(主語)、トライアスロンに出ることです(述語)。」○
→「エンちゃんは(主語)、トライアスロンに出たいと夢見ています(述語)。」○
「*トライアスロンに出たいと思っている」のは、エンちゃんであって、「エンちゃんの夢」ではないですよね。
日本語の怖さ凄さって、“ねじれ”の響きに違和感は感じても、意図する内容が自然と通じるところにある気がします。
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この怖さ凄さは、英語に直訳しようとすると、スッと納得できます。
昨日タイミングよく、それをスッと実感する事例に遭遇しました。
休み時間のこと、高3生のSさんが授業予定を確認していました。
彼女はたぶん、「次のコマ、私の授業は小池先生がするんですか?」と言いたかったのでしょう。
Sさん:「私は、小池先生ですか?」 Am I Mr. Koike?
「変身したの?」
華麗なる“ねじれ”加減に、Sさん本人も含め、爆笑しました。
皆で仲良く、お腹が“よじれ”そうになりました。
21日からは、いよいよ夏期講習が始まります。今年はどんなドラマが待ち受けていることでしょう。今から楽しみです。
ああ、太陽がまぶしいなあ~。
たった一日のために 7/9
7月7日。年に一度だけ、琴座の織姫と鷲座の彦星が再会を許される日。
街を歩いていると、さまざまな願い事が記入された短冊を目にしました。
何ともロマンチックな日です。
ところが、やはりというか、否が応にも仰天してしまう短冊も目にしてしまいました・・
― 仰天した短冊ベスト2 ―
「雨が降って、織姫と彦星が再会できませんように。」
これを書いた方は、何かしらの重いストレスを抱え、よほど心を痛めていたのでしょうか?
残念ながら、雨が降って二人が再会できないのなら、そもそも願い事自体が二人に届かないと思うのですが・・
― 仰天した短冊ベスト1 ―
「この世から、リア充が消えますように。」
残念ですが、まさに七夕の日こそ、
「リア充の、リア充による、リア充のための日 ― the day of the Riajyu, by the Riajyu, for the Riajyu」
とは言えないでしょうか?残念ですが、静かに7月8日の到来を待つしかないようです・・
冗談はさておき、よくよく考えてみると、七夕の話って、なんか惨い凄いですよね。
乙姫と彦星の二人は、この日のためだけに、残りの364日を真面目に働き続けるのですから。
一日経ったら、もう終わりなんですよ。「また、来年~~っ!」という感じで。
それでも、この一日を楽しみに、二人は毎日仕事に精を出していくのです。
変な例え話となりますが、我々は一年間頑張れば、憧れの高校や大学と365日いつでも会える状態になれるんです。
織姫や彦星と違って、高校なら3年間、大学なら4年間以上のフリーパスポートが発行されることになるんです。
二人が見たら、めちゃくちゃ羨ましがることでしょうね。
エン単語3.0~基本例文集より
夏になると、白鳥座のデネブ、鷲座のアルタイル、琴座のベガ、そして地球のエンちゃんが、いわゆる「夏の大三角錐」を形成する。
In summer, Deneb in the swan, Altair in the eagle, Vega in the lyre, and En-chan on Earth form the so-called “Summer Trigonal Pyramid.”
暑くなってきました、皆さまご自愛ください。
7月に入りました 7/1
7月 ― エンちゃんが、教室を駆けずりまわる季節
「ある意味、入試直前期よりも忙しい。」
本日から、多くの都立高校で期末テストが始まります。
中学生の期末テストが完全に終わっていない中、まるで狙ったかのように、高校生の期末テストがスタートを切ります。
すでに教室の中は、生徒と講師と教材とエンちゃんの雄叫びで、ごった返しています。おそらく週末は、更にカオス状態となるでしょう。
7月 ― エンちゃんが、生徒のカバンをダンベル代わりにする季節
「もはや、筋トレをする時間も取れない!」
重そうなカバンを抱えた生徒を見ると、今ならエンちゃんが率先して、机までカバンを運んでくれます。もちろん、片腕で。
カバンに2リットルの天然水や、鉄アレイ等を入れておくと、歓喜の雄叫びを上げてくれることと思われます。
新英検1次発表 6/25
Yさん:「“私”って、勃発しますか?」
期末テストに向けて、連日塾に足を運んでいるYさん。自習中、英文法問題をバリバリ解いていました。
小池:「“あなた”が、勃発するの?」
Yさん:「そうじゃなくて、人間という存在は、break out(勃発)できますか?」
小池:「人間が勃発するって、一体どういう状況??」
Yさん:「・・。」
Yさん:「つまり、break out はできないんですね!」
小池:「??」
その時は何のことか、訳が分かりませんでした。
しばらくして、答え合わせが始まり、彼女は先程の break out の問題と、にらめっこ状態になっていました。
ちらっと見た感じでは、こんな問題でした。
I learned… I ( ① broke out / ② broke down / ③ ~ / ④ ~ ) in 1914.
彼女は解答として ② broke down(破壊した)を選択していました。
日本語にすると「1914年、私は壊れた。」となりますので、当然×になってしまいます。
Yさん:「だってぇー、これって“I(私)”が主語ですよ。さっき、人間は break out(勃発)しないって言ったじゃないですかーっ!だから broke down を選んだのに。」
小池:「ちょっと、よく問題を見せて。」
・・・
小池:「こ、こ、この“I”は、“World War I”(第一次世界大戦)の“I”じゃぁーーっっ!!」
I learned World War I ( ① broke out / ② broke down / ③ ~ / ④ ~ ) in 1914.
*1914年、第一次世界大戦が勃発した。
Yさん:「い、いやぁぁーーーっっ!!」
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いよいよ昨日、新英検の一次試験の結果が発表されました。
2級に挑んだ際、“色々あった”Sさんですが、無事に1次合格を果たしました。
また、2級の陰に隠れて紹介が遅れましたが、中3で準2級に挑んだSさんも、見事に1次を突破しました。
中3のSさんは、試験前日の金曜日まで修学旅行に行っていました。彼女はなんと、修学旅行から帰ってきたその日に、我々の制止を振り切り、塾に来て勉強をしていました。
「新幹線の中で、少しの時間だけ単語集を眺めました。」と話した彼女。その意識の高さは、もはやショッキングなレベルです。
そして、3級に挑んだ中2生たちも、無事に1次合格をつかんでいます。もう嬉しい限りです。
様々な詳細は、正式な発表を見てから、分析してお伝えしたいと思っています。
中学・高校の期末試験が近づいて来ました。
勉強キャンプやら、これから始まる英検2次対策やらで、既に教室内は、冷房に負けない熱気状態になっています。(単にエアコンの調子が悪いだけという噂も・・)
この調子で、グングン突き進んで参ります。
新英検が実施されました(2) 6/20
「いよいよ、夏シーズンの到来か~。」
そんな感想を抱いた週末でした。特に金曜日、土曜日は暑かったですね。
私は昔から、暑くなると無性に「熱々の天玉うどん」が食べたくなります。
金曜日は家を出る前から「よし、今日の朝食兼昼食は、天玉うどんだ!」とニヤリ状態でした。
教室でしばらく“うちわパタパタ”状態だったのは、そんな背景があるんです。
目の前の現実に対し、よりベターな対応を試みるのではなく、全く逆行した対応に突っ走る自分に“酔いしれる”。
こういうのを「大人になれない迷惑な人間」、もしくは「永遠の中二」と言います。
良い子のみんなは、反面教師にしてください。ジャムスクール武蔵境は、教師だけでなく、反面教師も在籍する珍しい学習塾なんですから。
今一度、確認しておきますが、
この“教師”枠に該当するのは、樋口先生を筆頭とする講師の先生方。
そして“反面教師”枠に該当するのは、言うまでもなく、エンちゃん&小池です。
お間違えのないように願います。
ちなみに某コンビニでは、8月でも「天ぷら鍋焼きうどん」が売っています。もう、正気の沙汰ではない嬉しくてしょうがないです。
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前回紹介した2級ライティングの解答例ですが、「Noの主張は?」とのご意見を頂きました。
内容は多少変えましたが、紙の本が大好きなSさんになったつもりで書きました。2級合格を目指す方々のお役に立てたら、幸いです。
Today, fewer and fewer people are buying paper books. Do you think people will stop buying paper books in the future?
<Noの解答例>
I do not think that people will stop buying paper books in the future for two reasons. First, paper books provide what e-books cannot. For example, paper books give readers the pleasure of feeling the smell of paper. Needless to say, this kind of pleasure cannot be obtained from e-books. Second, e-books are complicated. In order to read e-books, readers have to use digital devices, such as tablets and smart phones. People who are not good at dealing with machinery end up being annoyed by these devices. For these reasons, people will not stop buying paper books in the future.(100語)
*ネイティブチェックはしておりませんので、至らぬ点はご了承ください。
新英検が実施されました 6/16
6月11日(土)、新形式になって初めての英検が実施されました。
注目は言うまでもなく、新しくライティングが導入された2級です。
試験時間は長くなり、筆記試験だけでも85分。その後、リスニング試験が30分ほど続くので、かなり長丁場な試験となりました。
「最後まで集中力を切らさない」
今後、2級攻略における定石の一つとなりそうな気がします。
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試験が始まり、ベールに包まれたライティング問題と、やっと対面を果たしました。
Today, fewer and fewer people are buying paper books. Do you think people will stop buying paper books in the future?
記念すべき最初のお題は、「我々は将来、もう紙の本を求めなくなるのか?」というものです。これに、YesかNoの立場で意見を述べていくことになります。
今回のお題(土曜日準会場実施)に関しては、サンプル問題と流れが似ていますので、事前に目を通してきた人にとっては、取り組みやすかったのではないでしょうか?
幸いなことに、私の授業でも、このテーマに関しては何度か取り扱っていました。
そのため、ホッとする次元を飛び越えて、かなり舞い上がってしまいましたが・・。
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それでは、取り組んでいきます。
短時間でサクッと仕上げたいならば、断然Yesの主張がお勧めです。
「いつでもどこでも購入できる」
「安く買うことができる」
「持ち運びが楽になる」
といった電子書籍の利点を主張し、
「紙を使わないから、環境にやさしい~(えんばいろめんたりーふれんどりー)」
といった“意識の高い”主張を添えたら、もう十分だと思います。
<解答例>
I think that people will stop buying paper books in the future. First, more and more books are available on our smartphones and tablets because of the advanced technology. At any time and anywhere, we can search and download almost any book we want to read. We no longer need to go to bookstores. Also, e-books are environmentally friendly because they do not require any paper. Paper books are made of paper, and paper is made from trees. In other words, making paper books means cutting down trees. For these reasons, people will stop buying paper books in the future.(100語)
*ネイティブチェックはしておりませんので、至らぬ点はご了承ください。
自身の授業でこのテーマに取り組んだのは、1か月ほど前になります。読書大好きのSさんが、Yesの主張に正面から対抗してきた“事件”が、懐かしく思い出されます。
隙間時間を見つけては、必ず読書をしている本好きのSさん。
私がコピーを取りに30秒ほど離れた時でさえ、しっかり読書に“励む”ような強者です。そんな彼女にとって、大好きな紙の本が否定されるのは、気分の良いことではなかったはずです。
言うまでもなく、彼女はNoの主張で攻めてきました。
「紙の匂いを感じたり、紙の手触りを楽しむのも、読書の大切な一部だ。」
「重い本を苦労して持ち歩くことに比例して、読む喜びが増大する。」
そんな絶妙すぎる内容を、電子辞書と格闘しながら書き上げようとしていました。
以前にもお伝えしましたが、一か月前と言えば、「“書けるもの”に照準を合わせるのではなく、“書きたいこと”に照準を合わせよう!」モードが、まだ全開の時期です。
妥協なんかせずに、自分の意見をしっかり英語で伝えようと、彼女はあらゆる手段を試みました。その姿勢には尊敬の念を抱いたほどです。
今回の試験では、そんな彼女も、さすがに“大人の判断”をして、書きやすいYesの主張でサクッとまとめてくれたと思います。
まとめたよね・・?まさかっ、冒険なんかしてないよねーー??し・て・い・な・い・よねーー!!えっ、え?
お願いだから、していないって言ってよーー!!!
65充 6/12
「じぃぇあ・・ちゅう・・んは・・どこ?」
深夜の荻窪駅の前で、突然、東洋系の外国人から声を掛けられました。
ビクビクしながら、もう一度、聞きなおしてみると、
「JR中央線は、どこ?」
と尋ねていたことが分かりました。
前置きもなしに、いきなり他人にモノを尋ねるなんて、なんか不躾な子どもみたいで、最初はいい感じがしませんでした。
駅が目の前にあるのに、変なことを聞くなあ?と思いましたが、荻窪駅には「丸ノ内線」や「総武線」もあるので、もしかして駅の入り口が別々だと思ったのでしょう。
駅の入り口を指し、「あっちですよ」と答えました。
するとその外国人は、こっちがビックリするくらい満面の笑みで「ありがとう」と言って喜んで去っていきました。
爽やかすぎる笑顔に、ぼーぜん。
その外国人は、不躾ではなくて、単に日本語に慣れていなかっただけなのです。
少しほっとした気持ちになりました。
4月17日の投稿「かく」でも触れましたが、人のメッセージの65パーセントは、言葉以外の要素で伝わると言われます。
サービス業と呼ばれる仕事に従事する方々は、アルバイトでも、社員でも、職員でも、基本的に“お客さん”に対して、丁重な言葉を使います。
しかし、時に志の低い人は、全く感情がなかったり、場合によっては、マニュアルに書かれた丁寧な言葉を威圧的に棒読みすることもあります。
その外国人は、そんな日本人よりも正しく日本語を使っていたのではないでしょうか?
手にぶら下げたレジ袋を見つめながら、ふとそう感じました。
言葉以外の65パーセントが充実している「無語充」な社会を、みんなで目指したいですね。
*「リア充」とは違います。混同して使わないでくださいね。>えんちゃん
この種の種 6/3
6月に入りました。
いつの間にか、教室の一部の壁が、涼しそうになっています。
南極をイメージ?
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「せんせー、種(たね)って、英語でなんて書くんですか?」
中間テストが終わったばかりだというのに、すでに次回の期末を意識して勉強に励む、頑張り屋のEさんが尋ねてきました。
講師「(板書しながら)seedだよ。」
Eさん「でも、選択肢の中に、seedが見当たらないんです。」
講師「えっ、どうして?もとになる文は?」
Eさん「“この種(たね)の研究は”、ってやつです。」
数秒後
講師「こ、こ、“この種(たね)の研究は”じゃなくて、“この種(しゅ)の研究は”じゃあーっ!」
Eさん「きゃあ~~っ!!」
二度寝 5/31
「4時間くらいです。」
高3生のIさんが、平均睡眠時間をサラッと話しました。
講師「本当に?ナポレオン並みだ~。慢性的な睡眠不足だよ。」
Iさん「でも、二度寝しているので。」
講師「と言ったって、せいぜい・・」
Iさん「合計すると、6時間くらいなので。」
講師「・・。それって、そもそも二度寝って言うのかい?」
Iさん「あと~、授業中に寝ちゃう日は、もう少し増えるから・・。」
講師「ちょっと待て。」
アイ・アム・ナンバーワン 5/28
今日は、武蔵野市内の多くの小学校で運動会が開催されます。
エンちゃんは、ピカピカの1年生になった息子さんだけでなく、同じ小学校に通うジャム生に対しても「俺が責任を持って応援してくる!」と、大はりきり。
この勢いですと、おそらく日曜日は疲弊した状態で授業をしていることになりますので、日ごろの恨みを晴らしたい生徒は、質問の量を多めに、そうでない生徒は、控えめでお願いします(笑)
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高校生の中間テストですが、ほとんどの生徒が終了して、やっと落ち着いてきました。
そんな中、可哀想に来週がラストスパートとなる高校2年生のKさんが、黙々と英語の勉強をしていました。
彼女が取り組んでいたのは、車いすテニス世界ランク1位の国枝慎吾選手についてのお話。
― メンタルトレーナーのアドバイスに従い、鏡に向かって「俺は最強だ!」と叫んだり、ラケットやマウスピースに「俺は最強だ!」と書き込むことで、プラス思考の循環を生み出した国枝選手。
彼のひたむきな姿勢に、二人で顔を見合わせて「凄いなあ~」。
もちろん、感心しているだけではテスト勉強が終わりませんので、その後は淡々と文法事項の説明に入りました。
ところで・・
もしも、五輪に受験という競技があって、エンちゃんがメンタルトレーナーだったとしたら、こんな感じになってしまうことも・・
― エンちゃんのアドバイスに従い、鏡に向かって「俺は偏差値王だ!」と叫んだり、消しゴムや筆箱に「俺は偏差値王だ!」と書き込むことで、カンニング疑惑の循環を生み出した・・
失礼しました。
答案に書くのはやめましょう 5/20
Sさん:「“young people in love”って、“恋愛中の若者”ですか?」
テスト勉強に励むSさんが、尋ねてきました。
小池:「そう、まさに“リア充”のことだね。」
― 我ながらナイスな返答だと、半分自分に酔いしれていました。
Sさん:「じゃあ、答案にそう書いても、減点されませんね!」
小池:「(酔いがさめて)ちょっと待って・・。」
野人の勘? 5/17
昨夜9時23分頃、関東広域で大きな地震がありました。
東京の震度は“3”と発表されていますが、“4”でもおかしくないという感想も聞かれます。
生徒達のスマホから、一斉に緊急地震速報が鳴り響いたのは、地震発生と同時でした。
「これじゃあ、意味ないよ~」とツッコミの嵐の中、しばらく授業は中断しました。
私にとって、現教室では初めての地震体験でしたが、緊急地震速報が鳴っていることに違和感を覚えるほど、揺れが抑えられているように感じました。
教室をこしらえる前の段階で、頑丈なコンクリートを目にしておりましたが、その恩恵を改めて実感した次第です。
もう一つ、改めて実感したことがあります。
地震が来る3秒前、
私には聞こえていました。
エンちゃんがボソッと
「地震だっ」とつぶやいたこと。
テスト前の高校生で賑わう教室で“初期微動”を感じ取るなんて、動物的“勘”の成せる業でしょう。
しばらくは、“エン様”と呼んだ方がよろしいかと思います。
勉強キャンプ 5/14
恒例の勉強キャンプが佳境を迎えます!さあ、ピザが食えるぞーー!!!
今回は5月5日の子どもの日に始まっています。ある意味、生徒にとっては皮肉な感じですね。でも、参加者は、なんだかんだで15名以上。
毎度のことですが、嫌がらせのように授業が続きます。生徒たちは、一日中エンちゃんの雄叫びにさらされます。
また、明るい時間帯の出勤に慣れていない私は、太陽のまぶしさにさらされます。
前日のミーティングは、「今年度こそ、どこかでココイチカレーのトッピング全部乗せを実現させよう!」という野望の話し合いに終始しました。これを思い付いた当時は冗談半分でしたが、今や本気モードだったりします。
英検のお申し込み 5/10
ジャムスクール武蔵境では、英検の準会場試験を実施しております。
本会場の緊張感が苦手という方は多いと思います。それならば、こじんまりした塾の教室でゆるく受験してみるのは、いかがですか?
緊張感が全くない少ないので、リラックスして試験に臨むことができますよ!
当塾の生徒だけでなく、一般の学生さんや社会人の方でも、お申し込みできます。
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次回の準会場試験日は、6/11(土)です。受験級は5級から2級となります。
受験をご希望される方は、5/19(木)までに、お電話をいただくか、「アクセス・お問い合わせ」より、ご連絡ください。
準1級と1級に関しては、本会場のみとなります。(お申し込みのお取り次ぎは行っております)
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ご希望があれば、簡単な対策授業を行いますので、今回初めて英検を受ける方や、新形式の2級等に不安を感じる方は、お気軽にお問い合わせください。授業料等はかかりません。
新形式開幕まで、いよいよあと1カ月!
Busy Week 5/6
Hさん:「生まれ変わったら、お布団に生まれた~い!」
慢性的に睡眠不足のHさんが、そう言ってきました。
「布団だったら、寝ている人に押しつぶされるだけでは?」
思わずツッコミを入れましたが、
Hさん:「それでもいい~!」
・・かなりの重症です。
長~いゴールデンウイークも、そろそろ終わりです。
この期間中の生徒たちは、部活だ!試合だ!といったイベントが盛り沢山の様子で、なんか平日よりも忙しそうに見えました。
合宿帰りの生徒が、両手に大きな荷物を持って参上したことも。
また、連休明けに中間テストが始まる生徒は、ほぼ毎日エンちゃんと過ごしています。可哀想に・・。さあ、いよいよラストスパート!
今育児? 5/4
東北弁とか九州弁って、その内容は理解できなくとも、すぐに方言であることは分かります。
ある意味で外国語に聞こえたりもするので、誤解を招くといった心配はありません。
一方、標準語の言い回しを別な意味で用いたりするタイプの方言は、結構面倒くさいことが起きたりするものです。
私の地元山梨では、「走る」ことを「とぶ」と言います。
比較的年配の世代が東京見物に来て、皇居の周りを走っているランナーを見たら、
「たくさん人がとんでるね~。」
間違いなくそう発言するでしょう。周りの人は、思わず空を見上げてしまうかもしれません。
また、疲れていることやキツイことを、「えらい」という言葉で表します。
例「今日は暑くて、えらかった。」
上京したばかりの頃、駅の階段をスタスタ登る知人に「ちょっと待って~。えらいよ~!」と呼びかけた時、不思議な顔をされたことを、今でも覚えています。
「ただいま~!今育児?」*いくじ=何時
「おかえり~!飛んできて、偉かったでしょう?」
そんなやり取りをしたことを思い出します。
そんな「とぶ」や「えらい」ですが、実は複数の県で使われている方言なんだそうです。
「なんだ~、同じような仲間がいっぱいいるんだ~」と安堵感を覚えました。
「全国方言辞典」を見て、*画像はクリックすると拡大します。
トップバッターというのが、ちょっと気になりますが(笑)
蟹工船 4/28
Cancerという単語が出てきた時に、
Yさん:「私、“カニ”って漢字で書けますよ。えへへ~。」
いよいよ高3になったYさんが、“嫌味のない爽やかなドヤ顔”をしながら、話してくれました。
Yさん:「先日、文学史の小テストがあって覚えたんです。小林多喜二の作品名にも出てきたので。」
そう言いながら、彼女が書いてくれたのは・・
“蚕”工船。
小池:「それじゃあ、蟹(かに)じゃなくて、蚕(かいこ)にならない?“お蚕さんを満載した船”なんて、あんまり乗りたくないよ~。」
Yさん:「うわーん!小テストでそう書いちゃった・・。あ~あ、減点だぁ。」
小池:「まあ、まあ、ドンマイ!」
Yさん:「でも~、2つとも雰囲気が似ていませんか?紛らわし過ぎますよ。」
小池:「そ、そう?」
もしかして、私の感覚は正常ではないのか?と一瞬思いそうになりました。
「でも、物語の舞台で考えたら“オホーツク海”と“桑畑”の違いだよ・・」
そんな、ツッコミを入れようとした時、
Yさん:「子どもの頃は、お蚕さんを見ると、とても癒されました。」
小池:「へえ~、私は、正直苦手だったけど。なんか、不気味というか・・。」
Yさん:「特にひっくり返して、たくさんの足を見ると、もう超可愛すぎて、超~癒されました~。」
小池:「・・。」
私の感覚は正常であると、安堵しました。
英検 新形式(4) 4/26
*文末に追記事項がありますので、そちらもご参照ください。
前回の続きです。
新形式の英作文に関して一番知りたいのは、「何割とれたらOKなの?」ということです。
しかし今回に関しては、初回であるがゆえ、この部分が全くの未知数なんです。
そこで、従来から英作文が課せられている準1級や1級の事例に目を向けました。そして、英作文パートの合格者平均点が、合格最低点と同じ7割前後であることに着目いたしました。
2級のボーダーは「6割」なので、「6割とれたらOK?」という仮説が浮上してきます。
もしこれが正しければ、初回に限っては「短時間でサクッと書き上げて、慣れた旧形式の問題でガッチリ勝負!」という作戦でも、かなり戦えそうです。
そこで今回は、塾としてはあり得ない(*正確には、あってはならない)、サクッと書き上げることに特化した解答例を提示してみます。
解答例は、中3でも真似できそうな「Aタイプ」と、少し改良した「Bタイプ」の2つを用意しました。
ただ、「Aタイプは」、我ながら「ゲスの極み」のような代物になります。
「試験時間が残りわずかしかない。でも、英作文の0点は阻止したい!」といった、緊急でやむを得ない場合を除いて、使用は推奨できません。
*使用上の注意!「試合に勝って、勝負に負ける」といった後味の悪さだけが残ります。
These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future?
最近、インターネットで買い物をする人がいます。将来、もっと多くの人がそうすると思いますか?
質問に対しては、答えやすいYesの意見で書きます。
誰でもサクッと思いつく理由は、
①「いつでも買えるから」②「商品が配達されるから」
といったところでしょう。
③「値段が比較できるので、安く買える」といった理由等も当然ありますが、今回はそういった凝った内容は避けます。
―非模範解答A (予想得点率30~40%)
I think more people will do so in the future. The first reason is that you can buy things anytime. Even when you are too busy to go shopping, you can buy things anytime. The second reason is that items are delivered to your house. Even if you are so sick that you cannot go out of your house, items are delivered to your house. For these reasons, I think more people will buy things on the Internet in the future.(81語)
―非模範解答B (予想得点率40~60%)
I think more people will buy things on the Internet in the future. First, you can buy things anytime. Even when you are too busy to go shopping, you can order what you need online. Second, items are delivered to your house. Even if you are so sick that you cannot go out of your house, you don’t have to ask someone to go shopping for you. For these reasons, I think online shopping will be more popular in the future.(81語)
<冒頭部>
質問文「Do you think more people will do so in the future?」をそのまま流用します。
Do you think~で聞かれているので、主語を入れ替えるだけです。
A/「I think more people will do so in the future.」
ただ、以下のBのように、“do so”の内容をきちんと反映させると、印象は良くなります。質問文にそのまま書いてあるので、決して難しくはありません。
B/「I think more people will buy things on the Internet in the future.」
<理由提示部>
理由の書き出しは、それぞれFirst/Secondが普通ですが、バレバレの語数稼ぎと見なされても構わないのなら、Aのように、The first reason is that~/The second reason is that~で始めるという姑息な手もあります。
いよいよメイン部分です。
①「いつでも買えるから」までは問題ないと思いますが、その後に続く1文が、実は、なかなか思い付かないものなんです。多くの方は、大抵ここで時間を奪われてしまいます。
そんな状況に陥ってしまったら、ifやwhenで始まる従属節を入れて内容を繰り返すのはどうでしょう。
A/~you can buy things anytime. (Even when you are too busy to go shopping,) you can buy things anytime.
「~いつでも物が買える。(忙しくて買い物に行けない時でさえ、)いつでも物が買える。」
もちろん、日本語的にも??な感じはいたします。減点は避けられないでしょう。でも、先へ進むことができます。
ちなみに、以下のBのように、繰り返しの部分を言い換えられると、少しまともに見えます。
B/~you can buy things anytime. (Even when you are too busy to go shopping,) you can order what you need online.
②「商品が配達されるから」に関しても、①と同様のやり方です。(商品=items等が浮かばないなら、質問文のthingsを流用します。)
A/~items are delivered to your house. (Even if you are so sick that you cannot go out of your house,) items are delivered to your house.
「~商品が配達される。(具合が悪くて家を出られなくても、)商品が配達される。」
これも??な感じはいたしますが、ひとまず先へ進むことはできます。
この“先へ進む”というのが、非常に大切なんです。いくら気の利いたことが書けても、理由が1つだけだったり、語数が80語に達していなければ、その段階で採点の土俵には乗れないのです。条件を満たさないで“キラッと光る天才的な1撃”を放つより、条件を満たして“つまらない凡人的な2撃”を放った方が、点数は上回ってしまうのです。
ある意味で、馬鹿らしいと言えば馬鹿らしいのですが、試験というのは、結局そういうものなんです。矛盾に迎合する術を身に付けていくのも、ある意味で、私が嫌いな言葉である「大人になる」ということなのでしょう。
以下のBのように、別の表現で言い換えられると、少しまともになります。
B/~items are delivered to your house. (Even if you are so sick that you cannot go out of your house,) you don’t have to ask someone to go shopping for you.
<結論部>
冒頭部を繰り返します。
For these reasons,の後に冒頭部を再び書いて、一応完成。
だからと言って、For these reasons, I think more people will do so in the future.といった“コピペ”は避けましょう。
“do so”のままだと謎過ぎます。中味を書きましょう。大丈夫、質問文にちゃんと書いてあります。
A/For these reasons, I think more people will buy things on the Internet in the future.
もちろん、以下のBのように、言い回しを変えた方が、印象は良くなります。
B/For these reasons, I think online shopping will be more popular in the future.
全体的に中味が薄いので、高得点は望めませんが、一応解答の条件はクリアしているため、30%以下ということはないと思います。
サッとメモ程度に書き取って、Bのように改良しながら書いていくのが理想的だと考えます。
この「ゲスの極み」解答法は、一応生徒にも伝えました。
しかし、ある意味で嬉しいことに、
それぞれから、「正攻法で挑みます!」と言われました。
結局、この対策法は、塾内に限っては無駄に終わってしまいそうです。
「試合に負けたって、勝負には勝ちたい!」
生徒たちから、ブレない心の強さを見せられたこと、心に刻みたいと思います。
どうやら、対策授業の方は、まだしばらく“辞書あり”で進んでいくことになりそうです。
*追記
この原稿を書き終わってから、新しい情報を耳にしました。それによると、「リスニング」「ライティング」「語句・長文読解」が、「33%」「33%」「34%」の配点となり、ボーダーは、なんと6割→7.8割に大きくアップするとのことです。
ビックリ仰天で、思わずホワイトボードに、コーヒーを吹き出してしまいました。
まだ真相を確認中ですが、正式な情報が判明した段階で、それに対応した解答例を提示して参ります。
英検 新形式(3) 4/22
新形式の2級に関してですが、ネット上では様々な感想が見られます。
「準1級(旧)の英作文よりも、断然難しく感じる。」
「2級受験者には、無理があると思う。」
「高校卒業レベルの英語力で、これを書けと?」
といったものから、
「先に、2級を取っておいてよかった(笑)」
といったぶっちゃけ話まで、よりどりみどり。
これに連動するかのように、独自の模範解答を公表するブログも目にするようになりました。英検協会の発表した模範解答と同様、とてもクオリティーが高いので、参考にさせてもらっています。
☆ ☆ ☆ ☆
といった感じで、動きは色々とあるのですが、生徒側からすると、特に意味はないそうです。
「こんなプロの犯行、そもそも真似できない。」
「こんなのが、辞書なしで“さらっ”と書けるなら、最初から英検なんか受けません。」
と冷めた意見がちらほら・・。
「高校生に、どんな妄想を抱いてるんだ?」
という鋭いツッコミには、思わず爆笑しそうになりました。
生徒たちの屈託のない意見は、ある意味で評価すべきものであると、私個人は感じています。
*英検協会のウェブサイトより
【2級 ライティングテスト・問題見本】
● 以下のTOPICについて、あなたの意見とその理由を2つ書きなさい。
● POINTSは理由を書く際の参考となる観点を示したものです。ただし、これら以外の観点から理由を書いてもかまいません。
● 語数の目安は80語~100語です。
TOPIC
These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future?
POINTS
● Price
● Safety
● Technology
【2級・満点解答例】
I think that Internet shopping will become more popular in the future. First, Internet shopping is very convenient. Some people are very busy during the day, so they do not have time to go shopping at regular shops. Internet shops do not close at night like regular shops do, so people can shop for things whenever they like. Also, Internet shopping is often cheaper than buying things in stores. People always like buying things cheaply, so they will start shopping on the Internet more in the future. (87語)
とは言え、受験料をそのままドブに捨てる訳にはいきません。
今回は、全般的にも最初で最後になる高3生が多いはずですし、志望大学の推薦の出願条件となっている方にとっては、入試と同じくらい大切な試験になります。
何かいい方法は?
そんなことを、ずっと考えていました。そして、一つの思い切った対策に辿り着きました。(続)
かく 4/17
4月10日付のジャパンニュースに、「メッセージの65%は言語以外で伝えている!」という記事がありました。
「美味しい!」と言いながらも、不味そうな顔をしていたり、食べ残しているのなら、これは「おいしくない!」というメッセージ。
「言葉で嘘をつくのは簡単だけど、非言語で嘘をつくのは、なかなか難しい」といった内容に、なるほど~、と頷きました。
言葉が紙という媒体に書かれている以上、どうしても授業中は、正しい文法の活用といったテクニカルな部分を重んじてしまいがちになります。
私にとって、この記事は良い警鐘となりました。
数日後、それを更に上塗りする「メッセージの99%は言語以外で伝えている!」とさえ感じてしまう出来事がありました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
先日、正月に帰省できなかった実家に顔を出しました。ちょうど、姪っ子が遊びに来ていたからです。1年ぶりの対面となりました。
ハイハイさえしていなかったのに、目の前をよちよち歩いている・・感慨深いものがあります。
そんな中、
棚の上の「紙とペン」を指さして、「かく~」と一言。
―書く(描く)―
五段活用の終止形
本来、単独で用いることはほとんどありません。うどんで言えば「素うどん」。しかし彼女の表情や目力で、「かく~」は、立派な「天ぷら月見うどん ネギ大盛り」になっていました。
彼女の「かく~」を、通訳するならば、
「あの棚の上にある紙とペンを使って、私は何か描きたいと思っているの。でも、残念ながら手が届かないの。だから取ってちょうだい!」
となります。
案の定、取ってあげると、嬉しそうに「かく~」と言いながら、紙の上でペンを滑らせていました。
ここでの「かく~」は、もちろん最初の「かく~」とは、違った意味合いでしょう。
おそらくここでは、
「描くのが楽しいー!」
といった意思表示になりそうです。単なる
「イエ―イ!」
かもしれません。
幼児とは、「言語以外で99%を伝える魔法使い」。そう確信しました。
今からちょっぴり寂しく感じるのは、おそらく次回会った時には、この魔法の終止形「書く(描く)」が、もう耳にできないことです。
日に日に自然と活用形を吸収していくことで、言葉のバリエーションが膨らんでしまうからです。
とは言え、近い将来「かく~」を未然形にして、「ねえ、一緒に描こ(う)!」なんて、魔法使いから脱皮した彼女から言われたら、もう溶けてしまいますね。もしかして、命令形になって「おい、なんか描け!」と言われて凍っていたりして・・。
1つの命が与えてくれる幸福感は、無尽蔵です。
*熊本県を中心とする九州地方で発生した地震に見舞われた被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日でも早く安寧の日々が戻りますことを、心よりお祈り申し上げます。
ジャムスクール武蔵境
エン単語 4/11
「マリオカートはこれくらいにして、手術を再開しましょう。」
「彼は4回転ジャンプを飛ぶ、唯一の露出狂です。」
↑名著「試験に出ない英単語」に登場するシュール過ぎる例文は、一度読んだら頭を離れなくなります。
いつか“こんな面白い例文集を、真似して作ってみたい~”と、密かに羨望しておりました。この度、三周年のお祭りムードに便乗して、思い切って試作を始めた次第です。
三周年なので、目標333例文!毎日1つずつで、約1年。
現在は、辛口な意見をズバズバ言ってくれる生徒に見てもらい、率直に「O.K.」「ダメ」を出してもらっています。自分的にはOKだと思ったものが、ダメだったり、その逆もあったりで、若者の笑いのツボに戸惑う日々です。
そのつもりはなくても、「下ネタに聞こえる~」とお叱りを受けて消滅していく例文もちらほら。(お手本となる“試験に出ない英単語”自体、若干その“ノリ”がありますので。)
授業中、私のつまらないギャグに“同情”して笑ってくれる優しい生徒でさえも、この判定には、シビアに向き合ってくれます。ある意味で、有難いことだと感じています。
誤解を招きそうな“訳あり品”が散見するため(エンちゃん曰く、塾を潰す気かーー!)ウェブにはちょっと掲載できませんが、日に日に例文を増やしていく予定なので、興味のある方は教室で眺めてください。
完成するのは、いつの日になることやら。コツコツのんびりやっていきます。
(小池)
*P.S. 合格体験談が追加されました。予定では、2016年のアンカー走者となります。
前回追加されたY.Y.さんといい、今回のT.H.君といい、まるで大人の世界の事情を承知しているかのような、まことに希望にあふれた、素敵な体験談を寄せてくれました。本当に、ありがとう!
女々しいと書いて 4/3
ジャムには、「女々しい」という漢字を「おそろしい」と読んだ小学生の逸話があります。
男子と女子の勢力図が、酷いことになっていたのでしょう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
前回お伝えした通り、新英検に向けたライティング授業は、“書きたいことを書こうぜ”のコンセプトで進んでいます。それ故、Kくんは、毎回ぶっ飛んだことを書いてきます。
今回のテーマは、ちょっと難しくて、
「男女共学の良い点と悪い点を述べなさい」というものです。
いつものように、K君と辞書の、にらめっこが始まりました。
しばらくして、
良い点は、
「異性を、敬うようになります。」
なんか、大人びた意見だなあ、と感心しました。
次に悪い点に目をやりました。
「二次元に走ってしまうことです。」
これを読んだ瞬間、小学生の逸話を思い出しました。彼の学校の男女勢力図が、垣間見えてしまったような・・。
もしかして、良い点というのは「異性を敬うように“ならざるを得ない”」ということなのでしょうか?リア充に幻想が持てないほど、女子が恐ろしいと個性的ということ?
負けるな、Kくん。耐えるんだ!